
「鳥は舞う」(舞)
「風が薫り」(薫)
「月は満ちる」(満)
「それが私達の生命(いのち)の輝きに溢れる 私達の世界!」(咲舞薫満)
今週は超燃え感想です。
まずAパートのバトルが凄い。先週、先々週のが何だったんだというほど、というかこの回に全てを賭けていたんだというのがひしひしと伝わってくる、疾走感溢れ、かつぐりぐり動きつつ、空中戦あり、光弾あり、連続エネルギー波あり、肉弾戦の応酬あり……という往年の『ドラゴンボールZ』視聴者にはたまらないスーパーバトル。文句無しのスプラッシュスター中最燃えバトル。
それだけで大満足だったんですが、そこから「自然賛歌」をテーマにしたこのスプラッシュスターという作品のテーマをギュウギュウに詰め込んだ、Bパートの作中ファイナルクライマックスですよ。
ずっと隠し場所を引っ張られてきた太陽の泉は、生命の源たる海そのものだったというのが明らかになる中、海を消しにいくゴーヤーン。で、そこで太陽の泉(海)を、
「守ってみせる!」
の、咲舞のシャウト。この部分は第01話でフラッピとチョッピを「守ってみせる!」と叫んだ時とのシンクロ演出。
だけど、そんなシンクロ演出まで炸裂させつつも、結局精霊のパワーが尽きて変身が解除され咲舞ダウン。なんと緑の郷、一旦死滅。
「花が咲いてない」(咲)
「鳥がいない」(舞)
という、作中で是とされた自然が消えてしまった風景。
絶望の中、涙する咲の涙が地面に零れて落ちて……
という所から逆転劇が開始するのがひたすら熱かった。
咲の涙がこぼれ落ちた先の土を掘り起こして、フラッピが一言、
「咲、まだ土が残ってるラピ」(フラッピ)
ここで何が言いたいのか気付いて、涙腺にきた。花や鳥といった表面的な自然が消えてしまっても、まだそれを生み出す大本となる大地や大空は消えていないということを語ることで、自然の生命力の力強さを伝えたかったという。
「舞、まだ空があるチョピ」(チョッピ)
「雲の向こうには月もあるムプ」(ムープ)
「風もきっと吹くププ」(フープ)
まだ残ってる自然がある!ということをマスコットキャラ達に気付かせられた所で、繰り返されてきた咲パパの作中最重要台詞。
「いつもお父さんが言っていた、全てのものに生命(いのち)は宿る」(咲)
ここで、(おそらく)作中最後の咲舞の手繋ぎ。
「この惑星(ほし)に残っている全ての精霊たちよ」(咲)
「全てのものに宿る精霊達よ」(舞)
「お願い!私達に力を貸して!」(咲舞)
枯れたはずの大空の樹が輝き、奇跡降臨。集まってくる残存する精霊の力。それこそ『ドラゴンボール』の元気玉ですが、ずっと自然賛歌をキーに物語を綴ってきたスプラッシュスターだけに感動もひとしおです。自然パワーは、そう簡単に死なない。
「月の力!」(ムープ)
「風の力!」(フープ)
「大地の力!」(フラッピ)
「大空の力!」(チョッピ)
マスコット達も覚醒。フラッピとチョッピにこのパワー供給カットが入るのは作中初めてというのも熱い部分。4つのパワー全てが、一旦死滅した緑の郷にもまだ残ってる自然からのパワーというのも燃えポイント。
そしてついに、
「花が咲き」(咲)
「鳥は舞う」(舞)
「風が薫り」(薫)
「月は満ちる」(満)
と、視聴者的には気付いていて当たり前だったけど、作中では初めて明示される花鳥風月コンセプト。アーンド、原点回帰のブルームフォーム、イーグレットフォームを纏う咲舞に、このラスト2で初登場のブライトフォーム、ウィンディフォームとでも言うような変身フォームを纏う満薫。
「それが私達の生命(いのち)の輝きに溢れる 私達の世界!」(咲舞薫満)
ですよ。言うまでもなく「花鳥風月」は天地自然の美しさを歌った四字熟語なわけで、自然賛歌の復活劇、ここに極まれりです。もうアレだな、大学でアニミズムの授業とか持ってる先生は、参考文献に『ふたりはプリキュアスプラッシュスター』を追加して下さいって感じですね。
いやー、熱かった。最終回前ラスト2で逆転劇を決めるために作中最後の変身という「プリキュアの燃えを分かってる」展開に、ここまで引っ張って満と薫の変身コスチューム初登場というサプライズ燃え。ほぼ完璧なラスト2でした。これで最終回に主題歌がかかれば、まさに、プリキュアシリーズの一作として成就!って感じだなぁ。
◇次回第49話(最終回)サブタイ「絶好調なり!永遠の星空の仲間たち!」
あとは世界樹の伏線回収と、作品タイトルにかけた(最終回はサブタイにもなってますね)星々=仲間達の比喩を十全に込めてまとめるだけです。ああ、面白かった。ラスト2=最燃え、ラスト=まとめ……的な、僕が好きな落ち着いた構成でした。最終回はしみじみとしながら見ます。前回、前々回と絵がヤバくなった時はどうなるかと思ったけど、良かった良かった。
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「私もその方がいいかなーなんて……」(舞)
「ちょ、ちょっとそれはあんまり……!!」(満薫)
そんなことしたら元も子も無っスよ。
またわかりづらいネタで失礼しました。元ネタ自体はメジャーなんですけどねー。
キュアブライト・ウィンディ(仮)の衣装デザインが、「らしくて」イイ。期待通りに瞳の描き方まで変わってますよ。
実はこの一年、ずっと疑ってたことがあるんですけど……花鳥風月って文句の原典は、漢詩漢文とかそういうのじゃなくて、花札とか麻雀のような賭博の上がり役だったんじゃねーの?というもの。歴史時代で既に廃れていたゲームで、言い回しだけ残ってて、かっこいいからって知らずに使われていたとか。
まあ調べる術などありゃしませんが。どーもそういう答えにロマンを感じてしまう困った質で……。