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 フレッシュプリキュア!第33話「美希とせつなのこわいもの!」の感想です。
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 今回の見所ベスト3。

第3位:気まずいふたり

 この気まずい状況を分析するに、美希たんは桃園さんのリアクションに慣れすぎて、自分のネタフリ能力を少々過信していたんだな。ちょっとイジっただけであそこまでパーフェクトなリアクションを素でしてくれる桃園さんみたいな娘がむしろ貴重なので、普通の受け答えしかしてくれないせつなさんに対して、何、この感覚……となってしまうという。相対性っていうヤツですよ!

 途中から桃園さんをいじるノリではせつなさんは攻略できないと気付いたのか、ブラックボックスにキーを入力して反応を伺うような(理系的な例え)慎重さをせつなさんに見せていた美希たんが面白かった。

第2位:タコの想い出

 これはヒドイ。このヌメヌメ感は幼児にはトラウマものです。迷子になったりタコに絡まれたり、美希たんの幼少エピソードは何か薄幸だなー。

第1位:せつなさんの孤独と立ち上がる美希たん

 プリキュアの感想を書いているブログさんの間で少しギャグ調で語られている、フレッシュの4人組は友達というより最早家族、せつなさんはシフォンら謎生物と同格、という話ですが、案外真面目に作品としてもそういう意図はありそう。

 せつなさんの怖いことはみんながいなくなること、ということで、相変わらず孤独を背負っている娘な訳ですが、一方でフレッシュではせつなさんの孤独を救済するものは「共同体」であると既に示唆されている感があるという。

 はじめてせつなさんの瞳にハイライトが入る第24話で、桃園家という「家族」という共同体と、四ツ葉町〜クローバータウンストリートという地域共同体を代表するキャラである桃園母が重要な役割を担っているのは、そのため。

 序盤のキュアスティック供給エピソードが、全てシフォンを子どもにみたてた、プリキュア娘3人がそれぞれの理想の親を追う「家族」の物語だったこと。せつなさんにだけ「家族」がいないこと、全部繋がってくるんだなー。

 本当、シフォンとせつなさんが同格で子ども役割ってことになっちゃうんですが(しかしそれすらも、胎児のようにうずくまっている描写からアカルンの力で生まれ変わったせつなさんは、赤ちゃんのようなもの、という入念な比喩的仕込みがある)、そんな子ども役割のせつなさんの、まだ本当の家族がいないという孤独。キュアスティック供給エピソードでは父性役割だった美希たんが、ここでせつなさんの「こわいもの」、孤独の告白を思い出してかみ締める所が何気に感動的だった。ここは、美希たんも立ち上がるしかない。せつなさんは孤独ではなく、わたし達は擬似的にでも、家族のようなものなんだからと、あなたは大切な存在なんだからと伝えなくてはならないので。そしてそれは、美希が幼少時に美希母から伝えてもらったことなので。

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