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 「誰にも言って貰えなかったんなら、私が言ってあげる。どんな力があっても、名波翠、あんたはあんたよ!」(蘭)

 『テレパシー少女蘭』第03話「蘭、跳ぶ!〜ねらわれた街〜」のネタバレ感想です。
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 今回の見所ベスト3

●第3位:名波翠、関西弁キャラだった

 ナチュラルボーン関西弁可能声優でもある植田佳奈さん、『学園アリス』の蜜柑に続き、再びNHK教育で関西弁キャラ。だ、だからキャストが植田佳奈さんだったのか。蜜柑も可愛かったけど翠も可愛い。

 地味に、素が出ると関西弁になるということで、蘭に対する心理フィルターが下がっているという表現にもなっています。ツンデレで、デレ期は関西弁と、相手への心理状態に合わせて使用言語をスイッチしてる感じです。

●第2位:本格サイキックバトルに発展

 もっと人間関係の機微がメインのジュブナイル作品かと思いつつ、第1話ラストからもしかしたらサイキックバトルとかあるのかもと想像はしていましたが、今回はついにいたって普通にアクションシーンとしてサイキックバトルしてました。先生が光弾を発した時は、世界観が一気にドラゴンボール級に広がったー!と視聴しながら一人でノリノリだったんですが、光弾が蘭に及ぶ所で翠がバリアで登場という絵がカッコ良すぎてビビりました。そこでAパート終了とか上手すぎる。惚れた。

●第1位:蘭、翠個人を「ともだち」として同定

 精神世界的演出の中での、蘭と翠の手繋ぎシーンの所は普通にグっときた。テレパス同士なのに、第1話の「言いたいことがあるなら口で言いなさいよ!」を受けて、ちゃんと二人とも言葉を口に出して喋っているのがポイント。

 そんな中、異能者、化け物というカテゴリで見られて誰も自分を一人の個人としてみてくれなかった翠に対して、蘭の、

 「誰にも言って貰えなかったんなら、私が言ってあげる。どんな力があっても、名波翠、あんたはあんたよ!」(蘭)

 が炸裂。これはオチる。もう、翠は蘭LOVEになる以外あり得ない。

 普通に涙して見ていました。留衣とお兄ちゃんから個人としての同定を受けていた蘭だからこそここでこの台詞が言えるという丁寧な流れにして、前回の翠の微妙なSOSに対する、蘭のアンサー。

 文庫版でじっくり読みたいと思ったな。アニメはテンポを出すためにポンポンとここまで展開させてるんですが、原作はもうちょっとここに至るまでに翠側の心情を掘り下げてる気がする。

・先生が第02話で蘭のテレパスを見てもあんまり驚いてなかった感じだったのが伏線だったのは気付かなかったな(;´Д`)

テレパシー少女「蘭」 1 ねらわれた街 前編 (1) (シリウスコミックス)


→前回:第02話「蘭、走る!〜ねらわれた街〜」の感想へ
→次回:第04話「蘭を呼ぶ花〜闇からのささやき〜」の感想へ
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