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「ふたりは」プリキュア総括編とでも言うべき内容でした。ラストの劇場版用後ろ手繋ぎの特殊変身から、劇場版用特殊スパイラルスタースプラッシュで咲と舞が叫ぶプリキュアスピリットの集大成に涙。これは、イイ「ふたりは」プリキュア完結編だ!
テーマは「完全性」の否定と、それに代わる未成熟で至らない者同士が手を取り合って進んでいけるという「仲間」がいること、「ふたり」であることの肯定。
敵キャラサーロインがしきりに「パーフェクト」という言葉を口にして、時を止めて自分だけ動ければ、全てを支配できてパーフェクトと、悪役らしいロックな理屈をかましてくるわけですが、そんな「パーフェクト」なサーロインに対して、我らが咲舞は、冒頭から咲の寝坊と舞の没頭癖に起因して仲違いと、パーフェクトじゃないにもほどがある!という未成熟で至らない人間っぷりをアピールしてるわけですよ。
で、そんな未成熟で至らない女の子は、一人じゃダメ。仲違いして一人志向に陥ってるうちは、ほとんど何もできず、サーロインにやられまくります。
そこで「完璧な迷宮」の中で本当に離ればなれになってから、一人じゃ何もできないことを悟って、お互いを求めて奔走を始めるくだりから涙腺刺激展開でした。その咲舞に「お互いの大切さに気付かせる」というメンターポジションを担ったのが、ミニッツとアワーズという、劇場版用の謎生物というのが、それでいいのかという気がしないでもないですが、バカだけど(ここも一人では至らない者ゆえの設定と思われます)温かくパートナーを信じてるミニッツに触発されて……というくだりは良かった。
プリキュア劇場版は毎回ですが、そうやってお互いの大切さを再認識して合流してからのカタルシスは凄かった。ブルームとイーグレットで一度敗北して、再合流からブライトとウィンディに再変身して逆転劇開始というだけで燃えるんですが、そこを「燃え」じゃなくて、感動曲線の変身にしたのが泣けました。
なんと、劇場版用の、背中合わせで手を繋ぎながら、ふたりで涙を流し、語り合いながらスローで変身するという特殊変身なんですよ!
僕はプリキュアの変身バンクで髪のボリュームがアップする場面が好きなんですが、スローで、ゆっくりと髪のボリュームがアップしながら背中合わせで泣きながら語り合ってるという今回の図はヤバかった。過去最高の変身シーンと認定したいと思います。
そして、実にゆっくりした語り合いのスロー変身が終わった所で、
「私“達”なら、出来る!」(咲舞)
「私」だけでは出来ない「ふたり」の叫び。
カッコイイ。
そして、相変わらず独力による「完全性」を主張するサーロインに向かって、一人では至らない者同士ふたり、劇場版用特殊スパイラルスタースプラッシュを発動。時の力も加わった、時空球のようなものに包まれた特殊ヴァージョンなのがけれん味を効かせます。
このスパイラルスタースプラッシュのシーンで咲舞が叫ぶ言葉に、「ふたりは」プリキュアの完結編を見ました。
「私達は完璧じゃないから」
の所で、左右に咲、舞、一人づつのイメージカットが登場して、
「一人では無理でも、『ふたり』なら出来るって思える!」
の所でそのイメージカットの咲舞「ふたり」が手を繋ぐという演出が最高。第1シリーズから連綿と続けられた「手繋ぎ」演出、ここに極まれり。
「だからプリキュアは『ふたり』なの!!」(美翔舞)
のシャウトでフィニッシュ。熱い。自分一人では完全ではないことを受け入れた上での他者との絆への回帰。「ふたりは」プリキュアという作品に一つの決着をつけたのではないでしょうか。
◇
エンディングは『ガンバランス de ダンス〜咲&舞version〜』
![](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B000NVTGSS.01._SCMZZZZZZZ_V23903237_.jpg)
にフルヴァージョンで初収録されるようなので、ファンならゲットです。全体的に、エンディングの猿と謎生物のコスプレダンスも魅力的でしたが、劇場版用の咲舞の私服も可愛かった。パンツルックが基本私服だった舞のスカート姿が見れただけで満足。そして、エンディング曲をバックに、花鳥風月が全て描かれた自然の中で二人寄り添って座ってる咲舞のカットで締め。ああ、分かってるなー!本当、SplashStarに愛を注いでるスタッフが作った映画です。大満足です。涙の背中合わせ手繋ぎスロー変身の所は何回も繰り返し見たよ。これが、「ふたりは」プリキュアだ!
