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 「いつもそう、結局は、私がやらなきゃダメみたい……」(水無月かれん)

 今年のプリキュアはスカウト制だけじゃなくて資格制限付。はたして5人目水無月かれんさんの資格適性や如何に!
 ◇

 水無月さん、資格制限に引っかかり蝶が消滅!

 これは面白い。ブンビー様と対比させられながら、淡々とかれんの独力志向が描かれていたんですが、それではプリキュアになれないのです。思うに、一応仮説になりますが、これまでのメンバーの変身シーンと比べればだだ分かりというか、プリキュアの資格とは主に2点(というか1点にもまとまり得るけど)、言うなれば「仲間志向」と「自分の意志」でしょう。

 「仲間志向」とはすなわち「誰かを助けたい気持ち」で、のぞみはココを、りん、うらら、こまちはのぞみを助けたい一心がプリキュアへの変身に繋がるように描かれてました。そしてもう一点の「自分の意志」は、その「仲間を助けたい意志」が自分の本心であること。のぞみはココを、他の三人はのぞみを心から助けたい(「応援したい」なんて言葉も使われる)と本心から「願っ」た時点で変身という運びになっていました。子供層向けに、前者を「仲間パワー」、後者を「願い」から「ドリームパワー」と呼んでもいいですよ。それが、今回のかれんには無く、あったのは頼られることに慣れすぎて、本心を押し殺して生徒会業務を独力で引き受けているという生き方の延長としての、ルーティンワーク的な独力により、自分の本心ではない義務感によりでの、言ってしまえば仲間パワーもドリームパワーも無いままでの蝶の降臨。これでは、子供に夢と仲間の大切さを届けるプリキュアさんという優良番組に置いては資格制限にもひっかかります。

 前者の条件、「独力志向ではダメ」というのが、ブンビーさんと徹底対比させられながら描かれてたのが熱かったですね。アラクネアを使えないとさっそくクビにして、

 「どうやら私が出て行くしかないようだ まったく出来の悪い部下を持つと苦労しますよ」

 なんて言っちゃう、いるのは部下だけで仲間などいない。結局最後は独力に頼らざるを得ないブンビーさんと、

 「結局は、私がやらなきゃダメみたい……」

 と、さすがに他の生徒会メンバーを使えないとまでは思ってないでしょうが、腹を割って話せずに結局独力で自分がやるしかないと思ってるかれんはこの時点では同じなんですね。これでは、仲間パワーが皆無で競争にさらされてるナイトメア社の方々と同じです。主要メンバーの最後の一人が敵側の文脈にいるという悲劇。燃えます。

 そして後者の条件、「自分の意志」については、オタカさん(学内の学食のおばちゃんね)から、

 「でも一人で何でも頑張り過ぎちゃうと、本当に自分が好きなことを出来なくなっちゃうよ?」

 と、助言を受けています。どうやら、第01話の感想に書いた、かれんだけ第01話ののぞみと同様特定の夢がまだ見つかってないキャラなのではないか?という仮説が当たりっぽいです。ここもナイトメア社とシンクロさせられてる所で、社内での出世とか査定とか漠然とした餌に走らされて自分の本当のやりたいことができない(というかもはや忘れてしまってる)疲れた大人を風刺してるナイトメア社(しかも「願い」は自分のものではなく、デスパライア様のもの、ビバ分能感)のメンバーと同じく、言い方は悪いですが、会社と生徒会が同じ役割を担っていて、独力で生徒会業務に奔走するうちに自分の本当にやりたいことができなくなってしまっているかれん……というのをナイトメア社のキャラと、かれんとでシンクロさせているのだと思います。主要メンバーの最後の一人が敵側の文脈にいるという悲劇。燃えます。

 というわけで、今話時点では、かれんは子供に夢と仲間の大切さを届けるプリキュアさんよりは、むしろ疲れた大人を風刺してるナイトメア社の方の文脈にいるので、変身できないのでした。

 

