『マリア様がみてる』アニメ版／第07話「びっくりチョコレート・前編」／DVD第4巻／感想:少女創作ファンブログ―The Girlls Fiction Fan Blog(GFFB)

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　「2月14日、ウァレンティーヌス」（藤堂志摩子）

　バレンタインにまつわる祐巳との会話のシーンにて、髪を後ろにまとめた体育前のジャージ姿を志摩子さん披露。原作でも着替えながらの会話だったけど、こうしてビジュアル化されると楽しいな。

　原作でさらっと「クラスカラーである桃色の鉢巻きを額にキュッと締めた」と書かれた時は違和感無かったけど、こうしてビジュアル化されてピンクの鉢巻きしてる祐巳と志摩子さんを見ると、なんか、スゲー気合い入ってるなこいつらという感じです。たかが体育の授業でいちいち鉢巻きするの？原作では「その日の種目はバスケットボールだった」と結ばれているんですが、お嬢様学校のわりには体育でバスケするのに気合い入れすぎです。気合いと反比例して祐巳も志摩子さんもバスケとか苦手そうです。めっちゃトラベリングとかしてそう。

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　お話自体はマリみて王道中の王道の、祐巳と祥子さまのすれ違い→温室へ→聖さま（その時に応じてメンターポジションのキャラは違う）登場→昇華イベント→人間関係一歩進展……というお話で、今回は第2話同様すれ違ってボロボロと涙を流す祐巳のシーンで終わっております。お話全体は抜粋版というほどはしょられてる気もせず、普通に楽しめたんで、むしろビジュアル面が面白かった。バレンタインイベントに抗議する由乃のやりすぎなオーバーアクションとか、祥子さまの去年のバレンタイン返しを聞いて「うぇー」って声を出すシーンの祐巳の表情とか、その話をしてる時の静さまのとろんとした瞳とか。静様に関しては、

　「私ならできれば私を一番理解してくれる人にカードを見つけて欲しいもの」

　の台詞が、静さまが志摩子さんのカードをみつけ、その後二人がペンフレンドになるほど仲良くなる伏線になってるのに今回アニメ版で初めて気付きました。これは、卒業式の、

　「私は今日も明日もいつもと変わらぬ日常でありたいの」

　のシーンと、「チャオソレッラ！」でのイタリアにて再臨のシーンが今から楽しみだ。なんでアニメ版の静さまはこんなに瞳がとろんとしててカッコいいんだ。

　◇

　なんとなく、物語的に原作との同位点、差異点に注目してこっちの方がいいとかばかり気にするだけじゃなくて、純粋に自分の好きな小説がビジュアル化されて動くということ自体が楽しいというのを見てて思い出したお話でした。

マリア様がみてる 4