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 「幸せは一瞬。愛は幻」(クイーンミラージュ様)

 ハピネスチャージプリキュア!第13話「強敵登場!キュアフォーチュンVSプリキュアハンター!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:愛


 冒頭のテレビの恋愛ドラマにハマってるひめからして仕込みで、愛、恋愛に焦点があたっておりました。

 縦軸の物語として、ブルー様と恋仲になった神社の巫女さんが、どうもクイーンミラージュ様であるようなのが判明した回。破綻した愛に関する物語だったのか。

 前作『ドキドキ!プリキュア』の最終回で、プロトジコチュー様が「(愛など)まやかしだ!」と叫んでパルテノンハートに殴り掛かるのだけれど、背景の物質的な建物は壊れても、ハート本体には傷一つ付かない、つまり、「愛はまやかしなんかじゃない」……というシーンがとても好きです。

 なのだけど、続編には前作の否定要素を入れるという作品作り文法の常というのもあるのか、今回は、いや、まやかしだった愛、破綻した愛もあるじゃない、という要素が入ってきてしまってるんですね。クイーンミラージュ様の、


 「幸せは一瞬。愛は幻」(クイーンミラージュ様)


 の台詞が、イデオロギーとして愛は「確かに存在して受け継がれていく」ということを描いた相田マナさんを否定している感じ。受け継がれる前に、壊れる愛がある。

 なのだけど、そういう愛の虚無的な側面を背後にバーっと描いているからこそ、ラストのブルー様に抱きしめられてしまうめぐみのシーンが映えるのですね。黒色の紙面に一点の白があれば、尊いように感じられてしまう。実際に破綻する類のもので、まやかしかもしれないし、幸せでも一瞬かもしれないのに、何故に人は恋愛をするのか、という。

 また、ファントムも忠誠心のようでありつつ、クイーンミラージュ様が好きなんでしょ。これ。何故に、幻、つまりは虚構だと言ってるのに、愛してしまうのか。

 『ドキドキ!プリキュア』が好きなので、それでもある種イデアな感じの、リンクを媒介に伝承される愛は存在するし、強い、というのを描いて欲しいけれど、色々とカウンターが出てきて面白いです。「実際リンクは壊れてしまったじゃないか」と言われた時にどうするのか、という物語で、例えるならあんなに「幸せの王子」は家族のリンクを守ろうとしたけれど、六花の両親は離婚してしまった……みたいなシチェーションになったとして、どう「愛」の善性を押し出すことができるのか、みたいな話。

 一見不幸の根源に見える「アクシア」に対して(今話だと恋愛沙汰の不幸が意識される)、めぐみが、


 「そうかな、キラキラ綺麗なだけじゃなくて、何か優しい感じ。私は愛を感じるよ」(愛乃めぐみ)


 と「優しさ」ワードが出てきて、キュアフォーチュンの姉がキュアテンダー("tender"だとしたら「優しい」とか)な辺りが解法になるのかな。

→キュアハート



→サウンドトラック



→前回:ハピネスチャージプリキュア!第12話「めぐみピンチ!プリキュア失格の危機!!」感想へ
→次回:ハピネスチャージプリキュア!第14話「ヒーロー登場!あいつはいかしたすごいやつ!!」の感想へ
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