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本場の魔女  大人気「ふたりはプリキュア」いよいよ海外進出開始!なんて記事を見かけるたびに、僕はある女の人のことを思い出す。大学時代に日本語教師の実地研修で訪れたスロヴェニアの地で出会った、日本アニメ、特に魔女っ娘が大好きだったスロヴェニア女性のヘレン(仮名)さんだ。あっちが魔女の本場なのに日本の魔女っ娘好きって!
 「アイウエオ」の字を書くときに、どうしても「エ」が出てこない。そんな場面で、「ああ!天空のエスカフローネの『エ』だったわ!」などと言って思い出すという、かなり通な、そして僕の視点から粋な女性だった。

 彼女にはスロヴェニアのピランという海沿いの町を案内してもらいながら、お互いにカタコトの日本語と英語を交えて(あっちの方が僕より数段上手かったけど)沢山の漫画やアニメの話をした。天空を貫くような蒼天、ベネチア文明が呼んだ石作りの趣深い町並み、そして水平線の彼方まで続くアドリア海、彼方にイタリアが霞んで見える……そんな異国の地で異国の友と話したエヴァンゲリオンやONE PIECEの話は僕は今でも忘れていない。

 自宅の自部屋にも通して貰ったのだけど、そこに広がる魔女っ娘グッズに目を見張った。イタリア経由で結構手に入るらしいけれど、ミンキーモモとか、コアな魔女っ娘グッズが置いてあった。その頃はまだ『おジャ魔女どれみ』シリーズが(おそらく)海外進出してなかったのが惜しかった。その後海外進出したと思われる『おジャ魔女』をヘレンさんはチェックしたのだろうか。魔女っ娘大好きのヘレンさんはきっと気に入ったと思うんだけど。

 少しはにかみながら自分のイラスト帳を見せてくれたのを覚えている。日本の漫画っ娘が気の向くままにつけてるイラスト帳そのもので、ああ、この人は本当に日本のアニメが好きなんだなぁと思ったものだ。こんな遠い地で、共通の話題で盛り上がれる、そんな日本のアニメはなんかイイなぁ、それを好きな自分もアリだなぁと、そんなことを思った若き頃の思い出なのだ。

 異国の地での恋のアバンチュールなどというものではなかったため(つーかヘレンさん彼氏いたし)、その後積極的にメールのやり取りをしたというようなことはないが、ヘレンさんはいつか日本に来たいと言っていたし、僕もまたスロヴェニアに会いに行きたいと思ってる。今、僕は家庭の諸事情で中々外に出られない暮らしをしているのだけれど、あの時の旅で感じた心の自由の翼は死んでいない。頑張って(主に経済的にだけど)少しばかり旅行にでもいける環境を手に入れたら、おジャ魔女のDVD−BOXを手みやげにヘレンさんに会いに行こう。僕にはそんな夢がある。そんな自由な夢を持ってる僕だから、今日も少女小説を読み、少女アニメを追いかけ、こんなブログまで作っちゃったりしてる。

 何年かの後、今度はプリキュアを肴にヘレンさんと語れたら、それってステキなことじゃない?


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