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 「もう彼女には戦う気力がありません」(コブラージャ)

 ハートキャッチプリキュア!第40話「さよならサソリーナ…砂漠にも咲くこころの花です!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。

第1位:サソリーナ

 診療所で目覚めた女性の方が本体で、今まで砂漠の使徒として活動していた"サソリーナ"は、その本体の女性がデザトリアン化していた存在……という感じでしょうか。デザトリアン時の出来事を「夢」と呼称しているのが、これまでのゲストキャラ達と同じです。僕やご近所ブログさんの間ではデザトリアン化の一連の流れを「デザトリアン療法」と呼んできましたが、本当に療法で治療中の幹部だったのか……。

 そんなサソリーナさんの花言葉は、

 "嫉妬""寂しさに耐える"

 公開中の劇場版も意識される話ですが、こうなるとこれまで本編でも繰り返されてきた、「プリキュアさんはゲストキャラの問題の本質には介入できない。あとは当人の物語」というハートキャッチ文法が重いです。

 「病気で外に出られない」というサソリーナさん当人の物語を、プリキュアが直接どうこうできる訳ではない。

 ゲストキャラとしてのサソリーナさんの悩みは、「健康な人間への嫉妬」とか「耐えきれない寂しさを紛らわしたい」とか何だろうから、サソリーナさんの心を守っていたのはクモジャキーさんとコブラージャさんの方だったとも言える。「デザトリアン」は「desire(願望)」から来ていて、デザトリアン療法は一種の願望ブチ撒け療法な訳ですが、「健康な体で仲間と悪の幹部ごっこ」というサソリーナさんの適わぬ願望を叶えていたのは、クモジャキーさんとコブラージャさんだった。

 だから、最後のサソリーナさんの二人への「ありがとう」と、「サソリーナさんの心の花は枯れていなかった」は重い。

 花咲さんも、本当サソリーナさんの事情は知らない。だけど、涙を見てしまった(自分はサソリーナに関しては何もしてやれなかったというニュアンスがあるシーンだ)。砂漠の使徒にも心や悩みがあるのを知ってしまった。

 第36話のゲストキャラ総括的な学園祭でのファッションショーは悩める人達が変わってこれたのを明示したお話だけど、でも砂漠の使徒までは参加できなくて……とか考えると、療養中のサソリーナさん本体はおそらく学校にも行けなかった人で、だから今回のデザトリアンは学校なのか……とか、色々想像できるお話でした。

 今後、クモジャキーさんにはクモジャキーさんの、コブラージャさんにはコブラージャさんの物語があり、サバーク博士にもダークさんにもそれぞれの物語がある。人造存在のダークさんに心の花は……という最終局面に入っていくと思われます。良い意味で終盤戦の幕開けが意識される話でした。もう11月だし40話。残り1クール切ってるのか。毎年だけどしみじみする季節だなぁ。

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映画ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!?/感想

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