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ガマオくんをボコボコにする所が最高に爽快でした。
一見華やかな「私、夢与えてます」的職業も裏では結構大変なわけですよ。歌詞が思い浮かばなかったり(描写されてなかったけど、締め切りという恐怖)、自分のキャリアアップの方向に悩んだり、と。女優と歌手と両立できるのか?というと一見贅沢な悩みに思えるかもしれませんが、自分が目指す場所へたどり着くためのキャリアアップのあり方として、近い職種を兼業すべきか、一本に絞っていくべきかというのは、わりと現実でも(一流を目指せば目指すほど)ついて回る悩みです。そこに、うららが大好きなのぞみさんが、
「それって女優さんも歌手も同じだと思うけどな、二つのお仕事は夢って言葉で繋がっている。だからどっちでもうららが頑張った分はきっと皆に届くと思うよ」(夢原のぞみ)
なんて言ってくれるわけですよ。前半ちょっとはっちゃけすぎたのぞみさんですが、ここでこういう役回りで優しい先輩としてアドバイスしてくれたら、好きになってしまいます。というかもともとうららはのぞみさん大好きなので、イチコロです。
というかこの夕日のシーンは非常にステキで何回も観た。のぞみが、自分の我を出さずにうらら自身に問いかけさせてるようにしてるのがいい。
「うららが女優を目指してるのは、どうして?」
僕の友だちで人材コンサルタントをやってるヤツが、転職相談などでは、「基本的にまずは自分の話はしない。相手が言っていることをとことん聴く。その中にしか答えはないから。また相手は人が言ってることは聴かないから、その人の中にある答えの中からしか説得はできない」と言ってましたが、のぞみも結局はうららの中にある答えに問いかけているのがすごくステキ。なんというコーチングスキル。今後どう描かれるのかは分かりませんが、第01話〜第06話を見る限り、この相手にとって大事なものを相手の中に見つけてあげて、それを肯定してあげるスキルというのが、表面的な設定上はなんの取り柄もないとなってるのぞみが秘めている、決定的なスキルなのです。
そして、結局、
「皆に夢を分け与えたいから」(春日野うらら)
と、うららが自分の中にある確かな気持ちに回帰して決定を下したわけですよ。将来的な年収とかそういう要因でキャリア形成の道筋を決めてしまう人が多い中で、自分の理想を第一義としてのキャリア形成。そう望んだうららも、そう導いたのぞみもカッコいい。
と、ここまで夢を理想を追う姿が美しく描かれた所で、我らが夢も希望もないダメフリーター、ガマオくんの登場です。
うららの夢が詰まったステージ衣装を踏みつけて、「へっへっへ、へっへっへ」と卑しい笑い。これは憎たらしい。
「夢だ?人より有名になってチヤホヤされたいだけだろうが?」(ガマオくん)
うわー、いるよ、こういうヤツ。努力もともなって輝いてる人を前に、なんとか理屈をこねて否定して自分を相対的に上げようと必死なヤツ。さすが、ガマオくん。そして案外それこそピュアな新人女優さんこそそういう心ない低スペックなバカの糾弾には弱いものなんですが、そこは我らがタフなのぞみさんが代弁します。
「うららが歌うのは皆に夢を分け与えたいから!その想い、絶対守ってみせる!」(夢原のぞみ)
ここでピンキーキャッチュがキラリと光るのがカッコいい。販促アイテムと知りながら、段々本当にピンキーキャッチュはドリームの象徴のような気がしてきた。そして変身。うららの夢の守り人たるのぞみがひたすらカッコいいです。第01話の、
「あんたはココの夢をバカにした。絶対悪い人よ!」
以来、一貫してのぞみは人の夢が踏みにじられるのだけは許せない娘なのです。
そんな夢をバカにするダメフリーターが許せないのぞみさんことドリームさん。今日は容赦が無い。右左右左右回し蹴り全弾直撃です。さらに顔面に左横蹴り。超爽快です。ダメフリーターへの暴力、執行人が夢見る乙女の時に限り、法律でも許可の方向で。
されど今回の主役はうらら。コワイナー相手にはご存じ多段道レモネードフラッシュが炸裂し、(たぶん)作中で初めてちゃんと効いて仮面を外すのに成功します。やった!
「夢見る乙女の底力受けてみなさい!」
そして、つづくドリームさんが、ダメフリーターガマオくんに夢見る乙女の一撃。今回はこれも顔面に直撃します。
「ぐぁぁぁぁー」(ガマオくん)
超爽快。
実力上完全に破れたダメフリーターは、負け犬の遠吠えを残すのみです。
「お前らの歌なんか誰も聞かねーよ」(ガマオくん)
はいはい、引きこもって2chででも言ってろという感じで、夢見る乙女軍、完全勝利。
◇
引きは、販促Yes!プリキュア5歌手デビューショー(うらら中心)。春日野うららキャラソング、「とびっきり!勇気の扉」を披露。
「私の歌が、私の気持ちが皆さんの心に届きますように」(春日野うらら)
皆さんの心に届く=売れるです。
作中で販促プロモなんて許せん!何て言うガマオくんみたいな人に負けないために、現実でも夢見るチームは(CDを買って)結果を出さなくてはいけません。さあ、四の五の言わずに買った買った!
そんな感じで次回に続く。
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とびっきり!勇気の扉
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Yes!プリキュア5 ボーカルアルバム1
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(燃える!! 女子プロレス)
クリエーターには、チヤホヤされたいがために『売れる』ことだけを前提に活動している人もいますが(それはそれで大変な労力の要ることですけれども)、私も含めて、大抵の場合は自分の魂の中から吹き上がるドロドロとしたマグマのような情念を具現化したくて創作活動を行っているわけで、それを低レベルなポジションから、したり顔で酷評されることほど腹立たしいことはないですね。
>ダメフリーターへの暴力、執行人が夢見る乙女の時に限り、法律でも許可の方向で。
とりあえず、私も同法案に賛成の一票。ただし、夢見る『乙女』ではなく『美少女』という修正条項を盛り込んだうえでお願いします。