
『テレパシー少女蘭』第05話「蘭が呼ぶ風〜闇からのささやき〜」のネタバレ感想です。
今回の見所ベスト3
●第3位:先生再び
翠と恋愛観対決。基本的に愛とかに絶望してた者同士なんだけど、今は蘭がいる分、虚無的な先生を翠が押していた感じです。やっぱり前回書いた通り、この「異能者の恋愛の困難さ」というのが、蘭と留衣の恋愛にもかかってくるように描いてるんだろうなぁ。
先生は実は憧れてユリエさんになりすました。翠は欲していて今は蘭がいる。蘭と留衣はこれから、みたいな。
●第2位:先生がラスボス、と見せかけて実はエマヒクサがラスボス、とみせかけてエマヒクサの望みは自決だった
二転三転して面白かった。エマヒクサが草の分際で妙に殊勝なことを考えていた!という、予想が難しいオチでした。異能者は利用される云々という翠の話から繋がって、エマヒクサ、利用されないために自決。翠からすると結構ハードな指針を示された感じ。
●第1位:死んでも忘れない
死んだユリエさんのことは忘れて現実見ろ、死なんてあっけない、という翠&先生側の主張を、翠が死んでも忘れて終わりになんてできないという蘭のミラクルパワーが圧倒して勝利。
翠にも何か抱えている死別に関するイベントがあったから言ってるっぽいんですが、そこは死者のことを忘れない、大事に想ってこそ(ラストのオッサンのユリエさんへの気持ちの描き方、またそれに接する蘭のお父さんの描き方)という所に落としていきます。自分が死んだ後も自分のことを覚えていてくれる人がいるというのは、何故だか非常に優しい気持ちになれることです。
→DVD
テレパシー少女 蘭 2

テレパシー少女 蘭 1
→前回:第04話「蘭を呼ぶ花〜闇からのささやき〜」の感想へ
→次回:第06話「蘭、幽霊温泉に行く〜ゴースト館の謎〜」の感想へ
→『テレパシー少女蘭』の感想インデックスへ
何を書いてもネタバレしちゃいそうで、コメント出来ませんでしたぁ(笑)
えーと、原作と比べてもアニメは桃子先生の
悲しみと優しさが強調されてたように思います。
時系列的には蔦野に来る(1〜3話)前に、
誤って百合恵死なせ滝沢の悲しみを目の当たりにし、
それが自分の中の元恋人への想いを気付かせ、
それを復讐によって断ち切る為に蔦野に来たってところでしょうか。
ところが最終的には小娘二人に精神的にコテンパンに打ちのめされ、
増幅装置である留衣も手に入れ損ね、
やむおえずエマヒクサを求めて疾風村に再訪してみたら、
未だ悲しみから癒えてない滝沢と再会してしまった。
後は作中で翠が言ってた通りに、ただ二人で
静かに暮らしたかっただけのかもしれないですね。
そんな辛い桃子先生が、
最後には蘭と翠と留衣によって、
救われる展開になったら最高だろうな。