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前回ラストの、
「私もいくわ。ナシマホウ界に。あなたの世界に」(リコ)
のシーンは感動的でありました。
みらいさんが信じられる人間だというのをたよりに、そんなみらいさんをはぐくんだ世界の方をも信じるよ、くらいのリコさんの気持ちが感じられるシーンでした。
そんなこんなで今話、みらいさんは良い人だけど、みらいさんの世界は良い世界なのか。地味に試される展開です。
リコさんがナシマホウ界にやってきて困ってたところを最初に出会った人がみらいさんのお母さんで本当に良かった。いや、やっぱり海外の人には日本良いところって思ってもらいたいじゃん(え)。
高速で行き交う自動車、二輪車という、超高速社会・消費文明の中で、大事なものをちゃんと持っているみらいさんのお母さんに出会う……というくだりは、時節からムヒカ大統領(日本でキャッチ―に呼称されてるのは「世界一貧しい大統領」:ちょうど日本に来日中)のお話などを思い出したりしましたよ。資本とか消費が全てじゃなくて、無くしてはならない大事なものがあるんじゃないのか的なお話。
そんな流れの中で、第一話(たいてい物語全体のエッセンスが詰まってる)と繰り返される形で、みらいさん、みらい母と受け継がれている、「探し物は一人より二人」という物語全体でも重要そうな台詞・キーワードが飛び出します。
「探しもの」は表面的にはリンクルストーンのことなのですが、もっと深く、こういう(消費的)世界では探さなくてはならない大事なもの……みたいな抽象的なものもかかってきそう。プリキュアシリーズ的には、やっぱりそれは(独りだけでは成立しない、ふたりを最初にした他者との関係性の中にある)愛とか幸せとか夢とか、そういうものになってくるのかなとは思うのですけど。それは、みらいのお母さんからみらいさんに受け継がれてる類のもの(それゆえに二人が同じ台詞を言うようになってる)、ナシマホウ界でも魔法界でも変わらない類のもの。そういう普遍・永遠的なものなので、今作の「永遠」キーワード押しもより腑に落ちてきた感じ。今話のみらいのお母さんの、「お腹が空いてる人にはごはんを」というふるまいも、やなせたかし氏@アンパンマン的な「普遍的な正義」のあり方っぽくてイイよな。豪華な食事ではなくて、たくわんとオニギリというのもムヒカ大統領的な文脈でしっくりくる。
そんな、みらいのお母さんからリコさんがこっちの世界にもあった大事なものを受け取っていたパートがあったので、スパルダさんの「なさけない」「ミジメ」というナシマホウ界を愚弄する言葉に、まずリコさんが反論。本当に再初に出会ってくれたのがみらいさんのお母さんで良かった。
いわく、この世界の人も、
「優しくて、温かいの」(リコ)
これが、みらいさんとみらいお母さんとで普遍な、そして魔法界とナシマホウ界に通じる大事なものを今話時点で言葉にしてる感じですが、物語後半、もうちょっとテーマ的に昇華されていきそう。
ナシマホウ界のみらいと、魔法界のリコが、同じカタチ(普遍という象徴なのだと思う)のペンダントを持っていた所から始まる物語。同型のペンダントと、今話の二人離れていても同じように思い浮かべたイチゴメロンパンは同じ意味合いで、そういう、世界が違っても「変わらない」普遍な大事なものを探すって物語なのかなぁと。
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→前回:魔法つかいプリキュア!第9話「さよなら魔法界!?みらいとリコの最終テスト!」の感想へ
→次回:魔法つかいプリキュア!第11話「モフルンの初登校?ワクワクのトパーズをゲットモフ!」の感想へ
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