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 ハートキャッチプリキュア!第34話の感想補遺です。
 コロンさんの話など。
 ◇◇◇

 コロンさんが消滅してしまって月影さんが涙するんですが、それでももう月影さんの心の花は枯れない。

 第33話の月影さんとコロンさんの対話のシーンが「過去の自分との対話」的なシーンだったので、このシーンは随分と胸にくる切なさがあったのでした。「変わる」がハートキャッチのテーマな訳ですが、「変わる」ということは、「変われなかった頃の過去の私」を失うことでもある。第33話でじっくりと「変われなかった頃の私」、「独力志向だったのにも理由があったのを誰かに認めて欲しかった私」という月影さんの心情が丁寧に描かれていたので、その頃の「変われなかった」月影さんとの別れと、コロンの消滅がリンクするのが凄いと思ったのでした。仲間の大切さを認めた私に「変わる」ということは、独りで頑張っていた頃の私に「お別れ」することでもある。「変われました、やった!」だけじゃなくて、変われなかった頃の私との離別の切なさも同時に描いているハートキャッチは真摯な作品だと思うのでした。

 ちなみにこの流れは、プリキュアシリーズ的には「プリキュア5」の映画「鏡の国のミラクル大冒険」に近いです。

 「過去の自分である所のダークプリキュアと戦う」というプリキュアシリーズの中でも屈指の哲学度を誇る映画ですが、これも、夢を追って未来へと進んでいく私を是とするならば、それはその分過去の私を失うことだ……というのが切なさと共に描かれます。

 そもそもハートキャッチの「変わる」と、プリキュア5の「夢を追う」が概念として近いわけですが(どっちも理想の自分を追っていく訳なので)、今回のハートキャッチの月影さんの、過去の私の肯定と別れ、新しい私へ(コロンは消滅し、だけど今度は花咲さん達がいる)……の一連の流れは、「鏡の国のミラクル大冒険」の過去の私の否定、肯定(主に夢原さん)を試みるけど、全部救済はできない(というか闇夢さんの方が夢原さんをかばって先に送ってくれる)。やっぱり夢原さん達は夢を追うことを選ぶ……という流れとシンクロするなと思って視聴していたのでした。

 ちなみに今更ですが、「鏡の国」のラストで、夢原さんが割れた水晶(=過去の自分)を見ながら何を思ったのかって辺りは、過去の夢原さん=自分にだけ夢がなくて疎外感を感じてた頃の夢原さん……なのかな、と思ったり。闇夢さんの孤独設定ともシンクロするし。だけど、自分も夢を探す、夢を追うと夢原さんは変わったので、それは疎外感を感じてた頃の過去の夢原さんとのお別れだ、と(ラストシーン、結局水晶に背を向けて、夢原さんは夢を追う仲間の元に行く)、そんな映画だったのかなと思います。

映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!【通常版】 [DVD]
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