2010年07月27日
ハートキャッチプリキュア!おはなしブック!まるごとキュアサンシャイン!/感想
Mookの感想と言うより収録されてる上北ふたご先生のコミックス版『ハートキャッチプリキュア!』の感想ですが。
全体的に、『なかよし』掲載のわりにはより大人にもピンと来る感じで心情描写が充実していると思いました。
特に第3話が秀逸。来海の外見主義の奥底には、本当は素のままの自分に自信がないから(姉とのコンプレックスの中で育ったので)、外見だけでも良く見せないとという、割と切羽詰まった心情があったというのが分かりやすく描かれています。
鏡に映った自分の本当の姿はしょぼいというイメージ世界とか、上北先生は少女創作の文脈を心得すぎている(鏡を使って理想の自分と現在の自分を描くのは定番)。そんなしょぼい自分じゃ苦しいから、外見だけでも着飾らなきゃ! というちょっとした強迫観念。
ここまで来ると、外見要素を無効化して内面を見るという特性を持っている花咲さんに来海が惹かれているのもとてもよく分かる。自分を強く見せなきゃと着飾っていた外見を突破して、コンプレックスだらけの内面の来海を見た上で、あなたは外見だけじゃない、素も本体も全部素敵だと肯定してくれている訳で、これは来海さんも落ちる。
アニメ第4話の「あなたの代わりはいない」で花咲さん側が救われていただけじゃなくて、色々と来海さん側も救われていたんだなー。
な、なんか本当にいい関係だな。4人になっても、最後はこの二人に回帰して最終戦決めて欲しいかもとか早くも思っています。
◇◇◇
そして、ゆりさん=キュアムーンライトエピソードは、漫画版にも竜舌蘭が出てくるんですが、「一生に一度きりその日だけ咲く花(と出会えるか)」で、例の月影さんの「私には代わりがいる」問題を表現しているんだと今回気付きました。一生ものの「特別」として見てくれる人が月影さんにはいなくて、おそらくそれが本当の意味での「心の傷」。うーむ、深読みすると、当初花咲・来海にきつく当たってしまったのは、私は一人で頑張ってたのに、お互いが特別なパートナーで戦えるなんて羨ましい。私にはそんな人いないのに的な心理もあったのやもしれない。
これ、月影さんが誰かの特別という承認を得て「変わった」所で眼鏡を外す……そして再変身とかだったら激燃えだよなー。ハートキャッチのセカイ系成分の8割は月影先輩でできている。
◇◇◇
ちなみにムックには1ページ、上北先生版「オールスターズDX2」が描き下ろされていたりします。初代からコミックス担当されてる方だけに何やらジンと来る。満と薫も入れちゃえ!って辺りがまたジンと来る。現在ほぼ入手不可能状態のS☆S〜GoGo!期間の上北漫画版マジ読みたいのですが……。
◇◇◇
ちなみに同時発売のMook『ハートキャッチプリキュア!&プリキュアオールスターズまるごとブック!EXTRA』には、上北ふたご漫画版『GoGo!』第4話も載っています。半年ごとに刊行されるMookに1話ずつ掲載でようやくここまできました。こ、このペースだと最終回まで読めるには、プリキュアあと4年は続かないと。
…ココはすごぉくいい人だし あたしを大切に思ってくれてるよ……でも…なんかそれだけじゃみたされないってゆーか……
上北版夢原さんの色香度は異常。
→現在一時在庫切れ中ですが

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