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 『魔法つかいプリキュア!(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第6話「特訓!魔法の杖!先生はリコのお姉ちゃん!?」の感想です。
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 魔法のトレーニングをするパートが、「頭の中のイメージを具現化する」練習になっていて、これは未来を実現化するというパートだと思うのですね。クリエイター系以外の方はあんまり意識したことはないかもしれないですが、「未来」というのはまず作り手の頭の中にイメージとしてあって、それに肉付け、具体化することで現実に訪れる……という側面があるのです。『魔法つかいプリキュア!』の最終回はまだ現実には存在してないけど、作り手の頭の中にイメージとしては既に(ある程度)ある。それが、未来において具現化される。そういう意味で、現在で頭の中で作る具体的なイメージというのは、「未来」であるとも言えるのです。というわけで、本作で「未来と過去」の対照の中で、「未来」パートを担ってるみらいさんは、これはけっこう得意っぽい描写でありました(逆にリコさんは座学とか、過去の蓄積を身に着けるのが得意)。

 一方で、「過去」担当のリコさんは、第3話「魔法商店街でショッピング!目覚めるルビーの力!」(感想)などと同じように、今回もある意味「お姉ちゃんとの思い出(過去)」を守るために立ち上がる。

 かつて仲良かったのだけど、今では少し離れてしまった。でも、大事な共有した過去の思い出があって、それが現在のリンクのパスになる。それを守るために戦うよ! というのは、本当『スイートプリキュア♪』ですね。今回のお姉ちゃんとの思い出が回想で入って立ち上がるところは、『スイート』第1話「ニャプニャプ!スイートプリキュア誕生ニャ♪ 」(感想)の、


 「レコード取り返そう、奏」
 「OK、響」



 を思い出しましたよ。


 「昔は楽しかったな」(北条響)(『スイートプリキュア♪』第1話より)


 リコさんというキャラクターに、Record=思い出=過去要素がかかってるのは確かな気がするので、わりと『スイート』要素も強い本作なのかもしれないです。

 そして、変身アイテムが宝石だしで、やっぱり『ドキドキ!』〜『ハピネスチャージ』〜『Go!プリンセス』で顕著だった「宝石を配って回った『幸せの王子』とそれを受け取って立ち上がる『街の人たち』」モチーフ、今作でも継承されてるんじゃないかと思い始めていたのですが、リコさんが持っていた宝石は、昔お姉ちゃんのリズさん(リコにとっての「幸せの王子」ポジション)から受け取ったものだということで、モチーフの継承は確定かなぁとも。第3話の街の像(「幸せの王子」像を連想させる)からルビーを受け取るのも『幸せの王子』っぽいですしね。来週の新しい宝石を受け取るシーンがそれっぽかったら確定な気がします。そうなると、みらいの方のダイヤも、何らかの「幸せの王子」的なポジションの人から伝承されたものなのかな(本命はお祖母ちゃん?)。

 例によって、昔宝石を配っていた「幸せの王子」的な人(今話だとリズお姉ちゃん)は、メタには過去のプリキュアシリーズの比喩なのだと感じます。今作の『初代』オマージュの多さもそれだと納得な感じ。昔のシリーズから受け取ったもので、新人も立ち上がる。この文脈は、例年春の映画のオールスターズの主題ともリンクさせてて、上手いなぁと思います。映画仕様の特殊オープニング、マナさんが相変わらずカッコ良すぎてドキドキした……。

 今週は『フレッシュ』の小説(後日談!)読んで週末は映画行って、プリキュア週間だな……。

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→前回:魔法つかいプリキュア!第5話「氷の島ですれ違い!?魔法がつなぐ友情!」の感想へ
→次回:『映画プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』の感想へ
→次回:魔法つかいプリキュア!第7話「人魚の里の魔法!よみがえるサファイアの想い!」の感想へ
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