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 「あんたら弱っ!」(夏木りん)

 新玩具パワーアップシリーズ大トリは我らがキュアレモネード。マジで、女児視聴者大喜びの1話だったのではないかと思う。これくらい、顧客志向でお話が作れるというプリキュアスタッフに全力で敬礼です!
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 もうね、5人誰に自分を重ねて視聴してても女児視聴者は楽しいですよ。勿論メインはアイドルとしてコンサート開いちゃううららに、現代少女が一度は歌手に憧れる感じで自分もああだったなら……と重ねられる快感だと思うんですが、それをサポートする面々が、さらっとプロの現場でキーボード弾いちゃうかれん先輩に、着付けをこなしちゃうこまち先輩に、お花を届けちゃうりんさん(一見地味ですが、短時間で新規顧客に納品というのは商売人からすると高スペック)にと、また凄い人達なわけじゃないですか。女児視聴者に限らず、子供視聴者の強い願望(ニーズ)の一つに、「大人と対等でありたい」というのがあるのだと思うんですよ。だから、携帯(子供から見た大人のアイテムの象徴)を玩具化した商品はヒットしやすいし、プリキュアさんを含め、小さいヒーローは子供視聴者の代弁者として、大人のピンチに対等な存在として助けに現れたりすると。プリキュアシリーズ、やっぱり大人の人は凄いなぁというテイストの話も多いんですが、今回みたいに大人の世界の方がわりと頼りなくて、そこに対等な存在としてドリーム少女チームが割ってはいるというお話も、とっても女児視聴者の快楽中枢を刺激していたんじゃないかと。唯一基本スペックが低い設定ののぞみも、友だち想いの素性からマネージャー業務にハイスペックぶりを発揮していたと、やはり実は大人と渡り合えていたというオチだし。

 でもって、バトルのクライマックスのラストは、そんな女児視聴者さん達のヒーロー、キュアレモネードさんが、悪い大人(ブンビーさん)に立ち向かうためのパワーアップシーンでしょ。もう、女児視聴者の脳内沸騰。現状の中ボスであるブンビーさんに、我らがレモネードが1対1というシチェーション。女児視聴者でなくても燃える。そして現れたレモネードカスタネットと共に炸裂するレモネードシャイニングで、あれほど実際の攻撃力は低かった檸檬の多段道攻撃が、デカコワイナー一体を撃破するほどにパワーアップ。これ燃えるわー。あれほどの巨体を一撃で葬れる多段道攻撃とか、現状ナンバー1に近い。人気に後押しされて、ついに攻撃力もパワーアップ。

 あと、ココとナッツが不甲斐ないのも上手いよね。ちょっぴり挿入の剣劇シーンは剣劇好きにはピクリとくる部分でしたが、あっさりとココナッツ敗北。この辺りも、イケメン男性に守られるよりは守ってあげたいという女児心理を上手く反映させてる展開という感じ。甥(4歳)の話聞いてると、最近の?その年頃の女児はとにかく面倒見が良いらしいですよ。守ってあげなきゃ的心理。それがある程度普遍性があるからこそ今までのシリーズもお世話しなきゃならない謎生物がいたんでしょうが、それを、王子様キャラと融合させて、本当は王子様的なイケメン男性でも、私が守ってあげなきゃダメなの的心理を満たす感じに持っていってるのは本当に上手い。ココナッツ本が氾濫してる現場をちょっち見てきましたが、意外とそんなピュアな心理を持ち越したまま大人になった女性の心の発露の亜種が、ココナッツ本なのではないかとの見方を相羽教授の研究チームが発表したとロイター通信が伝えてたよ。

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 地味に、時代劇ではっちゃけてた感のあるブンビーさんは、いいストレス解消になったのではないかと思う。ストレスの多い世の管理職の皆さんをターゲットにした、時代劇カフェがメイドカフェに次いで次は来ると、相羽教授の研究チームが……(以下、略)

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