丘の家のミッキー/感想
2007年02月05日
丘の家のミッキー〈4〉行くべきか行かざるべきかの巻/感想/久美沙織/コバルト文庫
「このままでいたいのに……みんななんだかどんどん変わっていくでしょう?変わるたびに、何を残して何を切り捨てるのか、決めなくちゃならないみたいなのがいやなんです。自分が捨てられるのもいやだし、比べたくないものを無理に比べて優劣つけるみたいなのが、とても怖いんです……!」(未来)この部分の未来の台詞の通り、今巻でスポットがあたるのは、「変化」の是非。何ものも変わらないではいられないという一つの真理に、中学生の少女がどう折り合いをつけるのか。ラスト部分で描かれる未来が得た気づきは、誰もが一度は通るものといった感じです。いやー、青春だ。続きを読む
2006年06月20日
久美沙織『丘の家のミッキー〈3〉野の百合は暗くなるまで待てないの巻』/感想/コバルト文庫
たった一匹でいいから、あたしの蛍、って思いたい。あたしだけに光ってみせてくれる子だって思いたい。今巻は自分にとっての「特別な一人」を探すお話。そんな人が見つかるなんて夢だと、綺麗事だと人は言うかも知れないけれど、それでもバートさんは原節子さんを探し、未来もそれが朱海さんなのか今は分からないけど、いつか自分もとまだ諦めない。全てが最後の「一匹の蛍」探しのエピソードに象徴的にかかってくるのが綺麗。続きを読む
2006年06月03日
久美沙織『丘の家のミッキー〈2〉かよわさって罪なの?の巻』/感想/コバルト文庫
「慣れてる場所にしがみついてるのは、おバカだと思う?」(未来)
お嬢様学校からしもじもの学校へと異文化トリップしてきた未来が、今度はアメリカから日本という異文化へとトリップしてきたバートさんと知り合って……みたいなお話。グローバル化が今ほど顕著じゃなかった時代に書かれた少女小説の中に、近年の異文化交流ものの先駆けを見ましたよ。続きを読む
2006年05月29日
久美沙織『丘の家のミッキー〈1〉お嬢さまはつらいよの巻』/感想/コバルト文庫
階段を登りながら、思ったわ。まだミシェールはやめなくてもいいのかもしれない。ミッキーと、未来と、ミシェールと、だんだんひとつにしていけばいいんだわ。というわけで通称『丘ミキ』こと『丘の家のミッキー』シリーズに突撃しております。文句なくコバルトの中でも名作にカウントされる、『マリア様がみてる』のルーツ的な女学園もの小説なんですが、これがめちゃめちゃ面白いです。2年前に『マリみて』を初めて手に取った時以来の読書熱沸騰。早く続きを読み進めたいんだけど、もったいないから2、3日に1冊ペースにセーブ!みたいなくらいにもだえ読んでます。 続きを読む
















