中学生主人公の物語では王道の、自分の将来について悩む話でした。中学生に限らず、ワリと大人になってもついて回る悩みなんで、そういう意味では幅広い層が興味を持てるトピックを題材にした1話です。
 ま、まあプリキュアなんで強制バトル展開に突入してしまうワケですが!(それでも将来の夢がテーマの話で、将来そのものを葬っちゃいますという主張の敵と対立してバトルというのは明解で燃え系でしたが)

 内容は以前この記事で書いたことそのまんまだったんで、他に付け加えることはないかな。今まで何度も描かれ、また主題歌でも歌われている通り、「今」を大事に、それが今は漠然とした将来にも繋がっていくんだと、そんな結びでした。「大丈夫よ、大丈夫」と、かなり大人なほのかからその趣旨が暗示されるのを第一段階として、第二段階として藤Pからもラストに同じ趣旨のことが語られるのが何気に熱かったですよ。藤P、夢を持つことを礼賛する少年向けアニメのキャラだったら、「そうさ!オレはサッカー選手になる!」と語ってもイイ部分じゃないですか。その辺りを外してほがらかなアドバイスにとどめた藤P株上昇中。ほんと、いいとこ持っていくキャラです。同時にバトルパートでは守られ役のお姫様役のキャラでもありますが(^_^;

 奇しくも仮面ライダー響鬼の第27話でも少年視点からの将来のビジョンをテーマに描いておりましたが、こればっかりはずっとついて回るテーマだからなぁ。中学生、高校生の将来の夢、ビジョンテーマはとりあえず20代前半の自分をどう思い描くか、どう目指していくかなテーマだけど、20代前半になったらなったで30の自分をどう思い描くか、どう目指していくかはついて回ります。20代前半についた仕事が一生の仕事になるケースが減少してるであろう今の時代なら尚更です。そんな意味で、20代であろうアカネさんも夢を持っているというように描いてくれたのは良かった。僕なんかは年代上はむしろアカネさんに自分を投影して見てしまいましたよ。「私には夢があるからね」って言える大人っていいよねー。

◇次回サブタイ「残った宿題片付けろ! 梨と嵐とザケンナー!!」

 放映時が丁度子ども達が夏休み終わった頃というのが時事にマッチしています。とりあえずまたアカネさん絡みでいつものメンバーが梨園にという話っぽいので楽しみに。


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