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 「蜜柑は私の親友なの」(今井蛍)

 これはあれだ。『ONE PIECE』なんかでお得意の過去−現在シンクロ演出なわけですよ、たぶん。
 「アリスに依存せずに人として頑張ることが大事」と蜜柑と同じことを言い出したという過去の無効化のアリスの持ち主の女性と、現在同じことを言い出してまた学園に目を付けられてる蜜柑自身とがシンクロさせて描かれてて、過去当時その女性の側にいた存在として鳴海先生と、今現在蜜柑の側にいる存在として蛍がシンクロさせて描かれているのですよ。

 で、過去編では、まだ詳細は描かれてないけれど、その女性は学園を去ることになったという情報からして何らかの悲譚に終わってしまったんだけど、今度は、蜜柑はその女性とは違うから、側にいる蛍も当時の鳴海先生とは違うから、現在の鳴海先生は過去の(おそらく)その女性を守れなかった鳴海先生とは違うから、そうやってこれまでの物語で描写してきたちょっとした「違い」をもとに、今繰り返されそうになってる悲譚を「修正」する!というそんな熱い展開なのですよ。アリス学園の理想と現実の狭間で悩む鳴海先生が(石田さんはアスランといいこんな役ばっかだ(笑))、一役勝って、今度は蜜柑を守りきる……というお話だといいなぁ。それだと今回がラス前の最後の落ちパートで、ファイナルに復活劇というまるっきり鳴海先生主人公になっちゃうけど(笑)

 前の無効化のアリスの女性は何者なんだろうな。蜜柑の母親というのが一番しっくり来ますが(それだと蜜柑が鳴海先生を「お父さん」と呼んでイイ?の部分が疑似親子演出になって美しい、鳴海先生はその女性に恋心を抱いていたとすればなおさら切ない)、その設定だと年齢的にギリギリですよね。蜜柑、10歳くらいっしょ?

 ◇

 前回のアリスの是非、さらに広げてはアリス学園の是非という話から繋がって、今回は学園によって命を削りながら消耗させられる棗にフォーカスがあたって、学園は否の方にベクトルが傾きかけます。棗を庇うために教室に立てこもり、授業をボイコットするクラスの面々という図で、クラス全体としては学園を否の方に回ってるのが今回なんですが、いかんせん、毛利玲生に操られてる流架ぴょんに先導されてのこのポジションなんだよね。蜜柑自体は特に学園を否定したいわけでもないという。

 学園否定の最右翼に毛利玲生、学園肯定……というか学園主義の執行人としてペルソナ……と、両陣営にラスボスを配置し、狭間で苦悩する鳴海先生を絡めて大人パート佳境へ。巻き込まれる蜜柑達は棗を、流架を救えるのか?と、次回ラス2にふさわしいクライマックスです。

 委員長だけ微妙に流架がおかしいことに気付いてる描写が入ってるんだよな。これ生かしてラス2で委員長がまさかの活躍をみせたら、伝説の眼鏡ショタアニメとして語り継ごうと思います。いや、嘘、普通に、前述した過去−現在シンクロ演出からしても、切り開くのは蜜柑と蛍の友情パワーというのが本命でしょ。二人とも頑張れ!と親の目線から応援したくなるいい作品です。

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