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 「俺さ。姉(きょうだい)がいて良かったって、久々に思った」(福沢祐麒)

 本日発売の、『マリア様がみてる』シリーズの姉弟作品、『お釈迦様もみてる 紅か白か』のネタバレ感想です。
 ◇

 別冊コバルトの方にメインが中編として掲載された時の感想は、こちらにありますので、基本そちらを読んで頂けたらと。

 で、今回単行本になって加筆されている中で大きいのは、祐巳×祐麒の部分で、祐麒には生まれなかった双子の片割れがいたんじゃないかという疑惑が持ち上がる箇所ですね。

 で、結果としては疑惑の根拠となっていた祐麒がお母さんのお腹の中で聞いていたのかもと記憶していた「声」や「心臓の音」は、双子の片割れではなく、お腹にいる弟を祝福していた姉の祐巳のモノだったと。

 な、なんという祐巳×祐麒。

 不覚にも、姉のことを大切にしなきゃ、とか思ってしまうじゃないか。

 ここもたぶん加筆箇所ですが、悶え悶えして読んでいました。姉弟愛は世界を救います。

●アンドレの憂鬱

 書き下ろしの短編ですが、アンドレ先輩ツンデレでした

 祐麒のことなんて嫌いなんだからね!というツンから、デレる所までを描いた、男ツンデレという女性キャラツンデレに比べてまだ未開の感がある場所に果敢に攻め込んでいます。

 別に、福沢のことを応援しているわけではない。
 その辺りのところ、間違えないように。
 ……ふんっ。


 ツンデレだ!ここにツンデレがいますよ!

 ◇

 ボーイズラブ未満なようなBLに入っちゃってるような男同士の友情モノ路線で行きつつ、強力な祐巳×祐麒小説として続いていってくれたらと思いました。

 こう、柏木×祐麒な感じで柏木の毒牙(笑)にかかりそうになった所で、メンターポジションにして神々しき我らが祐巳お姉ちゃんが降臨して、祐麒を救っていくみたいなパターンのお話で行って欲しい。

 実際、この話の中では柏木と祐巳の二人が祐麒のメンターポジションなんですが、『マリア様がみてる』本編の方ではその柏木と祐巳が(まあ表面上だけど)対立構図にあるというのも面白いです。

 まあ、柏木エンドでも、祐巳ちゃんエンドでも、祐麒くん結婚はできない訳ですが(笑)。

お釈迦様もみてる―紅か白か (コバルト文庫 こ 7-58)

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