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 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第35話「やっと会えた・・・!カナタと失われた記憶!」の感想です。
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 色んな意味で、『仮面ライダーディケイド』的な(え)、ニセモノだけどホンモノだ! という要素が描かれている感じで。

 かつてはるかを助けてくれたカナタ王子(=ストレートに「幸せの王子」の連想)が、無力になって(記憶喪失)見つかるという展開。いわば、偽物になってしまった「幸せの王子」。

 なのだけど、そんなカナタ王子と、記憶喪失のままでももう一度友達になろうと言うはるかさん。偽物になってしまった「幸せの王子」との再契約。それは、本物か偽物かという部分を超えて、何らかの真実性、途切れない「ホンモノ」性をはるかはカナタ王子に見出しているわけで。

 一方で、中盤のトワイライト様編でははるかは「偽物のプリンセス」であることが強調されていたのだけれど、記憶を失ったカナタ王子、かつて自分を救ってくれた「幸せの王子」に、そうして寄り添うというはるかさんのあり方自体が、実はとても「ホンモノのプリンセス」の精神性っぽくある……という。

 ここしばらくは、カナタ王子の代替物、いわば偽物の「幸せの王子」だとしても、はるか達は傷ついたトワさんに寄り添うことができる……というパートを描いてきたので、ここでいざ本物の「幸せの王子」が偽物化してしまっても、むかし自分を助けてくれた真実性は変わらないさ、と繋がっていくのは熱い感じ。やはり、「親と子」みたいなモチーフを連想するかなぁ(きららとステラのエピソードはまんまこのラインですしね)。かつて自分を助けてくれた「幸せの王子」的な親も、やがて無力化する時がくる(介護が必要になったとか、認知症になったとか)。だけど昔助けてくれたという真実性はあるから、再契約した今の関係なりに、一緒に歩んでいこうというような。

 そして、親への恩返し的に、二重に、「今度ははるかが『幸せの王子』になる」が描かれる。一つは、かつての自分のifである、「プリンセスになるのが夢である少女」を、今度はカナタの代わりにはるかが助けるということ。ニセモノの「幸せの王子」だとしても、女の子の夢を守ってる点で、それはホンモノなのであった。

 もう一つは、幼かった二人と今の二人の関係が重なる演出のように、かつてはカナタ王子がはるかを助けてくれたけど、今度ははるかがカナタ王子の力になる……という感じに描かれていること。(=はるかの「幸せの王子」化)

 前回の感想に書いた通り、「幸せの王子」ポジションの人と「街の人」ポジションの人の共闘という所まで行くかもなので、そういう意味で、まんま王子様(カナタ)とプリンセス(はるか)モチーフ、二人なら「遥か彼方」へ、で綺麗なのかもしれない。『ハピネスチャージプリキュア!』の序盤のめぐみさんと誠司君にあった非対称性(同格じゃない感じ:詳しくはこの回の感想を参考)が、今作では早めに解消されているというか。

 それにしても、『スマイルプリキュア!(感想)』にあった、昔自分を救ってくれたメルヘンの力を証明するために、自分がメルヘンを体現する! という要素と似てるのだけど、昔自分を救ってくれた「幸せの王子」の真実性を証明するために、今度は自分自身が「幸せの王子」になっていかないといけない……というのは、少し厳しい感じながらも熱い展開。その作品・人から影響を受けて存立している今の自分が絶望したりしたら、その自分を救ってくれた作品とか人の意義まで虚無的になってしまうかもという論法ですね。

 そんな流れで、「プリキュアに救われました」と言っててもその自分がダメダメだと、プリキュアまでダメ扱いになってしまう……というけっこうハードな話で、プリキュアファンもそこそこ立ち上がっていかないといけないのであった……。厳しい。厳しいけど、何とか立ち上がっていく方向で進んでいきたい。

 この、幼い自分の理想(夢)(今話だと女の子の夢に重なってる)を守るために、今度は自分自身が、昔自分を助けてくれた存在(=「幸せの王子」)になってみせる。ちょっとニセモノっぽいとしてもな! というのは、大変に熱い。例年のことながら、第30話超えた辺りから、今年も観てきて良かったな感を感じております。

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→次回:Go!プリンセスプリキュア第36話「波立つ心・・・!みなみの守りたいもの!」の感想へ
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