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 「シダ植物って面白いですよね」(花咲つぼみ)

 ハートキャッチプリキュア!第09話「スカウトされたお父さん! お花屋さんをやめちゃいます!?」の感想です。
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 今回の見所ベスト5。

第5位:花咲両親の出会い

 出会った瞬間一目惚れ、一ヶ月で結婚。花咲さんが何やかやと惚れっぽいような、運命の出会いとか王子様とか信じてそうなというか、例えばコッペ様人間体(仮)の夢とか生徒会長さんにまっしぐらだった辺りは、両親の馴れ初めに対する憧れから来てる恋愛観なのか。

 しかし、おばあちゃんがキュアフラワーで、父親も花関係、母親も花関係、花咲さんは花のサラブレッドです。もう一人のパン屋の娘の花キュアと対戦して欲しい。

第4位:スナッキー語

 何を言ってるのか分からないけど、何となくは分かる。言語ネタが豊富な作品です。

 また、夢原さん以降の、敵組織の組織的悲哀諸々も描かれていて、じんわりとにじみ出ている。確かにコブラージャさんみたいな人が上司だと、部下のスナッキーさん達は色々大変なんではないかとお察しする。

第3位:言語化について

 「ちゃんと言ってくれないと、分からないよ?」

 第1話から何度も繰り返されている、来海の「言葉にしないと分からない」という趣旨の台詞。

 来海の歩く本音マシーン設定(すぐに言語化してしまう)、第5話の三浦君父の三浦くんに対する「言いたいことがあったらちゃんと言え」、そして縦軸の「デザトリアン化すると"悩み"を言語化して強制暴露」という設定、おそらく全部繋がって意味がある作劇になっております。

 来海が「言語化しよう」側なのに対して、花咲さんが「言語化しなくても……」の側なのはほぼ明らか(例えば、何も言語化しないコッペ様に花咲さんが励まされるというシーンがある)。

 これもどっちが正しいという話ではなく、作中に両儀で盛り込んでいる感じ。今話では来海の「言語化しようよ」で花崎さんも気持ちを言葉にして前進したけれど、一方で花崎さんがデザトリアン化する被害者達の「言葉に出来なかった悩み」を分かってあげられるのは、花咲さん自身が言葉にしないでウジウジ悩むタイプだからなのだった。

 そして作中のこのテーマの元ネタは世阿弥の「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」(「風姿花伝」ね)じゃないかと、TwitterでSunithaさんが言ってましたよ。花咲さんは問答無用で"花"なので、秘す方向って感じで。

第2位:新種の花

 今回の「変わる-変わらない」ネタ。

 新種の花の開発にお父さんを連れて行きたい小畑さんは「変わる」側で、それに対して新種の花いらないんじゃないか、今ある花でいいんじゃないかという花咲さんは「変わらない」側。

 若干、ここまで花咲さんは表面的には変わりたいと言いつつも、「変わらない」側の心情を汲む発言が多めの印象。「変わらない」側の会話を家庭でしている時に花崎さんが眼鏡をかけているという辺りもしつこいくらいの象徴演出。やはり、寝間着、眼鏡は二大「変わらない」象徴アイテムってことでOKだと思うんだ。

 ただ、このテーマも両儀で、「変わらない」でとにかく良いということは言ってない。今回も、結局小畑さんの夢である「新種の花」自体は否定されていない感じ。

 これは、危機的状況でそれでも花崎さんが変わろうとするのか、あるいは変わらないままのナチュラル花咲パワーが実は強いみたいな感じになるのか、どっちにしても中盤燃えそう。

第1位:プレ第1話

 第1話で花咲家がこの街に引っ越してきた理由が判明。

 これはシリーズの文脈でエラく感動した。つまり花咲さんは、雪城ほのかや水無月かれんが抱えていた孤独を、両親の選択で回避したif&afterの主人公なんじゃないかと。

 MaxHeart最終回冒頭が、両親が飛行機で飛んで行ってしまった後に泣きじゃくる幼ほのかの絵から始まるのは、それは両親に優先されなかったほのかの孤独がなぎさとの出会いで救われる話だから。2週にわたって引っ張って、それでも水無月先輩が5人目のプリキュアに"5"でなったのは、両親の夢の犠牲になっている水無月先輩の孤独を夢原さんが救ってくれたから。

 だけど、花咲さんは別に来海に救済された訳ではない。自力発電で堪忍袋の緒を切ってかなり行ける強い子。それは、救済対象プリキュア娘さんになる前に、両親の選択で、孤独回避が行われた後の主人公だから。

 ……みたいな感じで、7作目として、シリーズの文脈を継いで花崎さんがいるんだと解釈するとだいぶ熱いと思うのでした。

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・次回、ダークプリキュアさんついに出陣。やばい、超燃える。幹部級を越えるエース級の敵キャラ出陣っていうのは新しいかもだ。ぶっちゃけ、ダークプリキュアさんを応援したいくらいだ(エー)。真面目な予想として、現時点で対抗できるのはコッペ様だよな(月光キュアさんがいきなり復活はないとみて)。ついにヤツの出番か。ダークプリキュアVSコッペ様。どっちが先に立体ホビーとして商品化されるか対決だ!(えー)

→特典映像の「ピクチャーコレクション:ラブの部屋」を凝視。資料的価値も高いです。畳が……。

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→前回:第08話「カリスマモデルのため息!って、なぜですか?」感想へ
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