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 「落とし物です」(相田マナ)

 ドキドキ!プリキュア第1話「地球が大ピンチ!残された最後のプリキュア!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:ドキドキを取り戻す

 二人が出会い、物語が始まる感は、10周年ということで無印リスペクトというかオマージュなのかと思いました。相田マナと剣崎まことが出会う時、周囲が謎の白い空間になる演出が今回も。その後の映画オールスターズシリーズやスマイル一話にも使われていましたが、この出会いの瞬間が白い謎の空間になる演出は、元祖は無印『ふたりはプリキュア』でなぎさとほのかが第1話ですれちがうシーンで使われていたものなのです。自分がいて、誰か他者がいて、まずはそこだ。ある意味愛とか幸せ以前の、プリキュアシリーズに通底している大事な価値観かと思うのでした。

 そういう訳で、四人組プリキュアながら、まさかの相田さん-剣崎さんの関係が主軸っぽい展開。相田さんの超人っぷりはパーソナリティにおいてもさることながら、少し俯瞰してキャラクター配置的にもスーパースペックでクラクラします。幼馴染の嫁あり!(菱川さん)、運命の出会いの人あり!(剣崎さん)、謎のイケメンあり!(謎というか怪しい商売人!)、そして黄色はぼっち!(四葉さんが初回で誰とも絡まない!)、う、うん、まさにプリキュアだ……。

 原点回帰の「手つなぎ」モチーフもいい(前半で握手が印象的に描かれ、上述の白空間で、相田さんと剣崎さんが手と手を介してハート(を象徴したアイテム)を伝達する)。なぎさとほのかが、痛々しいまでに手をつなぐ。それが最初のモチーフだったのでした。

 全体的に、変身の台詞とかハート様の口上とかには色々凝縮されてると思うので、「ドキドキを取り戻す」って言って、その方法は「リンク」だって言ってるように思いました。リンクして愛を伝導する。スマイルのやよいさん&みゆきさんテーマを継いでる感じとも言えそう。分断の克服もここ数シリーズのプリキュアさんのテーマですが、他校の生徒との握手、上述の出会いのシーン、お母さんと迷子になった少女の手つなぎを取り戻すなど、何度も印象的に手つなぎ、リンクが描かれていた第1話。エレベータの扉が閉まるのが印象的に「分断」の比喩に使われていて(最初のジコチューのカニも、ハサミで何かを「分断」する存在)、そこから、いやいや、お母さんと子どもが手を繋ぐのとか大事でしょ、それは守らないといけないでしょ、と階段を肉体を使って全力ダッシュでマナさんが昇っていく、会いに行く(分断を克服しようとする)姿はやはり感動的。圧倒的な、ああ、この娘はプリキュア主人公の有資格者だ感。スマホも使うが手も繋いでいく方向の模様。繋がる手段だけ発達してもしょうがないとはよく論評される昨今、じゃあ何を伝えるのかって段階で、「それは愛だよ」って言い切ってるエンディングもなんかとてもカッコよかったです。また一年楽しませてくれそうです。


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→前回:スマイルプリキュア!第48話(最終回)「光輝く未来へ!届け!最高のスマイル!!」感想へ
→次回:プリキュア雑記(2013年2月5日)へ
→次回:ドキドキ!プリキュア第2話「ガーン!キュアハートの正体がバレちゃった!!」の感想へ
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