◇補遺
地味に、ruby_gillisさんが書かれているこの記事は結構ネタでもなく、実際にそうなんだと思いました。
「私達の未来ってどんなだろう。私、ずっと絵を描いていられたらいいと思ってた。それだけを考えて、ずっと。でも、それだけじゃないって気付いたの。未来には無限の可能性があるんだって。それを気付かせてくれたのは、咲」(美翔舞/劇場版劇中より)
な、なんと劇場版の台詞にて、かなり、美翔さん本人から核心的な解答の台詞が!
絵に集中すると回りが見えなくなる≒絵だけがお友達で他者との関わりが薄い
状態だった舞が、咲との出会いを経て徐々に変わっていき、最終的に絵がなくても他者とコミュニケーションできるようになる(自分は絵だけじゃない!という気づき)までの成長譚だったんですよ。その物語の変遷が、独力じゃなくて「ふたり」に代表される他者との仲間パワーという、『ふたりはプリキュア』普遍のテーマを表現していたわけで。
み、美翔さんあなどれなかった!一応テーマっぽいのを担ってたキャラだった!そう思って、最初にパンパカパンに仲間で集まった時に仲間そっちのけで絵に没頭してしまってた美翔さんとか思い出すと感慨深いです。大げさにいえば、あのあたりは作中ではネガティブ描写だったんだなー。
◇ふたりはプリキュアミニコンサート
DVDのおまけのこのコンサート映像が超豪華です。
五條真由美さん&うちやえゆかさんという、プリキュアファンがスパークしそうなタッグによるコンサート映像。長くファンやってるけど動く五條さん初めて見たよ。SplashStarの主題歌もろもろを全部ライブで聴けるだけじゃなく、なんと、MaxHeartメドレー@五條&うちやえヴァージョンまで披露してくれます。うちやえさんまで「プリティで♪キュアキュア♪」とか歌う様が見れるんで、もう、これは見るしか。
曲目は、
●まかせて★スプラッシュ☆スター
●「笑うが勝ち!」でGO!
● DANZEN!ふたりはプリキュア(Ver. Max Heart)
●ムリムリ!?ありあり!!IN じゃぁな~い?!
●ワンダー☆ウインター☆ヤッター!!
●ガンバランスdeダンス
お腹一杯です。
ふー、五條真由美さん&うちやえゆかさんのプリキュアワールド、堪能したー。
→こんなアルバムも出るみたいです。買いです。
五條真由美 ボーカルベスト from ふたりはプリキュアシリーズ!!
→『ふたりはプリキュアスプラッシュスター』の感想インデックスへ
→『Yes!プリキュア5』の感想インデックスへ
→『映画ふたりはプリキュア MaxHeart2 雪空のともだち』の感想へ
→『映画ふたりはプリキュアMaxHeart』の感想へ
最後のSS分である、劇場版DVDのテレビCMを心待ちにしてる今日この頃です。
特殊変身シーンに「プリキュアはふたり」。
事実上「よにんはプリキュア」の最終回だったTVverより、完結編と呼ぶに相応しい話だったと思います。
>な、なんと劇場版の台詞にて、かなり、美翔さん本人から核心的な解答の台詞が!
その台詞、完全に忘れてました。。
ネタで書き始めたつもりが、意外に辻褄が合ってしまって頭を抱えたのですが、瓢箪から駒だったのかもw
美翔さんのくだりといい、今からSSを見直すと、色々な発見がありそうなんですよねぇ…。
GWにでも一気見しようかと画策してます。
>ふたりはプリキュアミニコンサート
やばいです。そんなものがついてるんですか。これはSSライブの前に予習しておかないと…。