「ジコチューじゃない人間なんていないでしょ」(レジーナ)

 ドキドキ!プリキュア第15話「大いそがし!真琴のアイドルな日々!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:レジーナさん

 物語全体の序盤とか、一人で抱え込む性質なのがマナさんと真琴さんは似たもの同士という描写があったと思うのですが、徐々に真琴さんが全部一人で抱え込むのから、仲間に任せるように、というようなお話だと思いました。演劇以外の王女様探しを今回は仲間三人を信じて託す(仲間志向)という日常パートの流れが、一人ずつ撃ち込んでは勝てなかったから四人で撃ち込もう(仲間志向)というバトルパートと重なって綺麗な感じ。

 また、自分の意志で攻撃もするようになったありす、自分のやってみたいこととして競技かるたをやってみた六花、と続いて、王女様のため(他人のため)を少し置いて自分のやること、芝居に集中してみるという、ここ数話の他人志向と自分志向の折り合いを進めていく話にもなってる感じで。

 他人主義の危うさがつきまとうマナさんが主人公な中、なんだ、ありすも六花も真琴も、ある種の自己中、自分主義な部分を持っているんじゃないか……と最近の話が進んできたところで、


 「どうして? 環さんはジコチューでも何でもないのに!?」(真琴)

 「あら? ジコチューじゃない人間なんていないでしょ?」(レジーナ)


 というシーンが描かれるというのは熱い。人間は、誰しもジコチューなんだ。敵は、自分だ。

 そして次回いよいよ他人のための幸福の王子のマナさんと、ジコチューがマイビートのレジーナさんが本格接近。テラ面白いのです。

 もはや懐古領域に属する作品かもですが、『仮面ライダー555』っぽいかもと思いました。敵も味方もオルフェノクかもしれないし、仮面ライダーかもしれない。敵も味方もジコチューかもしれないし、その文脈でいうなら、プリキュアにもなれるのかもしれない。

 レジーナさんは仲間になるのかもという反面、『るろうに剣心』の剣心における斉藤一みたいな感じで相容れないまま貫いて行って欲しい気もします。「自己中」だと用語としてネガティブな感じですが、欲しいものは欲しいし、嫌なものは嫌、というのは一つの正義の形としてあり得る。

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→前回:ドキドキ!プリキュア第14話「夢か約束か!六花おおいに悩む!」感想へ
→次回:ドキドキ!プリキュア第16話「レジーナ猛アタック!マナはあたしのモノ!」の感想へ
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