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 「楽しいですよ。本当です。辛いことも悲しいことも楽しんでるんですよ」(福沢祐巳)

 ついにきた『3rdシーズンOVA 第1巻』。さすがOVAだけあって絵がめちゃめちゃ綺麗で良く動きます。再現された夏の軽井沢の風景。毎年夏になったら視聴し返す映像作品になりそうです。
 ◇

◇結局コレクターズエディションで購入

・外装

 箱デカ!比較のためにコバルト文庫と雑誌コバルトを並べて撮影↓

子羊たちの休暇

 それでも作中のパーキングでソフトクリームを食べながらイチャイチャする祐巳と祥子さまを再現したひびき玲音先生のイラストはいいのう。ホクホク。

・しおり&ブックカバー

子羊たちの休暇2

 このブックカバーを原作『子羊たちの休暇』にはめて、栞も挟んでおくというのが贅沢な使い方なんだろうけど、もったいなくて使えないよ!

・ポストカード

子羊たちの休暇3

 こちらもひびき玲音先生描き下ろしのオリジナルイラストが。発売までメディア露出してなかった祐巳単体、祥子さま単体の絵もホクホク。

 ◇

<本編感想>

・オープニング

 OPは入るのか入らないかの情報全然無かったので、『1stシーズン』〜『春』と使われてきたいつものOP楽曲のアレンジヴァージョンに乗せた新規絵のOPが始まった時は感動。作中で各々の自立の物語に入っていくのを受けてか、『1stシーズン』〜『春』まではペアカットで描かれてた姉妹達が、一人づつのカットで登場ですよ。相変わらずの美麗絵。惚れます。何回も見ます。あとは可南子のアニメ版初カット…キターーー(>▽<)といった所でしょうか。

・本編

 この『子羊たちの休暇』の魅力は何を置いても牧歌的な夏の風景であって、読んだ人が思わずこんなフと立ち止まって過ごす夏休みを送ってみたくなる所だと思うんですが、そんな優しい空間が美麗映像でビジュアル化されて完全再現されてたのが何より嬉しかったです。作中で祥子さまの「子供部屋」という表現が出てくるんですが、そんな祥子さまが愛してる空間というのを温かく映像化してくれたと思います。OVAだけあって、なんか背景とキャラの融合具合とかが、映画見てるみたいな映像ですよね。ちょっとだけ『1stシーズン』〜『春』とは映像の雰囲気も違ってるんだけど、それはOVAならではって感じで、僕は気に入りました。

 物語の方の感想は、基本的に同じなんで下にリンク張って置いた原作版の「子羊たちの休暇」の感想を読んで頂きたいんですが、簡単に言えばこの前のエピソードである「レイニーブルー」〜「パラソルをさして」の物語を受けてステップアップした祐巳と祥子さまの関係が、坦々と力強く描かれるお話。「パラソルをさして」でのステップアップが今の所祐巳の作中最高のステップアップなんで、もう、意地悪3人娘が出てきたくらいでは揺るがないんですね。「レイニーブルー」までの祐巳なら3人娘に嫉妬したりして大変だったのかもしれないけど、もう「パラソルをさして」で傘返還イベントを経験して、祥子さまとの絆も再構築された後の祐巳だから、祐巳自身も不思議なほど冷静。そんな成長した祐巳を印象づけるクライマックスの祐巳の「マリア様の心」独唱は分かっててもジンときた。これ、オーディオコメンタリー聞いたら、別録りじゃなくて、スタジオに他の声優さんもいる中で植田佳奈さんがそのまま歌ったそうですよ。ちゃんと祐巳の声で歌ってるの。CD出してるくらいの声優さんなんで本気で歌えば勿論もっと上手いんですが、あくまで一般的な女子高生の祐巳が等身大の勇気を振り絞って歌った歌として歌ってるの。ここは、ちょっと感動。

 ラストの曾お祖母さまに祐巳が山百合を渡すシーンはアニメ版だけ見てると情報少なくてよく分からないかもしれないけど、そういう方は原作の感想を参照。僕は分かってたんでグっと来た。この時の祐巳は本当天使です。よくぞここまで……と1巻の冒頭から追ってきた視聴者としては親の目線で温かい気持ちになれます。

 原作付の映像化作品の宿命として削られたシーンは多々ありましたが、再構築された祐巳と祥子さまの絆に焦点を絞ったアニメ版だったと見るとさして違和感は無い範囲でした。あれか、一つだけ不満があるとすれば原作にあった柏木さんの「この場をぶっ壊してやろうか」の台詞が無かった点かな。ここ、柏木さんが実はカッコいいヤツというのが分かる名場面だと思うのに。アニメ版は全体的に柏木さんが軽く扱われてるんですが、この辺りはちょっと不安になります。原作近刊だと、柏木さんは超重要人物に昇格してるので、その頃になって大変にならないかと。まあ、原作近刊に追い付くのは5thシーズンくらいなんでまだ心配する頃合いじゃないですけど。でも、このクオリティーなら本当それくらいまで映像化して欲しいよ。有馬菜々とかも、ビジュアル付、声付で見たいじゃない。

 ◇

◇マリア様にはないしょ

 詳しくは書きませんが、今回は一コマ漫画みたいなノリの一発ギャグ多めで面白かったです。リスの声を池澤さんがあててたりと、細かいファンサービスも入ってますし。

◇オーディオコメンタリー

 内容の話ほとんどしてねー!

 植田佳奈さん、伊藤美紀さん、池澤春菜さんのお馴染み3人衆でしたが、お菓子の話とか、紅茶の話とか、富士山の麓で焼きトウモロコシを3本食べた話(伊藤美紀さん)とか、食べ物の話の比率が高いです。食べ物の話どころか、途中で実際にお菓子食べ始めて3人で口もぐもぐして沈黙してるし。ノリがWEBラジオそのままです。だけど『子羊たちの休暇』というタイトルの作品のオーディオコメンタリーで、明らかに子羊=祐巳達の比喩なのに、ジンギスカンがどうこうと子羊の肉を食らう話を長々としていたのにはウケました。誰か突っ込もうよ!

 こう書くと何な感じですが、実際はすこぶる面白い51分のオーディオコメンタリーなんで、特にWEBラジオ聴いてたくらいのコアなファンの方は(「冷めた目線で熱く見る」とかWEBラジオ知ってると分かるネタもありますし)オーディオコメンタリーが付くコレクターズエディションの方をお勧めします。Amazon予約だと2000円くらいしか違わないしね。51分の新録DJCD1枚+アルファ分の値段と思うと納得なのでわ。

 ◇

 というわけで大満足でした。お小遣いためて楽しみに発売を待って待って、発売日が来たと同時に視聴して、また繰り返し見ちゃうみたいな、少年時代に集めてたコミックスの新刊を待ちわびてた頃のような純粋な楽しみ方を再現できました。最近は小説なんか買っても積んじゃったりして中々こういう感覚は味わえなかったりするんですが、久々に新鮮に味わえたほど、マリみて好きです、自分。単純に、美麗に映像化された空間で動いて喋る祐巳達にまた会えて嬉しかった。次巻も楽しみに待ちます。

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●通常版

マリア様がみてる OVA 1 子羊たちの休暇
マリア様がみてる OVA 2 略してOK大作戦
マリア様がみてる OVA 3 涼風さつさつ
マリア様がみてる OVA 4 レディ、GO!
マリア様がみてる OVA 5 チャオソレッラ

●コレクターズエディション版(豪華仕様&声優陣によるオーディオコメンタリー付)

マリア様がみてる OVA コレクターズ・エディション 1 子羊たちの休暇 (初回限定生産)
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