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 「こまちは本当にやすらぎのプリキュアだな」(ナッツ)

 リゾート豪遊富裕層少女軍団VS腹ぺこ貧民層ダメフリーターガマオ、超決戦。やすらいでばかりもいられない格差社会、それが現実。
 ◇

 『金持ち父さんシリーズ』内でロバート・キヨサキ氏は、持てる者と持たざる者の格差が拡大し過ぎた文明は歴史的に見ても滅びるということを述べておられますが、今回は島まるごと私有して夏休みのリゾートで豪食豪遊する水無月一派ことプリキュアドリームチーム(持てる者)VS、今日の食事にも不自由するフリーターガマオ(持たざる者)との一大決戦です。

 やべー、これ、ピカレスクロマンだったら絶対ガマオが主人公だよ。反逆のヒロイズム、反逆のガマオ。弱者からの搾取で成り立つ富裕層を打倒して食事にありつく。それが貧しき者のマイジャスティス。頑張れ、ガマオ。

 そんな一大決戦の前に、十分に詰め込まれる富裕層の豪遊パート。海産物をつり上げ、海に潜り、水上を走りとやりたいほうだいです。生タコを鷲づかみにする夏木さんはちょっとワイルド。

 しかし、そんな浮かれモードの連中には相成れない、我らが正義が二人。俗な豪遊を断ち切ってこれを機会に創作の精神世界にダイブする秋元こまち先輩と、皆が遊んでる時こそ弱者のお世話を……というナッツの二人です。

 異境の中にあって、秋元先輩の創作スピリットは刺激されまくり。さっそく、様々な場所でインスピレーションを受け取っているようです↓

秋元こまち、インスピレーションを受ける。
奇形樹木からインスピレーションを受け取る秋元先輩。

秋元こまち、ヤンデレ説。
参考:病み過ぎと噂の秋元先輩の心象風景(第23話)。

 そんな秋元先輩が、皆が遊んでる間にこっそりとピンキーのお世話をしていたナッツさんと合流。素直に豪遊に染まれない者同士、何か通じるものがあったのか、何だかいい雰囲気に。

 「ピンキー達も安心して眠っている。こまちは本当にやすらぎのプリキュアだな」(ナッツ)

 こまちを前にめっちゃ眠ってるピンキー達に、こまちといるとやすらぐと述懐するナッツ。ピンキーに正体は謎生物のナッツにと、人間外の存在にやすらぎを与えまくりの秋元先輩。処女作は海賊ハリケーン、奇形樹木からインスピレーションを感じるという秋元先輩の感性は人間外には好評のようです。

 続いて挿入される、豪遊パートに続くロマンスパート。ココ×のぞみがいよいよもってイイ雰囲気に。キス未遂とか、普通に少女漫画のテンプレートを実行中。夢見る女児視聴者達のドリームニーズに答えるかのように、クラシックなお姫様シチェーションを完成させております。無印〜MaxHeart〜SplashStarまでは、むしろ恋の相手の男が守られるお姫様化してるという逆転現象が起きていたのですが、今回は実は異世界の王子様というココの設定といい、普通にのぞみ視点からすると、平凡少女のもとに魅力的な殿方降臨的な、外国の童話から日本の古典にまで通じる少女創作クラシックに回帰している印象です。ココのぞ(のぞココ?)はもう公認だ!コミケカタログとか買っちゃった僕としては夏コミ同人誌をチェックだ!

 そして、海賊ハリケーンの回が仕込みだったのか何なのか、ここにきて急浮上のこまち×ナッツ!イケメンよりも中身よ!的なポーズをとりがちな文芸少女が、まさかのイケメンに陥落。いや、皆イケメンは大好きだ!日本のネット検索キーワード需要は、グラビアアイドルとジャニーズ系イケメンアイドルの名前で占められている!

 そんなこんなで豪遊し、ロマンスし……と、ハッピーパラダイスにいる夢の住人達のもとに、ついに我らがガマオくんが到着します

 金もない。
 仕事もない。
 イケメンでもない。
 もちろんロマンスなんかない。
 今日食べる食事すらない。

 オレには何も無い。だから何もかもぶっ壊してやる!なるほど、ロバート・キヨサキ氏が、貧富の差が拡大し過ぎると文明が滅びると書いていたワケがちょっぴり分かったかもだ!

 豪遊富裕層に立ち向かう、反逆フリーターガマオ!貧乏ナメんな!

 ああ、しかし何ということでしょう。島ごと破壊しようとするガマオの前に、島の奇形樹木に心惹かれていた秋元先輩が立ちふさがります。

 「どうしてあなた達は壊すことしか考えないの!」(キュアミント)

 富める者はますます富み、力はいつだって富める者の方に供給される。残酷な現実。というわけで、ミント先輩の方に、バンダイから新兵器、プリキュアシンフォニーセットが供給されます。やた!意表をついて仲間側のパワーアップ第二段はミントさんがゲットだ!

 「プリキュアミントシールド!」(キュアミント)

 シールドだけど押し切れば攻撃可能!ということで、巨大シールドでガマオくんのコワイナーを圧殺。こうして今日も持てる者と持たざる者の格差は拡大していくのでした。

 ◇

 真面目には「海賊ハリケーン」の回からこまち先輩には「創る」ことの尊さと難しさがテーマとしてかかっているため、「創る」側代表として「壊す」側のガマオくんやナイトメア社が許せなかったんだと思います(こまち先輩が「創る」際にインスピレーションを感じた奇形樹木が破壊されそうになるカットが印象的に挿入される)。そしてこまち先輩の夢=「創る」ことには「海賊ハリケーン」の回からナッツが色濃く関わってきてますが、今回ガマオ&ナイトメアが「壊し」たモノとしてパルミエ王国がかかってるのは明らかであり、創作の夢&パルミエ王国復活の夢のこまち&ナッツサイドVSそれらを壊すナイトメア社&ガマオの構図が鮮明になり、自分の夢のために、それを壊す存在に対抗するためにプリキュアシンフォニーセット降臨と。前回より、個別キャラの夢に焦点があたってた分、パワーアップが良かった感じ。

 ◇

 次回は毎年入る怪談話。僕はなぎさが意外と恐がりだったのが明らかになる第1シリーズのお話なんかがお気に入り。笑顔で突き進む予告の秋元先輩が頼もしい。伊達に、ホラーとミステリとファンタジーに席巻されてる現代小説のフィールドで耐性つけてないぜ!

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