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 『キラキラ☆プリキュアアラモード(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第14話「お嬢さまロックンロール!」の感想です。
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 定番の「想い」のかけ違い(=ディスコミュニケーション)が一旦生じて、そこから復活して「昇華」にいたるという本作の物語フォーマット。

 今話は、あおいさんと水嶌さんの「想い」が一旦かけ違って、最後にそれがちょっとだけ「昇華」される……みたいな一話でありました。

 あおいさん、キーワードに「自由」が入ってる人だけあって、いわゆる「型にはめられる」と力が発揮できない人という描写が顕著になってきた感じです。

 そう言われると、最初のあおいさん回である第3話(感想)も、「歌詞」に関して型にはめるような(環境に媚びるような)考え方をしてたらじゅんぐりじゅんぐりになってしまって、そこから制限を外して「自由」に歌ってみたらイイ感じになった! という話だったのでした。

 そんな第3話の流れの背景には、もともとお家の事情で「型にはめられる」ということに苦手意識がある人だったというバックボーンがあったと。話数が進むにつれて色々と繋がっていく丁寧な描写だ……。

 そんなあおいさんに対して、一応今話では「型にはめる」側の人として水嶌さんが登場してきているのですが、今話時点でも(ラストでは)明確にじゃなくともあおいさんと「想い」は通じ合っていたりと、どう考えても打倒する対象のキャラクターではなく、共存していく対象としてのキャラクターです。

 なので、あおいさんの物語は「家」に象徴される「型にはめる」的なものを打倒するというよりは、そういうものと共存していく道を模索する話になるんじゃないかと予想。

 「共存」は本作、及び近年のプリキュアシリーズで大事なコンセプトだと思っていて、最初は黒(なぎさ)と白(ほのか)という違う存在の二人が手を繋ぐ……という所から始まったシリーズ(『ふたりはプリキュア!』@感想)だったのですが、近年では、さらに、一つの存在の中にも二つが共存している……というのを描くようになってきてると感じます。

 結実していたのが去年の『魔法つかいプリキュア!(感想)』で、星空が「見え方」次第で怖くもあり、美しくもある(一つの中に二つの「見え方」)というようなテーマ、元は一つだった世界がナシマホウ界と魔法界という二つの世界に別れたといったモチーフ(一つの世界に二つの世界)、一つの作品に二つのシリーズ構成、一つの主題歌に二つのヴァージョン、一つの作品に最終回が二つ……などという「メタ」要素にまで、「一つの中に二つ」というコンセプトが見られた作品でした。

 そこから続く本作のキーワードの一つは「まぜまぜ」で、これ、シンプルに一つの要素と一つの要素が組み合わさって新たな何かを生み出す……という話に加えて、たとえば一人のキャラクター(一つの存在)にも二つの要素がまざってる……というコンセプトもあるのかと思います。

 今話のあおいさんだったら、あおいさんの中に「自由」と「情熱」の二つが共存してるっていうコンセプトなんじゃないかと。

 物語序盤のメインキャラクター登場回(第2話〜第6話)は、各キャラクターがもとから持っていた要素に、いちかさんと出会ってもう一つの要素が加わる……というフォーマットだった……というのはTJさんの感想(こちら)なんかを参考にして頂けたらと思いますが。

 最近のメインキャラクター掘り下げ回は、一人のキャラクターの中の二つの要素が共存に向かい始めるターン……という印象を受けてます。

 前回の第13話(感想)のひまりさんだと、確かに第2話(感想)では、「知性」と「勇気」の要素のうち、いちかさんから「勇気」を貰った形でした。でも、今度は「知性」の方が、たとえば「分かりやすく伝える」という形でヴァージョンアップした回だったとも思います。

 その流れで、今話は第3話で「自由」と「情熱」のうちいちかさんから「情熱」を貰ったあおいさんが、今度は「自由」の方をヴァージョンアップさせる方向に向かった回だったと感じます。お「家」の話が一歩進んで、より「自由」になってると思うので。