 「いいえ、寂しくなんかありません」(お母様との電話のシーンより)

 の言葉が明らかに表層の言葉で、深層では等身大の中学生少女として寂しがってると思われるように、またオタカさんに、

 「本音で話せる仲間が必要なのかもしれないねぇ」

 と看破されているように、かれんは本当の本心では、独力志向ではなく、寂しさを分かち合ってくれる仲間の存在を欲しているのです。おそらく次回、これまでのパターンと同じように、かれんが抱えているこの深層の飢餓感をのぞみが満たしてあげるんだろうなぁ。それゆえに仲間パワーとドリームパワーが供給されて、かれんさん変身。ついにきたるプリキュア5全員集合となる模様で、次回、超楽しみ。

 思うに、皆が皆、「現実」という名の疲れた大人の文脈に飲み込まれかけた所で、「夢」をその名に体現してるのぞみに救いあげられて、それゆえに変身という運びになってるなぁ。

 りんは、友情を笑わらう大人の論理からのぞみと繋がってることで(過去シーンのとこね)救いあげられたがゆえの変身。

 うららは、夢を追うのは孤独なものという大人の論理にのぞみが「私たちもうともだちじゃない」と割って入ってきてくれたがゆえの変身。

 こまちは夢など幻想に過ぎないという大人の論理から、努力の是を全面に押し出したのぞみの応援で救い出されたがゆえの変身。

 そして、次回はかれんの番です。本当面白いなー。

◇今週のこまかれ

 こまちさんがオタカさんをマジでプリキュアに誘うのをアリだと考えていたりと、ボケキャラだったことが明らかになり、のぞみと似ていると言われてキャッキャしてるうららに、ボケど真ん中ののぞみとトリプルタッグを組み、現状では夏木さんの負担が大変なことになってます。は、早く水無月先輩を加入させて突っ込み分を補充しないと!

 そして、親友と言いつつ、頼られるがゆえの生徒会活動の義務感に飲み込まれて独力志向に走ってるかれんの救い主にまではまだなれてなかったことも明らかになり、微妙に、ファンダメンタル分析で株を下げております、秋元先輩。こまち可愛いこまち可愛い!と言うどこかに確実にあった熱気は、テクニカル分析が加熱した一種の虚構の高沸だったのか?秋元株を買うのに一気に慎重になった僕がここにいましたよ。プリキュアになる動機となる文脈は全員のぞみに牽引されて……で統一した方が美しいので、次回かれんの心を紐解くのはのぞみの役割でしょうから、こまちさんなりにかれんに迫るエピソードは後半の方に期待しておきます。このキーワード書いておくと沢山人が来るので一杯書いておきます。こまかれ!こまかれ!試しに、のぞりん!のぞうら!とかテキトーに書いておいて分析してみる。

◇今週のピンキー

 捕獲途中にブンビーさんにキャッチされます。エエ!?それって、なんか、「変身ポーズを取ってる間にライダーに攻撃する」くらいタブーなんじゃないの?さすがは成果主義のナイトメア社幹部。手段は選びません。「ピンキーをキャッチしてる間に割り込んでダメなんて、誰が決めたの?」と居直ってます。成果のために、グレーゾーンを突ける所は突く。「古い文脈に割って入れば勝機が得られる時代(概意)」とホリエモンも言っていました。そしてそんなブンビーさんは前回のコメント欄で予想を頂いた通り、蜂の姿の幹部。ブン(羽音)+ビー(英語で蜂)と思われます。次回の5人必殺技の餌食になって下さい。成果主義の現実を見せるのは、プリキュア視聴者の子供達にはまだ早すぎる。退場を願う!

 ◇

 いやー面白いです。僕の地方ではまだプリキュア5カレーは売ってないけど、5人になってから東映アニメーションさんの株価も上昇機運(参考リンク:「諦めなければ望みは叶う」と思った。あの頃までは。 )。番組の外では成果主義!現実と止揚して夢を売る!それが正しい大人のドリーム!

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