
アニメ版にても1stシーズンから引っ張りに引っ張った志摩子さん伏線消化回。キーパーソンが新キャラ乃梨子というのがやはりサプライズです。
複雑な胸のうちを祥子さまに抱きしめられて慰めて貰う過程、及びラストに志摩子さんの笑顔を見れて、それだけで祐巳も救われた気持ちになれる祐巳→志摩子さんへの友情……というくだりは普通に良かったんですが、白薔薇姉妹好きの視聴者としてはやはり原作「チェリーブロッサム」のまま、乃梨子視点でラストシーンをまとめて欲しかったという思いも。ラストシーンが、気持ちがふっきれた祐巳と祥子さまの場面だったのが、祐巳視点を重視するならそうだろうと思いつつも、ちょっと残念だった。原作「チェリーブロッサム」のラスト、志摩子さん−乃梨子の、
仏像もいい。でも、マリア像もまた違った美しさがあるんだ、って。
(マリア像を観に、教会巡りをするのもいいな)
そんなことを乃梨子が思いはじめていると、一番側にいる制服のマリア様がこちらを向いてほほえんだ。
「今度、一緒に仏像でも観にいきましょうか」
と言って。
は、マリみて作中屈指の名場面だと思ってたんで、こっちを採用して欲しかった。
仏像とマリア像でそれぞれ「異なる価値観」というものを表現して、そんな二人でも解り合えるんだという「相互理解」に焦点をあてたマリみての人間関係発展物語の核が凝縮されてる場面だと思うし、志摩子さん=マリア様の比喩が美しすぎる場面だと思ったので。
無印冒頭の祥子さま=マリア様の比喩もカットされてたし、なんでアニメ版はマリア様の比喩入れないんだろうな。この比喩ゆえに『マリア様がみてる』という作品タイトルなのだと思ってるのですが。
◇
◇他、ピコポイント
・悪役生徒会
宗教裁判の場面の祥子さまの邪悪な笑みとか、演技だとしても学園ものの悪役生徒会を地で行っていました。乃梨子視点からすると、ロサ・キネンシスとかコードネームで呼び合ってるし、何、この邪悪生徒会状態です。
・瞳子
演劇設定が入らず。これが入らないとただの嫌な娘なんですが、これは大丈夫だろうか。視聴者/読者に映る瞳子像の多くは演技上の瞳子という重要設定、近刊までアニメ化された時につじつま合うんだろうかとちょっと心配になります。他、柏木さんの同性愛設定も無しにしてどう、近刊分のエピソードを語るのかとか。まだ心配する段階じゃないけど、3rdシーズンの「チャオ ソレッラ!」以降もアニメ化して欲しいと今から思ってるからなぁ。可南子出てくるのに「マリア様の星」が映像化されないって話も無いでしょ。
◇
次回が「ロザリオの滴」、「片手だけつないで」から数えて、志摩子さん話4連発です。1クール作品の1/3を志摩子さんで占めてるという恐ろしさです。一向に構わないけど!

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