- ブログネタ:
- 学園アリスのあらすじ に参加中!
学園もの作品に一度は訪れる定期テストエピソード。それに絡めてアリスの特権意識の話と蜜柑がクラスメイト達へ受け入れられていく話の一つのまとめ的なお話にもなっておりました。
努力と根性で優等生賞を本気で狙いに行く蜜柑と、それをどうせ無駄だとあざ笑うその他のクラスメイト達という今話序盤の構図は、序盤のエピソードから仕込まれていた、アリスゆえに努力のような泥臭いものをバカにする者(アリス特権意識)と、果敢に努力していく蜜柑(凡人の矜持)との対比構成を受けてのもの。そんなクラスメイト達が、蜜柑のパワーに飲み込まれて変わっていって……という王道構成。
努力をあざ笑う特権意識は、裏を返すと現在の状況以上のものはつかめないという諦観意識と紙一重なわけなんですが、その辺りを、ひたすら蜜柑が連呼する「諦めない」という言葉で無効化していました。この蜜柑の「諦めない」の台詞は、大きな話で今の所ベストエピソードの、第15話「学園へ帰ろう☆」での、蜜柑の、
「先のこと諦めるなんて、ウチらにはまだ早すぎる!」
を受けてのもの。やっぱり、ちょっとした特権意識に埋没気味だったアリス学園を、蜜柑が「諦めない」パワーで変えていくお話だったんだなー、この話は。
そんなこんなで、序盤でアリス特権意識の最右翼的に描かれて、努力を凡人の物とバカにしていたスミレが、蜜柑との交流を通して、「努力、気合い、根性」という凡人的なものを叫んで苦手な料理を作りきるまでが描かれるんですよ。それにともなって蜜柑とスミレとの友情が構築。これは、終盤にもう一度アリス意識の点で対立しても、うまくそれでも「友だち」として蜜柑とスミレの関係は回収されそうです。
そうしてついにスミレをも巻き込んだ蜜柑が、もはや新入りではなく立派なクラスの仲間となってエンディング。序盤からの仕込みのお話が、一つ綺麗にまとまった瞬間だったのでした。
◇
◇今週のピコポイント
・蜜柑、蛍、野乃子ちゃん、アンナちゃん辺りの私服が見れたのが良かった。
いつも制服のあの娘の私服姿にドキっみたいな。
・蜜柑に巻き込まれていくクラスの中で、スミレと流架だけが取り残されてる件
棗まで回りに勉強を教えてやるなど「蜜柑に巻き込まれた」描写だったのに、この二人は何故に?スミレは今話で語られたように遠くに離れていく棗への想いと、努力を認めきれない性質ゆえだったとして、その辺りは今話で回収されたんですが、流架ぴょんはどうしたんだろう。前話までの蜜柑をめぐっての棗との三角関係の問題に起因してるとも取れますが、何かしら流架ぴょんの背景(家庭環境など?)に起因した伏線とも取れます。もしかして、流架ぴょんも何か背負ってるヤツなのか!?
◇
残り話数少なくなってきました。この感じだと、蜜柑が無化したアリス意識と普通に努力することなんかの壁と、それを受けて構築されたクラスメイト達の仲間パワーに帰着するのが自然かなぁ。最後にピックアップされる関係は、やはり第01話をうけて蜜柑と蛍……か、恋話を受けて蜜柑と棗……か、両方かと、そんな感じだと思います。残り5話、楽しみに視聴します。
→DVDはもう全部出てます
学園アリス 9
学園アリス 8
学園アリス 7
学園アリス 6
学園アリス 5
学園アリス 4
学園アリス 3
学園アリス 2 (初回限定版)
学園アリス 1 (初回限定版)
→原作は『花とゆめ』
学園アリス 1 (1)
現在の人気blogランキングをCHECK!
→前回の感想へ/次回の感想へ
→『学園アリス』アニメ版の感想インデックスへ