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 「そんで、忘れんといて、どんなに離れていても、うちと、うちと、蛍は親友や…って」(佐倉蜜柑)

 最後はアリスとかアリスじゃないとか関係無い、ただの人間としての二人の少女の友情のお話。いやー、いいアニメだった。
 ◇

 棗と流架と蜜柑の三角関係の決着とか、学園内部の鳴海先生サイドと学園本陣との相違の決着とか(ペルソナも絡むとしたらこの辺り)、大きい所では決着がつかないままという原作続行中のアニメらしい最終回とも言えるのだけど、前回のラスト2で「アリスの是非」という今回のアニメ版全編にかかってたテーマを一つ物語として表現しきり、今回の最終回で卒業式の鳴海先生のお話で言語化して総括もしており、アニメ版で一つテーマを描ききったという点では完結感があるアニメ版でした。

 そして前回のラストでアリスとか、アリスじゃないとか、関係無いよねというのを表現したのを受けてか、今回の最終回はアリスであるとか無いとかはまったくキーポイントにならない、ごくありふれた少年期の少女二人の友情のお話。

 第1話で蛍を追いかけてアリス学園までやってきた蜜柑が、再び蛍がいなくなるというシチェーションにリフレイン的に遭遇するんだけど、物語を経て成長してしまってるがゆえに、「いつまでも蛍を追って人生を過ごすことはできない」という友情のあり方の一つの真実に気付いてしまってるのが切ない。

 結局、いつまでも蛍には甘えられないと、蛍を送り出すことを決めて、一種の蜜柑の「自立」が描かれるのだけど、だけどまだ小学生年齢の蜜柑にはそれはやっぱりツライ話で……と、涙を流して最後の言葉が言葉にならずに……という所で最終回仕様のスペシャルエンディングへ……という流れは良かった。

 オチはもう今話冒頭の時点で気付いて予想通りでしたけど、これで良いのです。小学生の女の子にコアな自立を強いるのは大人として厳しすぎです。そういう点では最後に神野先生目線から大人の視線が描かれたのは良かった。厳しいように、いじわるなように見えても、基本、大人は子供を優しく見守ってるものなのです。

 ◇

 というわけで、前回のラスト2で既に満足しきっていた自分がいましたが、最終回も植田さん(蜜柑)と釘宮さん(蛍)中心の名演が見れて満足でした。原作購入は決定です。原作が「花とゆめ」らしい、ちょっとオタク受けするような属性素性満載の物語なんですが、何気にテーマが深くて、かと思うとさわやかに泣けるお話が入ったりと、楽しめる要素満載の作品でした。アニメ版感想はこれにて終わりですが、引き続き原作感想や、あるいはあるかもしれないアニメ版第2期の感想でお会いしましょう。それではー。

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