マリみてがイライラせずに読めるのは主人公のこういった姿勢によるところが大きいです。僕は随分とマリみては相互理解の話だなぁということを言ってますけど、この辺りの姿勢が相互理解の基本かと。自分と異なる考え、価値観、大きく言えば異なる世界の存在を認めることができるかどうかが初歩の初歩だけど最も基本。
本編は、旅行気分を届けてくれた点では楽しかったけど、随分と物語に起伏がない感じ。タメの部分とヤマの部分とか、伏線を張っておいてそれをちょっと意外性をもって消化とか、そういうのが全然無し。淡々とした旅行記といった趣。イタリアこそ直接行ったことはないものの、近隣諸国に行ったことがあるので僕は楽しめましたけど。
あとは、イタリアと聞いた瞬間から出るか出るかと思ってた蟹名静が出てきたのはファンサービスを分かってらっしゃるという感じで満足。なんだってこの人はこんなにカッコいいんだ。白薔薇姉妹と蟹名静さまで、マリみてのカッコいい成分の大部分を担ってます。
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