ブログネタ
Go!プリンセスプリキュア に参加中!
 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第18話「絵本のヒミツ!プリンセスってなぁに?」の感想です。
 ◇

 今回の見所ベスト1。


第1位:仮面ライダーディケイドノリ


 前回の感想では、兄のわたるとみなみが一緒に頑張ること、母ステラときららが同じステージに立つこと……というここ数話の流れは、『ドキドキ!プリキュア(感想)』〜『ハピネスチャージプリキュア!(感想)』でモチーフとして描かれていた「宝石を配って回った幸せの王子とそれを受け取って立ち上がる街の人達」モチーフからすると、「幸せの王子」と「街の人(というかネクスト幸せの王子)」の共闘みたいな話なんじゃということを書いておりました。

 その上で、みなみにとっての兄のわたる、きららにとっての母ステラのポジションで、今話でははるかにとっての「かつて自分に宝石をくれた『幸せの王子』」ポジションで、絵本『花のプリンセス』の作者、望月ゆめ先生が描かれます。

 そこからの、望月先生の『花のプリンセス』の結末は読者さん各々のものという語りから覚醒して、はるかが、


 「私にも私だけが目指せるプリンセスがあるかもしれないって思ったの」


 に至る流れが熱かったのですが、これ、ようは「宝石を配って回った幸せの王子とそれを受け取って立ち上がる街の人達」モチーフに、「本物と偽物」モチーフが合体したのですね。「幸せの王子(今作では「プリンセス」)」はエライ。でも、それは正統性のようなものを有した「本物」の「幸せの王子」じゃなければ価値がないのか? ということを問いかけはじめている。

 トワイライト様は、母親から受け継いだ正統性がある「本物」のプリンセス。

 はるかは、特定の正統性がなく、自分自身で自分なりのプリンセス性を創造する「偽物」のプリンセス。

 「正統性」にこだわるトワイライト様はメタ要素的には原典至上主義者で、『仮面ライダーディケイド』で言ったら鳴滝さんなんですよ。

 いや、鳴滝さんは自分自身はステージに上がらない観測者ポジションだから、一番はTVシリーズ『仮面ライダーディケイド』終盤に出てきた真・剣崎君のポジションに近い。正統性を有している、私が正しい! 僕が以前書いた参考記事。↓


仮面ライダーディケイド最終回・メタ解釈の解説


 『仮面ライダーディケイド』観てない人には何の話やらでゴメン!

 一方ではるかはそれに対する剣立君や門矢士のポジションで、しょせんは二次創作的、パラレル世界的、シミュラークル的なヒーロー、プリンセスとして描かれている。

 だがそれでも、門矢士が獲得した偽物なりの真実性ってやつが、熱いのですが、もう、完結編の劇場版の方の感想にもリンク張っておこう。↓


仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010/感想


 ここまでの、「ニセモノだけどホンモノだ!」を、『Go!プリンセスプリキュア』はプリキュアシリーズで改めてやろうとしている。

 で、さらにさらに、その上で、これまでのシリーズのノリで今後トワイライト様がはるか側と共闘する展開になるのだとしたら、「正統者」と「二次創作者」の共闘をいよいよ描くのかな、という気がしてテンションが上がっております。

 僕はちょっと最近の『仮面ライダー』映画を追えてないのですが、あからさまに剣崎君と剣立君と両方出てきて、原典ライダーとパラレルライダーが共闘する展開はまだやってないんじゃないでしょうか(それとも、最近の映画でもう描かれてる?)。

 わたるとみなみが一緒に頑張る、ステラときららが同じステージに立つ、の流れの上に、はるかとトワイライト様が共闘するがあり得るとしたら、そういう文脈も入ってくるというのが熱い。

 前回の記事でも書きましたが、色々と困難な最近、正統性とかこだわりすぎないで、偽物「幸せの王子」だとしても、実質的に人々や社会に宝石を配れているなら、両者共闘して良いと思うのですね。東映が作ってる本家仮面ライダーやプリキュアはもちろん凄い。だけど、実質的に人々に幸せとか与えられてるんなら、二次創作的、パラレル的に各々が描いているユーザーの理想(妄想!?)としてのヒーローやプリンセスも、いて良い。ホンモノもニセモノも両者共闘して良い的な発想。


 これは、TJさんの次回のディケイド×プリキュアアンソロは熱いことになりそうです。僕も2P(小説)参加予定。というか、もう書き終わってる(え)。

 僕が父親の入院・手術でプリキュアの視聴が遅れている間に、最新放映話はプリキュアシリーズ通算放映回数555回記念だったそうで。

 TJさんのプリキュアお祝いイラストが光っています。



 『555』大好きなので、最近『仮面ライダー』の映画追えてないと書きましたが、『仮面ライダー555』要素が強いらしい『仮面ライダー4号』はタイミングが来たら何とか視聴したいと画策中。


●参考(まとめたのは僕です):とある六法さんの『仮面ライダー4号』感想まとめ(ネタバレあり)






→『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』Blu-ray&DVDが予約受付中





『映画プリキュアオールスターズ春のカーニバル♪』の感想へ

『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

→前回:Go!プリンセスプリキュア第17話「まぶしすぎる!きらら、夢のランウェイ!」感想へ
→次回:Go!プリンセスプリキュア第19話「はっけ〜ん!寮でみつけたタカラモノ!」の感想へ
Go!プリンセスプリキュア感想の目次へ