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 「夢原さんは、私の夢を笑わずに聞いてくれた……」(秋元こまち)

 のぞみ引き続き愛されまくりの巻。やすらぎのプリキュアだけど、決め台詞は「大地を揺るがす乙女の怒り」、キュアミント、変身です。
 ◇

 良い

 うららに次いで、表面的にはともかく、内心で一番欲していた言葉をのぞみにかけられてしまって、深層の飢餓感を満たされてしまったがゆえの、のぞみのための変身。

 生徒会長の水無月かれんさんの親友として学内では凄い人と認知されて一般生徒から憧れの眼差しを向けられてるこまちなんですけど、こまちをすごい人だと思ってる一般生徒の前では小説を書いてるのを隠しちゃったりするわけですよ。それはこまちが語ったように、作家になるという夢を笑われた経験があるからであり、また賞に応募しても落選ばかりで周囲の眼差しとは裏腹にセルフイメージが低いからであったわけですよ。

 そこで、前回うららが「一人で頑張ろうと思って……」と深層の言葉とは逆の言葉を言っちゃったように、こまちも、「やっぱり無理なのかなって、最近諦めかけてるの」と、弱い言葉を口にしてしまうわけです。

 そこに、そんな弱った心に何かを注入するような、

 「例え笑われようと、何を言われようと、自分を信じて頑張れば、いつかきっと夢は叶うんですよ。<中略>私、秋元先輩の夢、応援しちゃうぞ!けってーい!」

 という言葉をのぞみからかけられてしまうわけです。そりゃうららに次いで、秋元先輩も落ちます。笑われた夢を肯定して応援してくれるというのは、それくらい嬉しい。

 そして、バトルパートでこれまた憎たらしい新敵キャラのアラクネアさんが、やれ「夢なんて幻想に過ぎない」「力無いものは夢みることもできない」「夢だなんだとさわぐやつほど実力はない」と、夢をあざ笑うわけですよ。やっぱりそうなのか、それが現実なのかと言い返し切れないこまちの代わりに、これまたドリームさんが叫ぶわけです。

 「秋元先輩は実力あるもん。私見たもん。図書館で仕事しながら、ずーっと小説書いてた。人に何を言われても書いてたって。努力できる人はぜーったい実力あるもん!」

 と。

 成果主義で結果しか認めないナイトメア社の社員さんに対して叫ぶ、書き続ける努力(賞の受賞のような結果にはまだ結びついていない)といった過程で頑張ることの圧倒的な是です。そんな言葉を聞いてしまったら、こまちさん落ちます

 「秋元先輩の夢をバカにしたら、絶対許さないんだから!」

 の後のこまちの表情が良いです。一番欲していた言葉をかけられて、人を好きになる瞬間です。恋愛にギアが入った瞬間の感覚に近い。女の子同士だけど

 そうしてこまちさん、のぞみの夢というプリキュアがピンチになるのを見て、夢を認めてくれたのぞみのために、お返しとばかりに変身です。

  「夢原さんは、私の夢を笑わずに聞いてくれた……応援すると言ってくれた。私も彼女の夢を応援したい!」(秋元こまち)

 で蝶が降臨。熱いー。

 「安らぎの緑の大地!キュアミント!」

 二つ名の名乗りあげが、前回の「はじけるレモンの香り」からすると、ギャップ効果で数段まともに感じられます。うん、レモンははじけるという必然性はよく分からないけれど、大地がやすらぐっていうのは感覚として分かる

 「大地を揺るがす乙女の怒り!受けてみなさい!プリキュアミントプロテクション!」

 おおーっと!「怒り」「受けてみなさい!」と言ってるわりには、ミントの必殺技は防御技だ!やすらぐためには防御から、将棋ではがっちり穴熊囲いで守るタイプです、ミントさん!

 その後、攻撃だったらやっぱりはじける私に任せなさいとばかりに、レモネードさんが多段道攻撃を披露。その他ルージュ、ドリームと、やすらいでばかりはいられない年頃の乙女達の怒濤の攻撃が炸裂し、今回もコワイナーを撃破。めでたしめでたし。

 最後に、ある種自分をスマートに繕ってた感(小説を書いてたのを一般生徒に隠すなど)があったこまちが、地下で夢のために泥臭い戦闘を繰り広げて、マンホールから出てきて泥んこのまま笑顔を見せるという引きは美しくて完璧。それは、かれんも(おそらく)まだ見たことがないこまちの側面だったわけで……。ああー、いいな、プリキュア5、良い良い!

 ◇

◇今週のかれんさん

 「進路指導室で勝手にお弁当なんか食べちゃ、ダメじゃない」

 正論です

 前から書いてますけど、かれんさんを変身させるのが一番ハードルが高い。次回、変身まで行くんでしょうか。どんな展開、心情で変身という運びになるのか、素で楽しみです。

 そして、お弁当をむしゃむしゃと食べるのぞみとりんをよそに、食さずに立ってるうらら。公式サイトの設定では「見かけによらず大食い」ということなんですが、今はアイドルだから摂生してるとミスリードさせてるんでしょうか。OPで、思いっきりラーメンがん食いしてるから公式サイトとか見ない人にももうバレてるけど

◇今週のピンキー

 相変わらず、まったく脈絡無く現れるのが熱いです。12匹にそれぞれ思想信条を絡めてたハーティエルが懐かしい。思想信条など知らぬ、とりあえず集めとけ!的な感覚。そして今回のピンキーはデザインもヒドイ。ハートにツノ。何とかツノにアイデンティティを見いだしたい所ですが、脱力系です。ナイトメアの幹部の消耗品度合いも非道くて従来のシリーズに比べて敵幹部さんの顔と名前を覚えてもらえなさそうですが、55匹のピンキーも消耗品チックで、覚えてもらえなさそうです

◇今回のキャッチフレーズ

 「ぶっちゃけありえなーい」「絶好調ナリ!」に次いで、のぞみが連呼してる「けってーい!」が今回の決め台詞みたいですね。毎作、クライマックスで使われるんで、今から楽しみにしています。

◇今週の敵組織さん

 今回は自称エリートのアラクネアさん。自称してるうちはまだ三流という現実をフィードバックしていて無駄に熱いです。前回のコメント欄のコメントで気付いたんですけど、敵幹部さん達は皆、蝶を捕食する生物がモデルなんですね。カマキリ、カエルときて、今回はクモさんです。

 ガマオくんが任務失敗のままバッくれてしまったというのも、現実でよくある、アルバイトくんの失踪とリンクしていて、やっぱり無駄に熱いです。やっぱり「バイトは自己チューで使えねーな」という全国の経営者さんの嘆きが聞こえてきそうです。

 まあ、真面目には、成果主義でお互いがライバル同士で競争し合ってるゆえに、決して仲間パワーを発揮することのない敵組織さんを描写しておいて、5人というかつてない仲間パワーで対抗して戦うプリキュア5側の友情パワーを鮮明にしてるんでしょうね。オープニングにある通り、勝ち負けだけじゃなく、未来へ向かって協力し合える姿勢こそが今回の作中是ということで。

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