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 「消えた方の福沢祐巳は双子で宇宙飛行士になって今頃火星に行ってる!」(福沢祐巳)

 祐巳×可南子×瞳子の三重奏。
 ◇

◇今回もコレクターズエディションで購入

・外装

 予想通り由乃&令さまの袴競争。まあ、このシーンしか無いよね。

・鉢巻き

 限定版のおまけ、1巻のブックカバーとか、2巻のコースターセットとかは、それぞれ原作本につけて読書したり、優雅にお茶でも飲みながら読書したり……と、マリみてっぽい時間の過ごし方に使える物だったんですが、3巻の手ぬぐいから意味が分からなくなってきました。鉢巻きて。鉢巻き締めて、それくらい気合いいれて原作読めと。それくらい気合い入れてDVD視ろと。そういうことでしょうか。

・ポストカード

 今回のひびき玲音先生描き下ろしのオリジナルイラストは、メディア露出してたパッケージイラスト以外は、リレーで走ってる祐巳と、デフォルメ由乃。あー、やっぱり祐巳は可愛い。額に汗とか浮かべちゃって、一生懸命さがよく出てるホワホワイラストです。

 ◇

<本編感想>

 中盤の祐巳の「どんな集団の中にいても不思議と祥子さまを見つけられる」という部分が、最後のリレーのシーンの最中にやっぱり観客席にいる祥子さまを見つけて勇気を貰うシーンとでリフレインされて描かれているこのアニメ版を見て、初めて今回の『レディ、GO!』は、『涼風さつさつ』でやった、「祥子さまは祐巳がどんな状態になっていても祐巳だと見つけられる」の部分を(感動のパンダオチの所ね)、今度は祐巳視点から祥子さまを見つけられる……というのを描いて二人の絆をもう一押しして描いてる話だったんだと気付いた。やっぱり深いな、マリみて。

 他はツンツン瞳子がひたすら可愛かったり、例の由乃と令さまの袴競争のシーンで、アニメ版では第1シーズン第04〜第05話以来となる「黄薔薇革命」のシーンがフラッシュバックに使われたりと満足。

 不満と言えば、どっちも今後の展開次第なんだけど、まず江利子さまとの絡みでの由乃の妹伏線が完全にカットだったこと。これはなあ、有馬菜々の動いて喋る所を見たいファンとしては残念ですよ。まあ、続編次第で回想編にして実は体育祭でこんなことがあった……と入れればいいだけなんで、本当続編が制作されるか次第なんですが。

 もう一つもそんな感じですが、「マリア様の星」まで映像化されないと、可南子がなんだって前巻あんなに拒絶した祐巳に対して前向きな姿勢に変化して、最終的には一緒に映った写真が欲しいとまでになるのかがよく伝わってこないこと。勿論リレーで戦って、戦った者同士認め合う的な部分での和解もあるんだけど、「マリア様の星」で明かされるように、序盤の温室での祐巳との会話の中に出てきた、

 「消えた方の福沢祐巳は双子で宇宙飛行士になって今頃火星に行ってる!」(福沢祐巳)

 が、実は可南子の抱えてるものの様々を浄化するのに重要な役を買ってるわけで。これが、この話を見ただけでは分かる視聴者いないだろうなー。まあ、OVAまで買って見てる層はほとんどが原作既読組のコアファンだろうから、いいのか。そして、この問題もアニメ版続編さえ制作決定すればなんら問題ない話だし。

 というわけで、WEBラジオマリア様がみてるのページが閉鎖されてたりして若干不安な感じも漂ってますが、皆、DVDを買って第4シリーズを実現しようぜ!

◇マリア様にはないしょ

 薔薇様コスプレ集。ああ、もう一つだけ不満があった。志摩子さんの藤娘は動く絵で見せてほしかった!綺麗だったけど静止絵だったんだよねー。

◇オーディオコメンタリー

 今回は、植田佳奈さん、小清水亜美さん、釘宮理恵さんという3人組でした。スゲー。別にマリみてファンじゃない人でも、このコメンタリーを聴くためにお金払う声優ファンもいるよ、きっと。

・小清水亜美さんは自分が長身のせいか、小さい娘が好き。だけど自分が大きくて頼られがちで、自分が他人の荷物を持ってやるような人生を送ってきた。

 一方で、いつもデカい荷物を持ってるけど(DSとか台本とか入ってるから)、荷物は他人に持って貰うような人生を送ってきたという植田佳奈さん。あみっけは割としっかり者なんですよ。植田さんはまんま、要領イイというか人生の労力の最適化をはかってる人なんですよ。自宅のパソコンもカスタマイズしてるし。

・心理学的におでこを出してる人からは包容力が感じられるらしい。だからモナリザはおでこを出してる。

 博学な小清水亜美さんその1。この娘、サラっと知的な面を披露するのがカッコいいよな。

・瞳子の演技は、台本のト書きに「悪そうな顔」というメモが入ってる

 それであの演技。釘宮理恵さんこんな役ばっかだ。

・春菜さんよくこの髪型しますよね。

 リアル由乃髪型の池澤春菜さんに突っ込み。あれだ、池澤さんはきっとコーチングでいうミラーリング(相手の心理と同調するために相手の仕草や外見を真似ること)をアニメキャラに慣行してるんだ。
 そこから、キャラクターと演じてる中の人が似てるトーク。凛としたヴァージョンの由乃のシーンにて、春菜さんにもこういうカッコいい所があるトーク。池澤さん、わりと人望あるな。

・年齢が増えるにしたがって時間が経つのが早く感じられるようになるのには、1歳なら1/1、21歳なら1/21に感じられるようになるという理論があることを披露する小清水亜美さん。

 博学な小清水亜美さんその2。そして、その理論の存在を聞いた釘宮理恵さんが啓蒙されたかのように超感銘を受けてるのが面白かった。小清水亜美さん、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』のラジオではいわゆる成功哲学のビジョンのノートへの書き出し法について語ってたりと、個人的に向上心のために最前線の知識を吸収するのを厭わない人として好感を持ってます。

・睡眠時間。釘宮理恵さんは12時間。植田佳奈さんは3時間。

 釘宮理恵さんが、眠くなって寝るだんになって、「私が寝てる間に佳奈は活動してんだろうなー」と後ろめたい気持ちになるというのが可愛かった。本当に、ブログなんか読んでるに、植田さんは何で眠らないであんなに活動できるんでしょうか。僕も睡眠時間は長く取る方なので、釘宮さん的立場で羨ましい。

・ラストは本編のリレー対決の「負けたと思ってたのに実は勝ってた」というオチに関して、「麻雀とかやってるとよくあるよね」という植田佳奈さんの言葉で締め。

 植田佳奈さんと小清水亜美さんの麻雀WEBラジオ、『咲らじ』も始まってますが、この人達どんだけ麻雀好きなんだというオチでした。

 ◇

 ああ、次回最終巻か。予告の蟹名静さまに色々とインパクトを持っていかれてますが、コバルトの特集によると、今回も静さまの独唱シーンが入るそうです。もっともっと映像作品で見ていたい。自分が心底好きな作品が、これだけの映像美とこれだけの豪華キャストで映像化が実現するというのもそんなに無い経験なので、残り1巻、かみ締めるように視聴します。

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●通常版

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マリア様がみてる OVA 2 略してOK大作戦
マリア様がみてる OVA 3 涼風さつさつ
マリア様がみてる OVA 4 レディ、GO!
マリア様がみてる OVA 5 チャオソレッラ

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→OVAサウンドトラック

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