●ハピネスチャージプリキュア!(朝日放送公式)
●ハピネスチャージプリキュア!(東映公式)
次期作品『ハピネスチャージプリキュア!』の情報が色々と公開開始中。
色々とテーマ性なりコンセプトなりが受け継がれつつ発展してるのがプリキュアシリーズの特徴だと思うのですが、11作目ということで一新感を押していくのか、繋がってる感を押していくのかは気になる所。
なのだけど、
世界は危機的で、世界中にプリキュアがいるっていう世界観なんですよね。ここ数年はプリキュアという言葉はヒーロー的な人、くらいの比喩的な意味合いなわけで。
『スマイル』の頃、こっちは特に『オールスターズNS1』に顕著だったと思うけれど、普通の人でもプリキュアに、ヒーロー的な人になるターンなんだ。メルヘンに守られてる時間は終わって、自分がメルヘンを贈ったり体現する側に回るターンなんだ、というのを描いておりました。
続く『ドキドキ!』では、とはいえ一人のヒーローだけでは全員を助けたりはできない。一人の『幸せの王子』だけでは世界は救えない。だから、「幸せの王子」から何かを受け取った「街の人達」が次の通りすがりのヒーローとして立ち上がるんだ、というのが描かれておりました。
そういう流れなものなので、この『ハピネスチャージ』の世界観っていうのは、『ドキドキ!』で街の人達が次のヒーローとして立ち上がったので、世界中にプリキュアはいることはいる、という世界観で始まっている気がします。やはり「その次」の物語なのではないかと。
僕が思い出したのは、年末年始スペインに行っておられた小松由佳さん(キュアパッションの声優さん)のこのツイートです。↓
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(1月1日のツイートを引用)
そうそう、なんとさっきマラガで、スペイン人の女の子がひとりぼっちだったので声をかけたらプリキュアとコスプレが大好きな人だった!!信じられない(笑)キュアパッションも勿論知ってるって!嬉しかった!!
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まじで、こういう世界のフェーズに入ってきてるなと思うのですよ。
小松由佳さんがスペインにいるという点でガチで世界中にプリキュアはいるし、スペインの女の子がプリキュアコスプレしてる意味でも世界中にプリキュアはいる。
もう少し比喩の範囲を広げると、最近2011年から準備していた漫画・アニメ系の英語Facebookがようやく機能しはじめてる感じなのですが、本当世界中の地域から「イイね!」を頂くのですね。そういう意味では、ジャパニーズ的発想のヒーロー(プリキュアも含む)観が伝わってる人が、世界中にいるには、確かに、これはマジでいるのです。
昨日とかシリアの方から「イイね!」頂いていて考えちゃいましたね。
『ドキドキ!』のトランプ王国との比喩で描かれている、「自分がいるここ」と「悲しいことが起こってるあそこ」の関係じゃないけれど、世界の紛争地域に国内の被災地に、「あそこ」にも普通にアニメ観てる人は、いる。そして、自分の感覚としてはシリアとか中東のことまだまだ知らないよな、と。
そんな文脈を早くも感じ始めているので、これ、『ハピネスチャージ』も熱そうだなと。
全体的に、メインブログの方で特に年末年始書いていたけれど、問題山積な世界において、「謎の通りすがりのヒーローの徒党が駆ける」という感覚が大事、というかカッコいいと思うのですよ。これからのフェーズ。一人のスーパーヒーローが全部何とかしてくれるのはピンとこないし、特定地域固有の思想なり正しさ感に依拠してお互いにパワーゲームし合ってるだけというのも古いと感じる。何か、「次」に少しずつ歩を進めていきたい。
主人公の声優さんはランカちゃん(中島愛さん)。『マクロスF』で歌の力(文化的なもの)を担当。これ、今年も何か色々始まってる感を感じるのでした。
→この本、去年読んだ中で良かったです。
→前回:ドキドキ!プリキュア第45話「宿命の対決!エースVSレジーナ」感想へ
→次回:ドキドキ!プリキュア第46話「エースとレジーナ!誕生の真実!」の感想へ