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 「え、その二つ?」(北条響)

 スイートプリキュア♪第4話「モグモグ!奏が見せる気合いのレシピニャ」の感想です。
 ◇◇◇

 今回の見所ベスト3。

第3位:セイレーンさん問題

 コンテストの優勝者という限られた椅子を勝ち取るためにお菓子を作るようにし向けるセイレーンさんに対して、奏さんが食べてくれる人のため、というか響のために作る! と開眼してその思惑を乗り越えてしまうお話。どうやら、メイジャーランドの歌姫という限られた椅子を勝ち取るために頑張ってハミィに破れてやさぐれてるセイレーンさんの話でもあったようです。奏さんの本然がコンテスト優勝のみではなかったように、たぶんセイレーンさんにも「メイジャーランドの歌姫」以外の本然がある、というようなお話でしょうか。

 楽しい音楽の他に悲しみの音楽があっても良いのでは? みたいなこれまでのお話通り、響さんが評価する奏さんのお菓子は白のショートケーキだったけれど、一方でセイレーンさんが提案した黒いお菓子が間違っているとは言えない(実際食べる人によっては美味しい模様)。ただ、奏さんが白や幸せの音楽側の人で、セイレーンさんが黒や悲しみの音楽側の人、というだけの話。

 自分の本然(本質)に忠実な結果、競争に勝って限られた椅子を手に入れることはできない人、という点で、ここにセイレーンさんと奏さんの対照項(と共通項)も浮かび上がってきました。色も、それぞれ黒と白対応。

 響さんとセイレーンさん、奏さんとセイレーンさん、それぞれに対照項、共通項があって、面白いです。


第2位:スイーツ姫

 そして、奏にとっての、「競争で勝ち残れる側の人」、つまりセイレーンさんにとってのハミィみたいな人として、スイーツ姫こと東山聖歌さんが本格登場。「東西南北」ワードの「東」が入ってることといい、ここはどんな物語になっていくのか。

 孤立している人、自分の本質に従っていると競争には勝てない人、と、何かと響さんと奏さんが、セイレーンさんと似ていることが強調されていて良い感じ。主人公二人も悲しみの音楽が聴きたくなる時もある……と展開していく仕込みでしょうか。

 たぶん、最初は響さんとエレンさんしかいなかった「調べの館」に組曲メンバーが増えていくみたいな物語だと思うのですが、まだ、ようやっと実はがっかり感漂う奏さんが最初の話で響さんと和解して組曲メンバーに加わっただけ。音楽モチーフ的にもまだト音記号とドとレだけ(しかも概念としてはまだ長音オンリー)。初期メンバーは、何かとがっかりメンバーです。最後に本当に組曲になるのか、どこまで音が重なり、どこまで調和して最終演奏となるのか。しばらくはこの先が見えないドライブ感を楽しみたいと思います。


第1位:響と奏

 前回は響さんが閉じこもっていましたが、今回は奏さんの方がどちらかというと閉じこもりに(精神的な意味だけど。セイレーンさんにそそのかされてる所は閉鎖空間として描かれていたりも)。それでも、どちらかが自分世界に閉じこもりそうになると、もう片方がやってきて外に連れ出してくれる感じが良いです。独りで閉じたら単音で終わりなので、組曲コンセプトとしては、繋げていく外の世界への意志こそが是とされる感じ。

・私が奏のお菓子については、というか奏のことは一番分かってるの!
・べ、別に響のためにお菓子を作ってる訳じゃないんだからね。私のこと分かって欲しいなんて思ってないんだからね。

 と展開していたはずが、戦闘時のどさくさにまぎれて奏さんが、

・響のためにお菓子作ってるんだもん!

 とカミングアウトしていたのが面白かったです。LOVE度が高い。ラストの形が崩れてしまったけれど、奏さんの本然であるありふれた白いショートケーキを響さんは食べる……も、響さんが表面的じゃない所で奏さんを受け入れているようで良い。ハートキャッチ文法で語るなら、外見要素で着飾った奏さんはそれはそれとして、響さんはそことは違う奏さん本体を受け入れている感じ。「世界は繋がっている」というオープニングの歌詞が何重にも響いてくるここまでの展開だと思います。

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→前回:スイートプリキュア♪第3話「ジャジャーン!響は音楽嫌いニャ?」感想へ
次回スイートプリキュア♪第5話「ドタバタ!テレビレポーターに挑戦だニャ♪ 」の感想へ
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