ブログネタ
Yes!プリキュア5GoGo! に参加中!
 Yes!プリキュア5GoGo!の第1話が良すぎたのに触発されて、無印ふたりはプリキュア最終回と、ふたりはプリキュアMaxHeart最終回を再び見てしまったのを踏まえての雑感(SplashStarラスト2話は折に触れて見かえしまくってるので、今回は省略)。
 ◇

 無印ふたりはプリキュア最終回の、ポルンからの最後のエネルギー供給→最後のプリキュアレインボーストーム@最終回特別ヴァージョンの所で、主題歌DANZEN!ふたりはプリキュア(OFFVocal.Ver)がかかり出す所の燃え度は半端無い。痛々しいまでに手を握り合うなぎさとほのかの、最後の絶叫。譲れない主張を叫びながら、最終回特殊仕様のビーム技を放って主題歌BGMがかかり出すという、僕が持ってるプリキュア最終回のイメージの原点はここにあったんだと再確認。その最後の主張、ほのかの、ジャアクキングが相手にしているのは私達二人(なぎさとほのか)だけじゃない、それに繋がっている全ての生命(いのち)を相手にしているんだという語りは、実はMaxHeart最終回でもほのかが再び語っているんだというのに今回初めて気付いた。1年越しでリフレインさせて同じ最終回にほのかに言わせているあたり、よっぽど伝えたいメッセージだったんじゃないかと。

 実際、「日常を守るために非日常で戦う」が「ふたりはプリキュア」という作品の一つのコンセプトで、最終回には必ず守ってきた日常からのパワー供給があります。MaxHeart最終回のなぎさ父母の幻像&ほのかおばあちゃんの幻像、最後の、これまでの日常パートのキャラ大集合のイメージ映像がなぎさとほのかに力を与えるという図が一番顕著。あと、SplashStarも最後の逆転劇のきっかけになったのは「お父さんが言っていた」からはじまる語りだったように、最後のキーパーソンは作中の日常キャラ(星空の仲間達と評された友人や家族含む)。

 で、ちょっと気付いたのは、プリキュア5はこの日常を守るために戦っていて、最後はその日常からパワーを貰うというテンプレートが薄かったということ。のぞみ父母、りん母、うらら父&祖父、こまち姉、かれんさんのじいや……と日常パートを表象するキャラはこれまでのプリキュア通り出てくるんですが、彼(彼女)らに関わるエピソードはあくまで単発で、縦軸のテーマとなって最終回付近のラストバトルにはかかってこなかったということ。その辺り、プリキュア5は仲間パワー、絆パワーの範囲が5人&ココナッツミルクの間で閉じていて、日常キャラ達にまでは広がっていなかった気がする。ラストバトルのパワー供給もあくまで5人&ココナッツミルク間(+パルミエ住人)で行われていて、家族や友人といった日常の人達を守りたいという強い気持ちが最後の力になる!的なそれまでの3作にあった展開はみられなかった。その辺りが、「ふたりは」が取れて「プリキュア5」になった点の特徴と言えば特徴といった所だと思った。

 逆に、「プリキュア5」が「ふたりはプリキュア」時代から受けついでいる要素としてはこれまでも感想記事中でいくつかあげてきたけど、今回改めて気付いたのは、「絶対諦めない!」は、無印ふたりはプリキュアで、既になぎさとほのかも言っていたということ。なんとなく美翔さんばかりが叫んでいたイメージがあったんですが(笑)、ちゃんと美墨先輩も雪城先輩も叫んでいた、これぞプリキュアな要素でした。で、プリキュア5ラストの絶対に絶望しない5人にもかかってくる要素なので、これは、「ふたりは」〜「5」をまたぐプリキュアスピリットかなと。

 ちなみに、この「絶対諦めない!」を作品として昇華しているのは、MaxHeart最終回のほのかの「人の心は自由」演説の部分だと今回思った。一見難解で、なんだか最終回に突然挿入された演説のような印象も受けるんだけど、丁寧に前後の文脈を追っていくと、諦めろ、プリキュア5風に言えば絶望しろと言ってくるジャアクキング様に対して、それまでずっと考えの押しつけを嫌うキャラとして描かれてきたほのかが、なぎさが何気なくつぶやいた「何考えたって自由でしょ」という言葉によって一気に悟って、ジャアクキング様は自分の存在こそが宇宙そのものと主張するけど、人間は心に一人一人宇宙を持っている、その心の宇宙の中では何を考えても自由、もちろん、「絶対諦めない!」と考えるのも自由……と、そういう風に繋がるわりとそれまでのテーマの集大成的なほのか演説だったのだと納得。そして、その「心の宇宙の自由」が、未来実現化能力のような何らかの力を持っていたと匂わされているポルン&ルルンの力によって、ひかりが個人として存在できる未来を、それこそ自由な心の中にひかり&なぎほのが想い描いて、それが実現したのがMaxHeartエンディングだと解釈するとだいぶきれい。そう思うと、「夢」という言葉でプリキュア5では高らかに歌われていたけど、もうちょっと解体して、「心に想い描いた強いイメージは実現する」くらいに捉えておくと、これもふたりはプリキュア時代からの一つのプリキュアスピリットだったんじゃないかと思います。

 Yes!プリキュア5GoGo!の第1話で夢原さんの凄さは痛感しておりますが、やっぱり、偉大な先輩としての美墨さん雪城さんもそうとう凄いです。時代を席巻した伝説の百合カプとも言える「なぎほの」はやっぱり凄いと思った。普通になぎさたん、ほのかたん萌えな感じで語れるだけじゃなくて、最終回付近で描かれるふたりの絆に、普通に涙モノの何かがある。

 そして、SplashStarの咲舞も負けてないというのが僕の持論。どちらかというと咲舞満薫の「4人の絆」に収束していった最終回付近は花鳥風月キュア降臨とか超燃えだったけど、「ふたりは」的には亜種の感動で、ストレートに「ふたりは」の感動が味わえる(百合カプ的な意味でも)のは、やはり劇場版「チクタク危機一髪」。僕的に最高のアニメ映画なんですが、最後の咲舞の後ろ手繋ぎ特殊スローモーション変身はヤバイ(これ何度も書いてるけど)。その辺りは、ラスト仕様の特殊変身も特殊必殺技も無かったプリキュア5ラストに相対的にやや不満が残る点かな(逆に特殊変身解除を最終回に持ってきたというメッセージ性には打たれるものがあったけど)。

 それでも、最終回に特殊絵を置かなかった分、GoGo!第1話の変身バンクの神っぷりに感動したので、やっぱりプリキュア最高な感じなんですが。

 そんなに難しくない想像として、うらら話は今季は脱のぞみさん(というかプリキュア以外の人間関係の窓口を見つける話)が描かれそうな気がするんですが、のぞうら好きとしては、いつまでも「のぞみさーん」なうららでいて欲しい気もするという複雑な心境だったりする、プリキュア好きの雑感でした。

映画ふたりはプリキュア Splash ☆ Star チクタク危機一髪 (初回限定版)
映画ふたりはプリキュア Splash ☆ Star チクタク危機一髪 (通常版)