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 「ひめはお母さんによく似てるね」(愛乃めぐみ)

 ハピネスチャージプリキュア!第15話「お母さんに逢いたい!ひめブルースカイ王国に帰る!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:返事


 今回の10周年挨拶が響さんで、今話がこの内容なのは関連があるようで上手い。

 個人の物語としてはお母さんと通じ合う所がクライマックスだった響さんの話を念頭に置くと、母の日のプレゼントをお母さんに届けにはいくけれど、お母さんは鏡の中で返事はない、言葉は交わせない……というのがより浮彫になる。プリキュアシリーズで何度も使われてきた、コミュニケーションが双方向の段階か、一方方向の段階か、という話。閉じ込められる「鏡」も、歴代で使われていた「水晶」とかと同じで、「ディスコミュニケーション状態にされてしまっている」比喩なのだと思うし。

 また、やっぱり『ドキドキ!プリキュア』が「幸せの王子」視点から、「街の人」は立ち上がってくれて返事を返してくれるのかな? という物語だったのに対して(第32話の文化祭の回で、「幸せの王子」相田マナさんは「街の人達」から返事が返ってきて報われる。)、『ハピネスチャージプリキュア!』は、「街の人」視点から、「幸せの王子」ポジションの人に報いることができる存在になれるか? という物語なのが強い感じ。

 『ドキドキ!』でも、アイちゃんに対してはマナさんが疑似母だったり、アン王女が真琴に対して疑似母だったりで盛り込まれていたけれど、愛(宝石)を与えてくれる人=「幸せの王子」=お母さん比喩があるので、そういう存在に報いることができるのか? という意味で、うまく作品全体のストーリーラインを母の日回にもかけていた感じ。

 今話時点では、ひめは少しは料理も作れるようになったし、プリキュアとしての力も上がったしで、とても成長はしたのだけれど、まだ、お母さんに返事を返せるほど(お母さんを鏡の中から助け出せるほど)にはなってない、っていう段階なんですね。まだまだこのままだと、お母さん側、「幸せの王子」側はバッドエンドになってしまうので、「街の人」である今シリーズのプリキュアサイドが、これからもレベルアップしていかないといけない、それこそ、いきなりレベルマックスは無理でも、少しずつ100万倍を目指すくらいには。

 例年通り、春の『映画プリキュアオールスターズ』が、その年のストーリーラインをかなり反映してる感じですかね。『映画プリキュアオールスターズNew Stage3 永遠のともだち』、お母さんから貰った愛情は愛情として、お母さんの想定を超える存在として、「街の人」ポジションのユメタ君が立ち上がって、プリキュアさんに、プリキュアの力とは違う謎の力、「バクの力」を届ける。それがこの危機的なご時世に必要なんだっていう映画かと思ったので。キュアハート(「幸せの王子」)がユメタ君からバクの力を受け取る所は今思い返すと熱い。『ハピネスチャージプリキュア!』でも、今話では届けきれなかったお菓子だけれど、ひめの「何か」がお母さんに届く展開来そう。(最弱のひめが持ってる、映画のユメタ君が立ち上がるシーンとリンクするもの(=「何か」)は、もう劇中で描かれてる気もするのでした。)

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