ブログネタ
Go!プリンセスプリキュア に参加中!
 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第45話「伝えたい想い!みなみの夢よ大海原へ!」の感想です。
 ◇

 これまでの歴代シリーズの継承要素を意識して打ち出していると思われる本『Go!プリンセスプリキュア』という作品。

 前回の感想では、歴代青キュアの物語を念頭においた総決算的なエピソードなのが、今回のみなみさん(今作の青キュア)まとめ回なんじゃ……などと書いておりました。

 気づいたのは、青木さん(青@『スマイル』)、六花さん(青@ドキドキ!)的な、「二択をブレイクして次のステージ」へ要素はやっぱりあったと思うのですけど(自分の夢か、親との関係性か、から、親との関係性も続けながら自分の夢も)、セイレーンさん(青@『スイート』)の「自分のビート」要素もあったなぁ、ということです。本当、青キュアまとめ回としてよくできている。

 みなみさんの胸に湧き起ってきた「海をもっと知りたい=新しい夢」というのは、『スイート』の頃(プリキュアブログ近辺で)流行した用語で言えば「自分のビート」なわけです。で、『スイート』の頃は、世の中もう何が正しいか(メイジャーなのか、マイナーなのか)分からん、私は自分のビートで行くぜ! ってビートさんがラブギターロッドをかき鳴らしてOK! っていう所がカタルシスだったわけですが(笑)、今作は、「自分のビートを支えてくれる人がいる」という所に焦点があたっていた感じです。そう考えると、『スイート』の頃から「物語」はまた一歩進んでいるのかな。

 『スイート』の終盤のクライマックスは、「他者から与えられた力ではなく、自分のビートの力で再変身」でした。全てを失っても、この自分のビートだけは消えない。アフロディテ様から貰ったモジューレではなく、自分自身の鼓動から出現したモジューレで最後の変身……はとても熱かったです。(参考:『スイートプリキュア♪』第46話「ズゴーン!プリキュア最後の戦いニャ!」の感想

 一方で、本『Go!プリンセスプリキュア』は、メッセージ回としては到達点と思われる第39話「夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!」(感想)を観ても、「たとえ自分のビート(夢)が消えたとしても(絶望したとしても)、それまで築いてきた他者との関係性はなくならない」に焦点があたってる感じ。一度絶望しても、お母さんの花の髪飾りに象徴される親の愛情やこれまでの人々との関係性は消えてなかったはるかさんしかり。今話の、これまでの夢は変わっても両親の支え(関係性)は消えなかったみなみさんしかり。

 奇しくも、次回作『魔法つかいプリキュア!(公式サイト)』の様々も発表されたタイミングです。次回作のテーマは改めて「手をつなぐ」とのこと。ここ数年の、「幸せの王子から宝石を貰って立ち上がる」という段階を踏まえて、改めて、「人と人との関係性」の物語になっていくのかなと(もちろん、そこには「初代」への原点回帰・原点の更新の意味合いもあると予想したりします)。『Go!プリンセス』はそこへ向かう架け橋的な意味合いもあるのかなと。

 これ、最後は「手繋ぎ」演出来るのかな。ニセモノとホンモノが手を繋ぐ、「幸せの王子」と「街の人」が手を繋ぐ、共闘するっていう所で最終戦だったら熱いと思ってるのですが。

『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

→『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』(当ブログの感想)のBlu-ray&DVDが予約開始



→『フレッシュプリキュア!』のBlu-rayBOXがついに登場(TVシリーズ放映当時の当ブログのタイムリー感想

 アニメイトTVさんのこちらのキャストさんインタビュー記事がグっとくるものでした。↓

『フレッシュプリキュア!』6年ぶりだから話せるカミングアウト!?/アニメイトTV

 六年経っても再会できるという辺りに感動。作品という共有体験が、断絶するような出来事(2011年)があっても人を繋ぎ続けるという、その後のプリキュアシリーズや平成仮面ライダーシリーズのテーマの一つを地でいっておられる。



→前回:Go!プリンセスプリキュア第44話「湧き上がる想い!みなみの本当のキモチ!」感想へ
→次回:Go!プリンセスプリキュア第46話「美しい・・・!?さすらうシャットと雪の城!」の感想へ
Go!プリンセスプリキュア感想の目次へ