昨日、前巻の感想で志摩子さんの伏線がどうのと書いたばかりでしたが、今巻がまる1巻かけての志摩子さんの伏線消化話でした。というか、小説版の1巻にあたる「マリア様がみてる」よりも、この話の方が先に読み切りの形で雑誌掲載されたものだったんですね。志摩子さんの事情の伏線、タイムリーに雑誌から追いかけてる読者にしてみれば既読の事実だったワケですか。
しかしまあ、今回は出番ゼロの祐巳でしたが、聖の適材適所の話。今回は適役(乃梨子)がいるみたいだけどそのウチ祐巳の出番が来るみたいな話から、いずれ志摩子さん関係で祐巳にしかできない重要な出番が回ってくる話がこの先ありそうです。その話が描かれる頃が志摩子さん物語のもう一つのヤマでしょうか。
●BGN(バックグラウンドノイズ)
志摩子さん&二条乃梨子ストーリー「銀杏の中の桜」の舞台裏を同時間軸をなぞるように描いた話。多分だけど最初に出された読切ってヤツが「銀杏の中の桜」で、こっちは小説からの祐巳や由乃さんファンのために書き下ろしたのかな?
相変わらずの祐巳主観視点が普通に楽しいんですが、それよりも何よりも祥子さまがエラく黒くなってきてます。ラスボスです。大マジで志摩子さんをハメてるのが熱い。是非ともこのままの勢いで、よく少年漫画に出てくる邪悪な生徒会長路線に入っていって欲しいです。ヒステリー属性とかの設定もあるし、普通にコエーよ、祥子さま。
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