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 「どうだ現実は甘くはない。おまえらの期待どおりにはならないんだよ、あっはっはっは!」(ギリンマ)

 失恋&リストラという、大の大人が泣いて絶望する二大逆境が描かれる今日もいい天気の日曜朝。プリキュア5は今週も面白い。
 ◇

 毎度、敵のナイトメアの皆さんと、プリキュアの誰かがシンクロして描かれるという構成が冴えるプリキュア5。本日のシンクロテーマは、「期待どおりにはならない」。敵ナイトメア社のギリンマさんと、我らが純情乙女の夏木りんさんとで、この「期待どおりにはならない」が重なって描かれます。

●ギリンマさんの期待どおりにはならない

 昇進の書類だと期待した→実はリストラの書類だった→絶望した

●夏木りんさんの期待どおりにはならない

 ヨンさまっぽいあの人に恋して色々とロマンスを期待した→実はヨン様彼女持ちだった→???

 この「???」部分で敵さん達とは違うプリキュアスピリットを表現してるわけですが、ひとまずそれはおいておいて、本日は夏木さんの恋に対しての周辺の反応が熱いです。

・我らがひと味違う男、ナッツ

→ペアのビーズアクセサリを作ってやって、さりげなく恋心を後押し。

 さすが、我らがナッツはひと味違います。伊達にイケメンやってません。アクセサリ生成の道も、読書の道も、恋の道にも精通する男ナッツ。どうでもいいけどビーズアクセサリ生成機は、「ドッカ〜ン」時代におジャ魔女さん達が同じようなの使ってたよ!

・その他のお友達4人

のぞみ:私がりんちゃんをフォローしなきゃ!
かれん:生徒会長として生徒のフォローをした方がいいと思うの
こまち:りんさんが何も言えなくなったら、私が台詞を考えるわ
うらら:私だって、いつでもりんさんの代役をやります!

 夏木さんがいないので、突っ込みを入れる娘がいなくて大変なことになってます(;´Д`)

 ◇

 そしてBパート、恋のお相手のヨンさまに彼女がいたことが発覚して、あえなく恋する乙女夏木りん、撃沈。そこにリストラ宣告を出されたギリンマさんがあらわれて、リストラ男VS失恋乙女のかつてなき残虐ファイトがはじまります。これほど救いのない戦いもめずらしい。

 で、結局ギリンマさんになかった夏木さんの「???」部分は、

 「絶望なんかしない、期待し過ぎて失敗しても、失望しても、私はいつだって前向きでいたい。絶望なんてしないんだから!」(キュアルージュ)

 というわけで、地味に失敗しても前向きさを失わないポジティブパワー。たぶんだけど、デスパライア様がかつては夢追い人だったんだけど、今は絶望して世界を絶望で覆い尽くそうとしてる人だというこれまでの伏線から見た仮定を踏まえると、中々深い部分。デスパライア様をはじめ、成果主義のナイトメア社のみなさんは、夢を追ったり、期待したりしても、成果(結果)がでなかったら絶望してしまう。今話でいえば、昇進や恋の成就という「結果」がなければ何ものにも価値はなく、あとは諦めと絶望があるだけというのが敵サイドさん達。一方でプリキュアさん達は、これまでも描かれてきた通り、結果が出なくても、何度もやり直せることや(前回第16話「こまち小説家断念!?」の失敗しても何度でもリライトして高みを目指し続ければいいじゃないというメッセージなんか参照)、そこで絶望してしまわないで希望や前向きさを持ち続けるを是として持ってる味方サイドだと、そういう対比でのメッセージですね。

 というわけで、失恋という大逆境にも絶望しない夢見る乙女達をもはや止める術はありません。必殺技乱舞乱舞。BGMが切り替わる所でレモネードのピンキーキャッチュがアップになる所がカッコいい。これから「はじけます」宣言みたいな感じで。

 「乙女を怒らせると、とーっても怖いんだからね!」(キュアドリーム)

 「そういうこと!」


 りんの失恋のキズをえぐるようなマネをしたギリンマに怒って一番の親友ののぞみとのダブルアタックになってるのがカッコいい。前回も親友こまちの小説を踏みにじったアラクネアに対してトドメの一撃担当が怒れる親友のかれんになってたりと、ちゃんと、ここで決めて欲しい人が決めてる感じが熱い。うららが傷心の時は誰が担当するんだという突っ込みは今はスルーだぜ。のぞりん、こまかれバンザイ。

 ◇

 締めは、

 「あのね、バイキングのお店は今日はお休み、新作映画はホラーだから私はパス、それにケーキバイキングの後に紅茶に和菓子って、それはさすがに食べられない」(夏木りん)

 と、夏木さんの突っ込みが帰ってきてめでたしめでたし。突っ込みでしか失恋を癒せない夏木さんに涙しつつも、ヨンさまと結ばれなくてよかった。まだまだのぞみ達には(突っ込みという役割で)夏木さんが必要なのです。

◇今週のココナッツ

 バルブを閉めることで水状コワイナーを弱体化と大活躍。メポミポ、ラピチョピ、ムプフプのように不思議パワー奇跡パワーを供給する能力がない分、地味な肉体労働でカバーします。これまでのマスコットとは違う、自活してる男達をナメるな!

 そして、地味にイケメンで夏木家の売り上げにも貢献。世の検索キーワード需要の上位をジャニーズタレントの名前が占める理由が、ちょっと分かった気がした。

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