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 「黙れと言ったミル!」(ミルク)

 ミルク人間体はやっぱりメイド姿なのだろうか。
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 恒例のナイトメア社側の大人さんとプリキュア側の子供さんを重ねる手法、今回は「必要とされてない」者同士のハデーニャさんとミルク。

 で、結局「大好き」っていう気持ちの一点突破でやっぱり皆から必要と思われてると落ち着くミルクと、マジで必要無いからって黒紙で切られちゃうハデーニャさんという対照的な終わり方。ハ、ハデーニャさんに救いねぇ(;´Д`)

 色々、ギリンマさんなら平社員の悲哀、ガマオくんならフリーターの悲哀、アラクネアさんならエリート社員の悲哀、ブンビーさんなら中間管理職の悲哀とか、それぞれナイトメア社の面々にはコンセプトがあると思うんですが、ハデーニャさんは実力以上に幅を利かせちゃったお局さんの悲哀みたいなのがコンセプトだったのではないかと推測。実力的にはそんなに凄く無いのがそこはかとなく描かれてたので、ブンビーさんなんかにデカい態度は取るんだけど、実は実力不足。その末路が、こうして「必要ない」と切られちゃう終幕、みたいな。現実にしたら、婚期を逃して会社に残ってた中年キャリアウーマンが、だけど実力無いからある日いきなり若い上司からリストラ宣告、みたいなお話ですよ。あ、相変わらずプリキュア5は厳しすぎるな(;´Д`)。しかも、そんなハデーニャさんを無理矢理仮面を付けられたと知りつつ、容赦無くドリーム少女達は若さの特権で爆破してるし(;´Д`)

 ココナッツ→ミルク方向だけで「必要としている」だけじゃなくて、ミルク→ココナッツの方向で、パルミエ王国のためにはココとナッツは絶対「必要な」存在だと、最弱ミルクがカワリーノさんに吼えてみせる所がハイライトだったわけですが、ミルクがココとナッツをパルミエ王国のために必要だと言うこの話は、終わり方的にココナッツがパルミエ王国に帰っちゃうエンドの方に振れた感じ。

 二つの未来、ココとナッツはパルミエ王国に帰り、ココのぞ、ナツこま、それぞれお別れという「皆の夢>個人の恋愛」な未来と、パルミエ王国復活の夢よりもココのぞとナツこまの恋愛の方を取るという「個人の恋愛>皆の夢」な未来と、その二律背反する未来のどちらが訪れるのか?というのを、第39話「恐怖!デスパライア現る」第43話「こまちの決意とナッツの未来」あたりを筆頭にこのプリキュア5の終盤の物語の核に添えてるんですが(実際は、ナッツがココにお前の好きなようにしろと言ってるので、ココだけ残り、ナッツは帰るという第三の選択肢も示唆されてる)、この辺りはクイーンを復活させればひかり個人は消えてしまうという二律背反で悩んだMaxHeartや、アクダイカーンを倒せば満と薫は消えてしまうという二律背反で悩んだSplashStarなんかと同じテイストですね。当初の目的を遂行すれば、その過程で培った「関係性」が消えてしまうというシチェーションも一つプリキュアシリーズの核みたいです。全シリーズに共通するテーマが「友情」なので、そういった物語の過程で形成された人間関係に最終的にフォーカスがあたっていくのは必然と言えば必然なんですが。

 そういうわけで、次回、毎シリーズ恋話の最大重要回であるクリスマス回。ココのぞ、上記のようなシチェーションもあって佳境のようです。これまでは目的遂行の対価に消えてしまうのが女の子同士の友情だったわけですが、今シリーズは男との恋愛要素なんですよね(男っていうか実は謎生物だけど)。どういうエンディングを迎えるのか楽しみ。そろそろ、プリキュア5も最終章だなぁ。

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→冬コミ出ます。気付く人だけ気付くプリキュアオマージュな内容。



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