「諦めるなんて…ぶっちゃけありえなーい」(キュアホワイト)

 ようやく借りてきて見ました。不思議の国での友情バトル映画って感じで、子どもめっちゃ喜びそうな作品でした。これは、二作目が制作されるほどにヒットしたのも分かる。
 一応、大人視点からテーマの部分も見ておくと、独力の強力な力か、仲間パワーかという対立で、やっぱり主人公側の仲間パワーが勝つ!という話だったと思います。

 序盤でスクウェアさんという希望の園の主要キャラがなぎさに向かって、二人で組まないと何もできないプリキュアなんてダメじゃん、独力でやれよ、みたいな悪態を付くんですよ。で、今までなぎさ−ほのかにひかりを含めて仲間パワーでやってきたなぎさは自分の中の大事な部分を否定されちゃった気がして一人で走り去ってしまう。そこに不和が生じて、初戦は仲間パワーが不十分で主人公側が完敗。で、物語を経て、スクウェアさんも仲間として協力してくれるようになって、ラストはブラック、ホワイト、ルミナス、勢揃いで仲間パワー炸裂。今度は大ボスの魔女が序盤にスクウェアさんが言ってたような、仲間とか信頼とかは弱い、独力の圧倒的な力こそが最強、みたいなことをしきりに語るんですが、いや、仲間パワーだろ!って感じで三人プラス希望の園の住人の絆でエキストリームルミナリオが炸裂して、魔女の主張を反駁するような形で魔女撃破という、実に分かりやすい痛快なストーリー。

 でも、まあ、あんまりテーマとか気にしないで頭からっぽにして子ども向け娯楽アクション映画として見るのが吉。以下、そんな感じの楽しかった部分。

・バトル色濃い本編の他にも、今回はサブパートであろう日常パートが結構面白かった
 相変わらず藤Pに赤面するなぎさとか、しきりにアカネさんの店の店番を心配するひかりとか、ほのかのおばあちゃんにマスコット達がバレそうになった時の三人のあせり顔とか、いつものプリキュア日常パートノリで面白かったです。日常話中心の劇場版or特別編なんかも作ってみてはいかがか。

・バトルは迫力
 映画版だけあってグリグリ動いていました。初戦の希望の園の住人とのおためしバトルからオオっって感じ。

・世界観魅力でひっぱり
 希望の園についてからはしばらくその独特の世界観で魅せてる感じでした。宝石が散りばめられた不思議な国、みたいな。『ツバサ・クロニクル』で新しい世界についた時にしばらくその世界観を魅せるのと同じ感じです。不思議の国での冒険は子ども達のロマンです。

・希望の園の女王様テンション低ー
 と思ったら声が工藤静香さん。最後のエンディング曲は良かったんですが、女王様、自分の国の危機のワリにテンション低ー。

 以上、冒頭に引用したなぎさ台詞をあえてクライマックスでホワイトに言わせてみたり、ラストのほのか邸の庭での二人のエンディングがとてもキレイだったりとか、そこかしこに満足させられる要素が散りばめられていました。

 やばいなー、『映画ふたりはプリキュアMaxHeart2 雪空のともだち』も見たくなってきたよ。スーパープリキュアやいかに。一人で劇場に行く漢気は無いので、誰かカモフラージュに一緒に行ってくれる娘さんを募集します(笑)。こういう時パパっていいよなー。


現在の人気blogランキングをCHECK!

映画ふたりはプリキュア・マックスハート (初回限定版)

映画ふたりはプリキュア・マックスハート (通常版)

映画ふたりはプリキュアマックスハート