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 「オレはずっとナイトメアのために働いてきた。それなのにお前達のせいで、オレは……」(ギリンマさん)

 自我を捨てても職務を完遂する企業戦士、それがギリンマさん。
 まあ、ちょっぴり職務云々よりもVSプリキュアという熱意の方が上回り始めてたのが描かれていたギリンマさんなので、迷走の果ての自我放棄って感じなのか、宿敵を倒すために負の力に身を委ねた的にちょっとカッコいい感じも入ってるのか微妙な所ですけど。
 どっちみち社員に自我の放棄を求めるナイトメア社がムゴい(;´Д`)

 ◇

 というわけで、のぞみ(とミルク)が5人力作のビーズオブジェを壊しちゃったのをきっかけに5人がギクシャク、そのスキをついて、敵側の大物、カワリーノさんが心理攻撃でのぞみを除く4人の捕縛に成功するというプリキュア的にはだいぶピンチなお話。カワリーノさん優秀だな!

 ココに、

 「皆はのぞみの強い気持ちに引かれて集まったんだよ」(ココ)

 とわざわざ言わせて第02話〜第06話を視聴者に回想させるように仕込んでる通り、4人への心理攻撃は全部第02話〜第06話の、それぞれがプリキュアになった理由、のぞみが補填してあげた4人それぞれの心の隙間にまつわるものでした。

 かれん様は能力値が高すぎるゆえに、なんでも自分で引き受けて気が休まらなかった。それでも幼い頃に両親が遠くに行ってしまった時から孤独を抱えながらも一人頑張っていた。その孤独をのぞみがかれんさんじゃなかきゃダメだと言って仲間パワーで上書きしてくれたからこそプリキュアになった。ゆえに、そこをついての「お前やっぱり孤独」なんだろというドッペルゲンガーの心理攻撃。一人脱落

 こまちさんはのぞみに小説家になるという夢を肯定されてプリキュアになった。ここはよく分からない所ですが、そんなこまちさんに対して、自分が作り出した世界の中にいればもう仲間を気遣って疲れることはないよというドッペルゲンガーの心理攻撃。解釈するに、こまちさんはのぞみと出会う前は自分が作る物語の中に逃避してたってことなのかな。ゆえに、自分が作る物語という脳内空想の中に閉じこもっていれば楽だよという甘いささやき。二人目脱落。

 りんはどちらかというと、のぞみがほっておけないからというただそれだけがプリキュアになった理由の人。初変身時は幼少時代ののぞみとりんの絆が描かれてそれがプリキュアになる強い動機となっていたわけですが、今回はそこをついて、でものぞみなんかいなければいいと思ったこともあるだろというドッペルゲンガーの心理攻撃。三人目も脱落。

 うららは一番分かりやすくて、友だちがいなくて淋しかったのに無理して女優になるためと自分を取り繕っていたのを、初めて友だちだと言ってくれたのぞみに癒されてのプリキュア化。ゆえにいつものぞみさん大好きモードなんだけど、そこをつかれて、ドッペルゲンガーによる、でも一人で頑張って女優になる道を邁進するって言ってたじゃないかという心理攻撃。四人目も脱落。

 そんな感じで、皆、のぞみとの出会い以前の自分を突きつけられた感じ。のぞみとの出会い(=プリキュア化)以前/以後を比較させる構図に持っていって、プリキュアとして皆と過ごした時間の是非を問うような感じになってる構成は上手いです。のぞみと出会わずプリキュアになんかならなくても、かれんは孤独ながらも独力志向で生き抜き、こまちも自分の空想の世界でそれなりに幸せで、りんもやっかいごとを背負わされず、うららも淋しくても女優道の邁進は充実したものだったのかもしれない。それでも、そこにのぞみが入ってきて、プリキュアになって、そうして変わったそれぞれの時間に意味はあるのか?と問いかける構成ですよ。

 もちろん、意味はあった!と着地するしかないと思うんですが、またしても第02話〜第06話以来、表面上は低スペックなドジっ娘というのぞみに秘められた隠れ特性が発揮される様が描かれそうで楽しみ。

 のぞみが作っていてココが完成させて持ってきたビーズアクセサリの色は、プリキュア5人の色+ココナッツミルクの色での8種。地味に、こっそりついてきてるミルクがキーパーソン(キー謎生物?)になる予感。

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