「小学四年生ですから」（円亜久里）
ドキドキ!プリキュア第37話「なおせ好きキライ！ニンジンＶＳ亜久里！」の感想です。
ドキドキ!プリキュア第37話「なおせ好きキライ！ニンジンＶＳ亜久里！」の感想です。
◇
今回の見所ベスト１。
第１位：愛が伝わる
ニンジン、うーん、ニンジンか……（笑）と思いつつ。農場主がニンジンに込めていた愛が最終的には亜久里に届き、敵対存在だったニンジンは愛せる対象に変わった！ という、リンクによる愛の伝導で『幸福の王子』バッドエンド（王子は一方的に宝石を配っていただけで街の人たちに伝わっていなかったんじゃ、ディスコミュニケーションだったんじゃ）を塗り替えよう、という最近の話の流れにそっていた感じ。今回は農場主が疑似幸せの王子であり、疑似相田マナさんであり、亜久里が街の人ポジションだったという感じですね。街の人亜久里はちゃんとリプライとして農場主に直接会いに行って（参照：プリキュア雑記（2013年9月23日"『幸せの王子』バッドエンドからの分岐条件と物語終盤の打倒対象"）、ディスコミュニケーションを解消して愛を受け取ったと。愛を受け取った存在は次の「通りすがりのヒーロー」となり愛を与える側に回る資格を得るので、亜久里から愛（今回はニンジンの美味しさと連動）が伝わり、アイちゃんもニンジンが食べられるようになった、と。
……と、この調子でどんどん愛が伝導していけば、『幸福の王子』バッドエンドは回避されて、第32話の後夜祭のような楽しい未来を掴みとれるんじゃ……という所で、「それでも存在する愛の伝導が困難な子」レジーナが目覚めると。例年の時期的に、ぼちぼち最終章に入っていく感じでしょうか。レジーナは「愛を伝えてあげることが必要な存在」として亜久里ともアイちゃんとも重なって描かれていると思うのですが、例の赤い目の現象は、何かしらキングジコチュー様関係の、親からの愛情関係の障害な気がしてるのですよね。亜久里や、アイちゃん、そういう親的存在から十分に愛情を注がれて育ってきた存在には、「幸福の王子」の愛はわりと伝わる。でもレジーナにはそれがない。それでも、幸福の王子相田マナの愛はレジーナに伝わるのか、というのが終盤の一つのドラマだと思っております。
また、第35話でキュアエースとアン王女が似てる点、亜久里がアン王女に何かしら近しさを感じている伏線も見逃せない。
最近考えてるのは、RubyGillisさんが言い出してた、『ドキドキ！』はディケイド的にこれまでのシリーズのエッセンスを意図して汲んで物語を組み上げてるという話、最近さらに感じるのは、特に『GoGo!』『フレッシュ』『ハートキャッチ！』にあった、バッドエンド要素を塗り替えてみせるみたいな要素もあるのかな、と。
『幸福の王子』に返事を返す、という物語が、結局館長とフローラ様はディスコミュニケーションのまま終わったという『GoGo!』のバッドエンド要素を塗り替えてる感じだし、この先もしかしたらメビウス様が自爆して終わった『フレッシュ』のバッドエンド要素を塗り替えるようなことも描かれるかもしれない（ただここは、『ハートキャッチ』〜『スイート』で、事情は知らないけど愛を注入→悲しみの共有体験を媒介に共存……でシリーズでは既に乗り越えられているようにも思う）。そして、『ハートキャッチ』の、個として逝けた、残した心の種の半分をゆりさんは受け取ってくれた点で報われているとは描かれているけれど、やはり消滅するしかなかった点でバッドエンド要素たる『ハートキャッチ』のダークプリキュアさんと月影ゆりの物語の救済をね、もしかしたらやるんじゃないかとちょっと思ったりしてしまってるんですよね。
あれは一言で言えば姉妹の確執だけれど、ようは親の愛という有限のリソースを奪い合う、というお話だったと思うのです。それを、「リソースの追加と調整」を描いてるふしがある『ドキドキ！』では何とかしてくれるんじゃないか、とか。だから、レジーナと亜久里は直球なら姉妹的存在だし、何かしら、「一つのリソースをそのままだと奪い合う関係」にある二人なんじゃないかな……などと想像していたりなのです（新オープニングの二人のカットとかね）。それで、疑似ダークさん的レジーナが消滅しないで助かるとかだったら泣く。そこからいよいよフレッシュ要素の「やり直せる」とかだったら絶対泣く……。
いよいよ来週公開の映画も、映画宣伝verオープニングでは二階堂君がえらく映ってて、これ（プリキュア雑記（2013年9月16日"二階堂くんのポジション"）を書いた身としてはドキワクですし。本当今年も凄いな。
→Yes!プリキュア5Blu-rayBOX
→前回：ドキドキ!プリキュア第36話「ラケルはりきる！初恋パワー全開！」感想へ
→次回：『映画ドキドキ！プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス!』の感想へ
→次回：ドキドキ!プリキュア第38話「ベールのたくらみ！アイちゃんジコチューになる！？」の感想へ