 「これ以上手出しはさせない。あたしの大切な家族に」(立神あおい)


 と、必ずしも「家」要素を否定しておらず、やはりヴァージョンアップ、共存、「昇華」していく方向性。

 そして、一人の中に二つが共存し始めると、次のステップとしてはそれが他人に伝播し始める……というのも描かれていると感じます。プリキュアシリーズでいう「幸せの王子」理論ですね。

 前回はひまりさんから女の子に「知性」が伝播し始めていますし、今話はおそらくあおいさんから水嶌さんに「自由」が伝播し始めています。水嶌さんも恩義があるお「家」を立てないといけない立場で、けっこう現時点では「不自由」なのですよね。それがあおいさんからの(歌=「情熱」を通しての)「自由」の伝導によりブレイクされ始める初動が描かれていたのがおそらく今話。

 『ドキドキ!プリキュア(感想)』〜『ハピネスチャージプリキュア!(感想)』〜『Go!プリンセスプリキュア(感想)』三部作で主に描かれていた「宝石を配って回った『幸せの王子』と宝石を受け取って立ち上がる『街の人達』モチーフ」が、今作でもけっこう描かれているんだよ、という話は、『映画プリキュアドリームスターズ!(感想)』を踏まえて、第11話の感想で書いております。↓


キラキラ☆プリキュアアラモード感想/第11話「決戦!プリキュアVSガミー集団!」(ネタバレ注意)


 てか、この第11話の展開とイイ、本作は本当にいちかさんでもう一度相田マナさんっぽい物語やるんじゃないかというのはわりとガチ予想。

 その流れでいくと、次回があきらさんの「強さ」と「愛」のうち「強さ」が再解釈されて伝播する(妹さんに?)話で、次々回がゆかりさんの「美しさ」と「トキメキ」のうち「美しさ」が再解釈されて伝播する話なのかな? 楽しみだ……。

 ところで、Rubyさん(ブログ)の魔道歴、くどまゆさん卒業後編。↓

 もろなプリキュアワードが歌詞に入ってないので、「You make me happy!」は一般向け結婚式でもいけたって言ってた。

 Rubyさんのお子さん、何で2017年にベルティエ(『スイート』の)ブーム来てるの!? というTwitterのネタはさておき。

 フレッシュです。思えばRubyさんと初めてお会いした時にした話も、「果たして桃園さんはフィギュア化されるのか」という話でした。

 僕の『フレッシュプリキュア!』の感想記事にもリンク張っておきますよ。↓


フレッシュプリキュア!感想


 あと、意外と母数としては(TVシリーズに比して)チェックしてる人が少ない、(TVシリーズの)アフターストーリーでせつなさん大活躍の小説版の感想にもリンク張っておきますよ。↓



小説フレッシュプリキュア!/感想(ネタバレ注意)

 小説版もイイぞ!

 ところでところで、TJさん(ブログ)のレイフレ新刊が通販開始中だったりなので「仮面ライダーカブト」(もはや突っ込みも生じない世界にいる僕ら!?)が大好きな方などは是非。↓

 僕の感想ツイートにもリンク張っておきますよ↓

 僕のメインブログの『仮面ライダーカブト』紹介記事にもリンク張っておいたりしてみます。↓

平成仮面ライダーシリーズ紹介1:仮面ライダーカブト/ランゲージダイアリー

→『映画プリキュアドリームスターズ! 』のBlu-ray&DVDが予約開始です。映画館で観てきた時の僕の感想はこちら。

・Blu-ray特装版




→無事フィギュア化された



Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る(初代〜ドキドキ!へのリンクまとめ)

→前回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第13話「ムリムリ!ひまり、まさかのデビュー!」の感想へ
→次回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第15話「愛ゆえに!怒りのキュアショコラ!」の感想へ
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