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未だ語られていなかった江利子−令の黄薔薇ラインの出会い編。構成としては蓉子−祥子の紅薔薇ラインの出会いを描いた『マリア様がみてる プレミアムブック』収録の「Answer」の裏という形になってます。以下、ネタバレ感想です。
聖と江利子の会話は面白いわりには稀なんで嬉しかったですね。『いとしき歳月』のでこちん事件に関する会話のシーンと、『バラエティギフト』の「毒入りリンゴ」での会話シーンくらいじゃないかな、今まであった主立ったのは。今回また増えて嬉しいです。
結局の所つねに「面白いこと」を探してる江利子さまの目が令にロックオンされていく様が描かれてる話なんですが、黄薔薇ファミリーらしくどことなくコメディ調になってます。「料理」「時代小説」「少女小説」「体育」なんていう、バラエティに富んだ本を借りようとする令を江利子が目撃するシーンなんか、上手く客観的な令の「面白さ」が伝わってくるイイシーンだと思いました。本編だとそんなに感じないんだけど、まだ令との関係性ゼロの江利子視点を借りてこうやって客観的に見せられると令もかなり面白い素材の人だよね。
決め手となるロザリオ授受のシーンは、引用したとおり、ストレートに「楽しそうだから」「面白そうだから」というぶっちゃけトーク。近刊の有馬菜々まで流れる黄薔薇スピリットです。「Answer」にて蓉子が「祥子の探している『何か』を一緒に探してあげたい」なんていう文芸チックな動機で祥子に関わったのと対照的です。同時間軸を舞台にシンクロ演出で紅、黄と描いてるだけに、このラストシーンの対照性がステキ。楽しく、面白くの黄薔薇魂でいいじゃない。最近マリみてのコメディ要素を担ってる黄薔薇ファミリーです。

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