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 「私は君のことが心配なんだ!」(ブンビーさん)

 ヤバイ、特攻前のアラクネアさんとブンビーさんとの会話の部分が一番熱かった。
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 保身が中心で、わりと部下のことなんてどうでもイイと思ってたフシのあるブンビーさんも、部下に自我を放棄させて突撃させるのはどうか?という最低限のモラルは持って日々の業務を務めていたというのが熱い。カワリーノさんがアラクネアさんを上手くコントロールして特攻に向かわせてるのは明らかなので、そんなことしたら上司であるカワリーノさんに逆らうような立場になっちゃうのに、それでもあえてアラクネアさんを止めに来たブンビーさん、わりとイイ奴。現実に埋没しながら保身を中心に上司職を淡々とこなしながらも、だけど社の利潤追求のために部下を(生命的な意味で)切ったりするのはどうかと、非道になりきれない、今はもう崩壊してしまってるかもしれないけれど綺麗事的な上司−部下のあり方を完全には捨て切れてないというのが熱い。ブンビーさん(;´Д`)

 そして、実はちょっとイイ人かも?敵側にも色々事情があるのかも?描写が入った場合、これまでのプリキュアシリーズだと、プリキュア側と敵側との相克緩和展開、敵側のキャラが、キリヤくん、闇の少年、満薫……みたいなど本命キャラだった場合は、相互理解エンドへのフラグというパターンが多かったのだけど、今回はそんなことなく、悲哀の特攻戦士、アラクネアさんに対して、相互理解とか微塵もなく、高らかとドリームを掲げて、そのままプリキュアファイブエクスプロージョンで文字通り爆破

 こ……今作は厳しいな。ちょっとくらい、「自分の意志を捨てるなんて、そんなの悲しいわ!」的にアラクネアさんと対話があってもいいじゃない。問答無用で爆破です。おかしくなって暴力に走った者に対しては、こちらも問答無用で武力で制圧。な、なんかドリームさん達も結構現実的だなぁ(;´Д`)

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 一方で本編は、僕的に第01話のOP、EDを見た時から言っていた、実はのぞみとかれんさんは「まだ具体的な個人の夢がない」という点で共通してるのではないか……という視点が、作中でも具体的に掘り下げられていました。一方でミルクの方はお世話役になるという具体的な夢に邁進してきた生物だったということで、

具体的な夢がある組:うらら、こまち、ミルク
まだ探し中の組:のぞみ、かれん、りん

 という風にうまく別れている構図なのが明らかになりました。第11話「のぞみとココの熱気球」でココから語られた、もしのぞみがのぞみ自身の夢を見つけたなら、パルミエ王国の復活というココ達の夢より優先していいんだ……という部分の伏線もからませつつ、まだ具体的な夢のないのぞみの立ち位置が特に顕在化。結局は、既に具体的な夢を追う人達も、夢を探して頑張ってる人達もどっちもエラいよ!的にまとまるわけですが、そこに辿り着くまでの過程がかなりイイ感じ。かれんさんとミルクを「孤独」を知ってる者としての共感者という関係にして、だからこそかれんさんから同じく具体的な夢のないのぞみの、だけど内に秘めている価値をミルクに語らせるという手法は見事だと思いました。

 結局、反目しちゃったミルクに再び心を開かせたのぞみの宣言は、これまでと変わらない、自分の個人的な夢はなくても、ココナッツミルクの夢を叶えてあげたいというものだったので、第11話伏線、いずれのぞみにも個人の夢が見つかるのかななんても思ってたんだけど、今回のかれんさんののぞみは他人を輝かせる能力を持っている的なお話なんかも考慮すると、のぞみは個人の夢は持たずに、関わる他者を夢に向かって輝かせる存在として描かれ続ける感じなのかなぁ。仮面ライダー555の名概念、「夢の守り人」みたいな感じで。

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 ミルクそのものが玩具化したのが中々ロックだと思いましたが、そう言えばこれまでのシリーズの謎生物たちはコミューンと一体化して玩具化してたので、まあ、プリキュア的に普通なのか。玩具化せずに、人間体でせっせと働いてるココナッツが自然になっていたので忘れていた感覚。謎のパソコン風玩具と一体化していたムープ&フープ辺りを見習って、これからガンガン玩具化していって欲しいところです。

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 次回は敵側の新幹部補充っぽいです。ガマオくんが生き残ってる状態で補充という展開がガマオくんファンとしては嬉しい。もう、実はガマオくんが最終的にこれまでのキリヤ、満薫ポジションになって、夢に向かって真面目に働きだしてエンディング、みたいな感じで。ちゃっかり、夢も現実も大事という感じで、対立する概念の相互補完エンドに落ち着くプリキュアシリーズとしてそれでいいんじゃないかという気がちょっとだけするかもだ。

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●突然ですが

 何故か唐突に脳のクリエイティブな部分が活性化したことがあり、毎週このブログでプリキュア5の感想を書いてる管理人さんがプリキュア5の二次創作小説を書いてみましたので(実は、メインで運営してるのは創作小説サイト)、興味ある方はクリックして読んで下さると嬉しいです。
・全年齢向けの、のぞみ×うららのカップリング小説です。
・400字原稿20枚の短編です。
・うらら→のぞみで、「のぞみさん!(ハート)」みたいな、わりとどうしようもない感じの小説です。
・そんなんでもないつもりですが、ちょっち百合っぽいので、苦手な方は注意。
・のぞみ×うらら(のぞうら?)と書きましたが、実はうらら×のぞみ(うらのぞ?)なのではないかと、僕自身ジャッジに迷っています。これは、こっちじゃないか?というご意見をお待ちしています(そもそも、×の前と後ろの違いがよく分かってないような人が書いてるんですが)。
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