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 「私達…」(満)
 「生きてる…」(薫)
 「綺麗…」(満)
 「まるで、星達のよう…」(薫)


 これがプリキュアの最終回だ!という魂の叫びが聞こえてきそうな、いや、聞こえた。
 ◇

●これがプリキュアの最終回だ!その1/唐突に日常を語りはじめる

 「滅び滅び」言ってたゴーヤーンの目的がビッグバン以前の無に全てを戻すという壮大なものだったことが明らかになった所で、舞台は宇宙へ。スケールだけ極端に大きくなった大逆境の中で、唐突に日常を語り始める。これが大げさなイデオロギーのためでも世界のためでもなんでもなく、ただ自分達の回りのミクロな日常を守りたいために戦っているというプリキュアという作品スピリットが凝縮された、最終回にてでてきてしかりの場面。MaxHeart最終回だったら、なぎさが突然「あさりのお味噌汁」の話を始める部分ね。今作も咲の、

 優勝……ソフトボールの試合、今年は準優勝だったから……来年は絶対勝つって泉田先輩と約束したの……

 から始まり、四人それぞれが日常でのささやかな願いを唐突に語り始めます。

 それに対して、

 「何を言っているのです?」

 と、素で理解できないゴーヤーン。この温度差が熱い。咲達にとってはお前の宇宙規模の話なんかどうでもいいんだよ!ささやかな、ありふれた日常を守りたいだけなんだから!

 そこから始まる逆転劇、ひたすら熱い。

 「精霊の光よ!」(舞)
 「生命(いのち)の輝きよ!」(薫)
 「希望へ導け!」(満)
 「全ての心!」(咲)
 「プリキュアスパイラルハートスプラッシュスター!」(咲舞薫満)


●これがプリキュアの最終回だ!その2/作品タイトルに絡めた最終回仕様の必殺技が出る

 いつも咲舞で二人で分割して言ってた決め台詞を、花鳥風月の順番に4つに分けて4人でシャウト。めちゃめちゃ燃えた。そして、MaxHeartで最終回のみでエキストリームルミナリオマックスが飛び出したように、作品タイトルそのまんまをかけての、プリキュアスパイラルハートスプラッシュスター炸裂。この必殺技の輝きに飲み込まれるゴーヤーンが、

 この輝きは、これはまるで…

 と、ビッグバンを想起する部分が熱かった。熱かったというか、作品オリジナルのビッグバンの解釈。最後に、

 まったく手に負えない力ですね、希望の絆ですか

 と言ってる通り、プリキュアスパイラルハートスプラッシュスターの力の源泉は「希望の絆」たるいわゆる絆パワー、仲間パワーなんですが、それをビッグバンの源泉=絆パワーと解釈するという解釈が熱かった。ああ、確かに絆を紡いでいけるからこそ世界は無では無くなったのかも……と、一人説得されかけてた大人視聴者がいましたよ。

●これがプリキュアの最終回だ!その3/日常への帰還劇が描かれる

 守った日常への帰還。花が咲き、鳥が舞う風景が戻ってきたと絵だけで伝えているのが熱いです。そして、そこで風と月たる薫と満がダウン……ここから、もう泣いてしまった。

●これがプリキュアの最終回だ!その4/闇(敵側)の者にこの世界での生命が与えられる

 無印のキリヤこそちょっとボカされた感じですが(それでもほのかがキリヤに似た少年を見かけて生存をにおわせてる)、MaxHeartでの闇の少年が「ひかる」として生きられるようになったのなんかはこの典型。そして、今作でも滅び側にいた満と薫に、この緑の郷での生命(いのち)が与えられます。これは泣いた。「自然の大切さ」が一つオリジナルテーマだったのがスプラッシュスターなわけじゃないですか、この最後の最後に、「自然」のもっとも偉大な力として、「生命(いのち)を出現させる力」を描いてくれるとは思わなかった。

 「私達」(満)
 「生きてる」(薫)
 「綺麗」(満)
 「まるで、星達のよう」(薫)


 と、ビッグバン以前の無か、生命ある有か……と1話にて話がスケールアップした所で、第21話「夜空に輝け!星の光の仲間たち」で暗示されてた、仲間たち=星空の仲間たちの比喩に全てを乗せて、日常を生きる全ての人々の生命を、ビッグバンから生まれた星々の生命の輝きにシンクロさせてフィナーレ。美しかった。「自然」というテーマを突き詰めれば、宇宙規模での無から有(生命)の出現に行き着くのは確かにそうなんですが、それを大仰にならずに「星々」という詩的な語りで表現して着地させてくれるとは思わなかった。そうだよ!日常で生きてる人々の生命は、ビッグバン以後に生まれた星々の意義がそのままかかってるんだよ!と、一人説得されかけてた大人視聴者がいましたよ。

 ◇

 あとは、ラストは五條真由美さんの前ED曲「「笑うが勝ち!」でGO!」に乗せてそんな星空の仲間たちの風景が描かれて終劇。唯一最終回にOP主題歌がかからなかった点くらいがプリキュア最終回っぽくないあたりでしたが、この「「笑うが勝ち!」でGO!」がハマり過ぎてたんで全てヨシ。最後の星空の仲間たち全員集合写真のカットから大空の樹をバックに座る咲舞の絵でフィナーレが飾られた時はグっと来ましたよ。エンディングで3年生の風景まで描かれたということでもう咲舞シリーズはないわけですが、良かった、良かったよスプラッシュスター。日常話でポツポツと感動ベクトルだったり笑いベクトルだったりで出色な話があっただけでなく、ラスト2の盛り上がり度&完結感はまぎれもなく相対値でも屈指。見ていて良かった。というか取り戻した咲舞と満薫の日常をもっと見たい。咲と満とか、パンを媒介にしてラヴラヴじゃないですか。舞なんてうかうかしてられませんよ。ギリギリ最後に試合場に向かう咲に声をかける役目だけは譲れない!とアピールしてましたけど、咲満が気になるよ!エンディング中の星々の王たる太陽を背に咲が現れる演出もニクかった。咲=花=ヒマワリ=太陽の比喩だけじゃなく、まぎれもなく4人の中でも一人中心人物を選ぶなら咲だという、そのまんま太陽の比喩が当てはまるような娘でした。「絶好調なり!」、最初はコロ助か!とか突っ込んで悪かった。その明朗さに何度も見ていて元気になったよ。スプラッシュな元気供給アニメでした。作り手の皆さんに、心からの感謝を。

   ◇

●来週から『Yes!プリキュア5』

 ちょっとしたプレ雑感記事書きましたんで、こちらからどうぞ

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