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うまい。上手すぎ。アリスの是非のテーマ、予想の上を行く美しい結末でフィナーレ。次回最終回はエピローグ的なお話っぽいんで、今回がテーマ回収の実質上の最終回かな。
そうか、そうだよな。蜜柑が無効化のアリスで強制的に玲生のアリスを無効化してしまったら、結局アリスを使ってる点でアリス主義の勝利みたいになっちゃうもんな。「アリスとかアリスじゃないとか関係なく、大事なものがある」というテーマを表現するにあたって、フェロモンのアリスの鳴海先生がアリスを使わずに玲生のアリスを無効化するというのは美しすぎる結末でした。この前鳴海先生が「僕だって本当に好きな人にはアリスを使って好きになってもらっても嬉しくないし」とか言ってたのが仕込みだったんですね。愛は全てを超えるということで一つ。
全体的に、主人公の蜜柑一人に依るということなく、ほぼ全員に見せ場があった凄いお話でした。蜜柑の無効化のアリスは設定的に強力なんで、蜜柑のパワーが覚醒して全部無効化して結末でも良かった所を、蛍に、お兄ちゃんに、スミレに、翼先輩に……と皆に見せ場を持ってきましたよ。もういっちょ特筆すべきは、これも蜜柑がアリスで無効化するのかなと思ってた流架ピョンの洗脳も、アリスを使わずに、棗が平手打ちで解消するという熱い展開。洗脳流架ぴょんが暴走でピンチという所で、炎と共に棗が現れる所はカッコよかった。全体的に、前々話くらいからアリスに頼りすぎるな、もっと大事なこともあるということを蜜柑自身の口から言わせてたのに、全て蜜柑の無効化のアリスで解決するかのように予想していた自分が恥ずかしい。表現されたのは、しいて言えば、アリス云々よりも、友情が最強だよね!ということかな。
その点で、最後のクライマックスでこれまで脇キャラだった心読みくんが大活躍するのがサプライズでカッコ良かった。絶体絶命のピンチで玲生の内面を心読みくんが語り出した所は震えました。
アリスで何でもできると思ったら大間違い、それがこの学園の限界だ
という心読みくんの口から紡がれる玲生の内面。玲生、自分の声フェロモンのアリスで強引に学園を壊滅させようとしていながら、内面では「アリスで何でもできると思ったら大間違い」とちゃんと分かってるのな。そんな一種の玲生の自己矛盾をダークフォースの心読みくんが暴くという展開がめちゃくちゃ熱かった。
そんな感じで大満足。OP無しで鳴海先生の自分語りで始まり、最後の決めが鳴海先生の愛と、まったくもって鳴海先生が主人公でしたが、やはり鳴海先生が慕っていた女性は蜜柑の母親だったことも明らかになったこともあり、鳴海先生が過去に蜜柑の母親の時は失敗した大事な人の救済を、今回は今、皆の仲間パワーのおかげでやってのけるというフィナーレは美しかった。
次回最終回は蜜柑と蛍の友情にスポットをあてたフィナーレでしょうから、今回で作品としては十分に満足した自分がいます。あとは、最終回の蜜柑と蛍の友情劇を心して見るぞー。
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