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 「ココを救ってくれたのは誰ナッツ?」(ナッツ)

 ヒジョーにココのぞはアリな気がしてきた!
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 いや、アリっていうか、作中ではだいぶ前からめっちゃ正式にココのぞモードだったんですが、一視聴者として、より心情に共感できるようになったというか。

 第11話「のぞみとココの熱気球」第24話「新たなる5人の力!」、そして今回第31話「のぞみとココのラブレター事件!」と、三大ココのぞエピソードという感じですが、わりと段階を追って進んでるのがイイ感じ。

 第01話〜第06話に顕著なように、一見なんの取り柄もないのぞみが、残り4人のプリキュアメンバーに対して「あなたは私にとって重要だ」「あなたの夢を応援する」ってことを与えてあげて、それゆえに残りの4人はのぞみに引っ張られていくっていうのがその後も何度かくり返されたプリキュア5の人間関係のキモなんですが、のぞみが皆に色々与えてあげてる一方で、のぞみに何かを与えてくれるのはココなんですよね。りんにうらら、こまちさん、かれんさんの渇きを癒してあげるのがのぞみだとするなら、のぞみの渇きを癒すのに一役かってくれるのはココ。具体的には11話で、勉強ができない、というか総じてスペックが低いというのぞみの一番の悩みに対して、絶対糧になるから頑張れって言ってくれたのがココ。これが、のぞみとしては非常に嬉しくて、この話で(たぶん)初めてココに対して顔を赤らめるのぞみの絵が出てくるんですよ。

 あとは、その話を受けての24話、絶望の仮面を付けられたのぞみをココが抱きしめた所で、のぞみが「楽しいだけじゃダメなんだよ!今はどんなことも諦めずに一生懸命頑張れって、教えて貰った!」ってココから与えられたモノを思いだして、絶望の仮面が割れて復活という熱い展開。絶望のどん底からはい上がれるきっかけに既にココがなってる時点で、のぞみにとって如何にココが重要な存在になってるかがうかがいしれます。

 そんなこんなでこれまでの積み重ねを受けての、最新の(途中リゾート地でドキッ!とか小さいイベントはあったけど)ココのぞ話。ほぼ成立してたのぞみ→ココ感情に対して、ココ側からの→のぞみ感情も描かれました。

 「そのココを助けてくれた人にナッツは感謝してるナッツ、ココを救ってくれたのは誰ナッツ?」(ナッツ)

 プリキュア史上前代未聞の、謎生物の長期回想を挟むという形で、ココの孤独だった期間を延々と描写。その孤独から救われた場面として、第01話ののぞみとココの出会いの場面を持ってくるというのがニク過ぎる。ココがのぞみを救ってた絵は印象的だったけど(前述の第24話とか)、ココも出会った時点でのぞみに救われていたという事実。この、ハデーニャさんにやられてナッツと別れてから本当に独りで、パルミエ王国の復活という夢にすがって人間世界を彷徨っていたココというのが明らかにされてから、第01話ののぞみの、

 「あんたはココの夢をバカにした。絶対悪い人よ!」(夢原のぞみ)

 を聞いたら泣くよなぁ。それだけのぞみに救われていたことを自覚してしまったら、そりゃココものぞみに惚れるよ。

 また今回は、前回皆を輝かせる力を持ってるけど自分の夢はないと描かれたのぞみに、今回皆に尽くすことが喜びで、自分の個人的な幸せに無頓着だとナッツから指摘されたココというように、自分より他人のためという部分がのぞみとココで似たもの同士という描かれ方が胸がキュンキュンします。そんな他人>自分な感じのふたりなのに、まずはのぞみが珍しく我を出して、ココが他生徒からラブレターを貰ってるという事実に苦しくなるというのが(一種のココを独占したい気持ちで、のぞみが持ってないと描かれてきた個人的な願望の種類に属すると解釈)等身大の中学生な感じで良かったし(表面的なバカっ娘、ドジっ娘にカモフラージュされながら、のぞみが聖女化してきたきらいを最近感じてました)、ココの方も初めて抱いた王子として国のため、教師として生徒のためみたいな他人優先の感情じゃなくて、個人としてのぞみをどう思うかという自分の感情に相対して、文章化できない手紙しか書けないというのも、(謎生物だけど)人間味があって良かった。

 そして、コレを言っちゃうと台無し感が漂いますが、そんな他人優先な形でシンクロして描かれてるのぞみとココに、親友ポジションとしてりんとナッツがそれぞれアドバイスを送るんですが、二人して、自分の(のぞみの、ココの)気持ちはどうなんだ?と恋愛アドバイスのテンプレートを送っていて、思いっきり人間と謎生物間の異種族恋愛だという、わりとハードルが高い事実に関しては黙殺して話を進めてる感じが面白かった。夏木さんもナッツも、当事者ののぞココも、恋愛に関してかなり前衛的だ(笑)

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 そんなこんなでのぞココ分にホワホワしていた第31話。敵幹部さんに、新たにハデーニャさんとブラッティさんが登場したのも注目です。ハデーニャさんの変身体はアレなんだろう。鳥系ですが、蝶を捕食する縛りはなくなったんでしょうか。ギリンマさん=平社員の悲哀、ガマオくん=ダメフリーターの悲哀……というような感じで何かしら現代社会の現実の悲哀を体現してるのがナイトメア社のキャラなので、ハデーニャさんは仕事してたら40代、子供や家庭といった幸せにもちょっと憧れる今日この頃系、ブラッティさんは保守的旧世代ジジイ系……みたいな感じではないかと予想。それにしても、ガマオくんもカウントすると、ガマオくん、ブンビーさん、ハデーニャさん、ブラッティさん、カワリーノさん……で、番組後半戦に敵幹部5人です。過去最多の勢いじゃないでしょうか。そして恒例の、プリキュアサイドと心を通わしてしまうキャラは今後プリキュア5に出てくるんでしょうか。腹ぺこ経験をナッツと共有してガマオくんが!とか、管理職の悲哀をかれんさんと共有してブンビーさんが!みたいな展開を地味に期待。

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 前回のかれんとミルクは孤独の経験者として解り合える描写を受けて、ミルクがかれんになついてココナッツの危機を真っ先にかれんさんに伝えにくる辺りが、細かいながらもイイなと思った。

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 そして、一人だけパワーアップ技に専用特殊バンクを使用しているプリキュアクリスタルシュートはいつ見てもカッコいい。これからもドリームを掲げて色々と撃破していって欲しい。撃破しなくても良さそうなものまでノリで撃破していって欲しい。

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 次回。夏木さんメイン話は、何気に恋愛話が多いと思った。ヨン様とか、幽霊とか、相手に恵まれないことばっかりだけど・゚・(ノД`)・゚・次回は数段飛ばしてウェディングです。がんばれ夏木さん(;´Д`)

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