→ドキドキ!プリキュア感想の目次へ
今回の見所ベスト１。
第１位：愛が伝わる
ニンジン、うーん、ニンジンか……（笑）と思いつつ。農場主がニンジンに込めていた愛が最終的には亜久里に届き、敵対存在だったニンジンは愛せる対象に変わった！ という、リンクによる愛の伝導で『幸福の王子』バッドエンド（王子は一方的に宝石を配っていただけで街の人たちに伝わっていなかったんじゃ、ディスコミュニケーションだったんじゃ）を塗り替えよう、という最近の話の流れにそっていた感じ。今回は農場主が疑似幸せの王子であり、疑似相田マナさんであり、亜久里が街の人ポジションだったという感じですね。街の人亜久里はちゃんとリプライとして農場主に直接会いに行って（参照：プリキュア雑記（2013年9月23日"『幸せの王子』バッドエンドからの分岐条件と物語終盤の打倒対象"）、ディスコミュニケーションを解消して愛を受け取ったと。愛を受け取った存在は次の「通りすがりのヒーロー」となり愛を与える側に回る資格を得るので、亜久里から愛（今回はニンジンの美味しさと連動）が伝わり、アイちゃんもニンジンが食べられるようになった、と。
……と、この調子でどんどん愛が伝導していけば、『幸福の王子』バッドエンドは回避されて、第32話の後夜祭のような楽しい未来を掴みとれるんじゃ……という所で、「それでも存在する愛の伝導が困難な子」レジーナが目覚めると。例年の時期的に、ぼちぼち最終章に入っていく感じでしょうか。レジーナは「愛を伝えてあげることが必要な存在」として亜久里ともアイちゃんとも重なって描かれていると思うのですが、例の赤い目の現象は、何かしらキングジコチュー様関係の、親からの愛情関係の障害な気がしてるのですよね。亜久里や、アイちゃん、そういう親的存在から十分に愛情を注がれて育ってきた存在には、「幸福の王子」の愛はわりと伝わる。でもレジーナにはそれがない。それでも、幸福の王子相田マナの愛はレジーナに伝わるのか、というのが終盤の一つのドラマだと思っております。
また、第35話でキュアエースとアン王女が似てる点、亜久里がアン王女に何かしら近しさを感じている伏線も見逃せない。
最近考えてるのは、RubyGillisさんが言い出してた、『ドキドキ！』はディケイド的にこれまでのシリーズのエッセンスを意図して汲んで物語を組み上げてるという話、最近さらに感じるのは、特に『GoGo!』『フレッシュ』『ハートキャッチ！』にあった、バッドエンド要素を塗り替えてみせるみたいな要素もあるのかな、と。
『幸福の王子』に返事を返す、という物語が、結局館長とフローラ様はディスコミュニケーションのまま終わったという『GoGo!』のバッドエンド要素を塗り替えてる感じだし、この先もしかしたらメビウス様が自爆して終わった『フレッシュ』のバッドエンド要素を塗り替えるようなことも描かれるかもしれない（ただここは、『ハートキャッチ』〜『スイート』で、事情は知らないけど愛を注入→悲しみの共有体験を媒介に共存……でシリーズでは既に乗り越えられているようにも思う）。そして、『ハートキャッチ』の、個として逝けた、残した心の種の半分をゆりさんは受け取ってくれた点で報われているとは描かれているけれど、やはり消滅するしかなかった点でバッドエンド要素たる『ハートキャッチ』のダークプリキュアさんと月影ゆりの物語の救済をね、もしかしたらやるんじゃないかとちょっと思ったりしてしまってるんですよね。
あれは一言で言えば姉妹の確執だけれど、ようは親の愛という有限のリソースを奪い合う、というお話だったと思うのです。それを、「リソースの追加と調整」を描いてるふしがある『ドキドキ！』では何とかしてくれるんじゃないか、とか。だから、レジーナと亜久里は直球なら姉妹的存在だし、何かしら、「一つのリソースをそのままだと奪い合う関係」にある二人なんじゃないかな……などと想像していたりなのです（新オープニングの二人のカットとかね）。それで、疑似ダークさん的レジーナが消滅しないで助かるとかだったら泣く。そこからいよいよフレッシュ要素の「やり直せる」とかだったら絶対泣く……。
いよいよ来週公開の映画も、映画宣伝verオープニングでは二階堂君がえらく映ってて、これ（プリキュア雑記（2013年9月16日"二階堂くんのポジション"）を書いた身としてはドキワクですし。本当今年も凄いな。
→Yes!プリキュア5Blu-rayBOX
→前回：ドキドキ!プリキュア第36話「ラケルはりきる！初恋パワー全開！」感想へ
→次回：『映画ドキドキ！プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス!』の感想へ
→次回：ドキドキ!プリキュア第38話「ベールのたくらみ！アイちゃんジコチューになる！？」の感想へ
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